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リアルタイムで文字起こし&翻訳、しかも利用料ゼロ 異色のAIタブレットの実力

マイナビニュース / 2025年1月23日 11時0分

文字起こしした内容をもとに、ChatGPTを利用して議事録を作成する機能も備えています。まずサマリーとして全体の要約を示したうえで、議題の区切りを検出して内容をまとめてくれました。まとめ方も長すぎず簡潔すぎず適当で、議事録作成は実用的に使えると感じました。

気になったのは、文字起こしは設定した単一の言語にしか対応していないようで、異なる言語を話す人がいるとその部分はめちゃくちゃな文字になってしまうこと。文字起こしに設定した言語とは異なる言語が検出された場合、その部分は無視するようにしてほしいところです。

最新スマホのレスポンスに慣れた身には、表示や操作がいささか緩慢なのも気になりました。表示に関しては電子ペーパー搭載タブレットの宿命ともいえますが、レスポンスはソフトウエアのアップデートでの改良を期待したいところです。
料金不要で使えるが、文字起こしや翻訳はクラウド連携が必須

これらの文字起こしや翻訳は、期間の制限なくすべて無料で実行できます。同種の文字起こしや翻訳サービスは、月額やデータ量に応じて課金が発生するサービスがほとんどなので、追加の費用がかからないのはありがたい点といえます。

ただし注意したいのは、これらの文字起こしや翻訳は端末上(エッジ)ではなくクラウドサーバー上で処理すること。そのため、AI Note Air 2がインターネットに接続している必要があります。AI Note Air 2はモバイル通信機能を搭載していないので、外出先などでは事前にスマホのテザリングなどで接続しておかないと「文字起こしされない!?」と焦ることになります。録音さえしておけば、あとでネットにつながった環境で文字起こしできるので心配はいりません。

サーバーは、個人情報保護法が整備されているシンガポールに設置していると公表しており、プライバシー面やデータ保護の問題はないと思われます。ただ、音声データを外部のクラウドサーバーにアップロードすることから、個人情報や社外秘の情報を扱うビジネスパーソンは利用の可否を判断する必要がありそうです。

一般販売価格は71,800円ですが、Makuakeでは最大20%オフの57,390円からの早期購入価格で購入できます。モノクロ電子ペーパー搭載タブレットとしてはかなり高価ですが、時間と手間のかかる文字起こしや議事録作成の手間を大幅にカットできることを考慮すると、忙しいビジネスパーソンは“時間を買う”感覚で導入するのもアリでしょう。

活用はビジネスシーンだけにとどまりません。手書きを交えた音声メモが可能なので、学生は講義のノート取りがはかどりそうです。外国語を勉強している人は、語学学習のPodcastやラジオをスピーカーから流しながらリアルタイム翻訳を実行すれば、より効率的に学習が進むでしょう。

文字起こしや議事録作成、翻訳を丸投げできるAI時代の賢い相棒として、タイパ重視の現代人に響く存在だと感じました。月々の利用料支払いや契約の必要がないので、合格祝いや就職祝いなどでのプレゼントにも喜ばれそうです。
(磯修)



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