Galaxy AIの強化が最大の特徴、「Galaxy S25」シリーズ＆「Galaxy Ring」インプレッション

Googleの「かこって検索」も機能向上し、カフェに流れるBGMなど、バックグラウンドの音楽をホームボタン長押しで即座に検索できるようになりました。

Googleと連携したAI機能もさらに強化。Geminiを使ってアプリ間の連携も可能になりました。サイドボタン長押しでアクションが実行できるようになり、「今シーズンのアーセナル（サッカーチーム）の試合のスケジュールを調べてカレンダーに追加して」と言うと、検索とカレンダー登録を一度に実行してくれます。

レストランを探して友人にメッセージを送る、夕食の準備をするために冷蔵庫の中身を撮影したらそれを分析して食材を使ったレシピを提案する、といった機能です。Googleのアプリだけでなく、Galaxy標準の「カレンダー」や「Samsung Notes」などとも連携できる点が特徴です。

商品紹介のYouTube動画を視聴していて、概要や字幕に紹介商品のリストがあれば、「動画で紹介しているアイテムをリスト化してノートに追加して」といえば動画の商品をリストアップしてくれます。

これを同社は“AIプラットフォーム”と表現しており、AIエージェントとアプリを連携させるプラットフォームとして、ユーザーの指示に対してAIエージェントがアプリと連携する環境を実現したとしています。

「ギャラリー」アプリの検索機能も強化され、「イタリア旅行の写真を探して」といった自然言語で画像を検索してくれるようになりました。

One UI 7では、プライバシーも重視しており、「Now Brief」における行動パターンや好みなどのパーソナライズドデータは、暗号化されてKnox Vault内に暗号化キーを保管してセキュリティを担保。クラウド上のデータも処理完了後にすぐに削除して学習や広告にも使わないとしています。

AI機能では画像の生成AIによる編集機能も強化。これまでも被写体に映る通行人などを生成AIで削除することはできましたが、人をタッチして選択する作業が必要でした。アップデートにより画像内の人物を自動で検出できるようになり、一気に削除できるようになりました。さらに背景生成の精度も向上したので、より自然に削除ができます。

●「Samsung Wallet」が日本でも利用可能に。「Galaxy Ring」も登場
日本向けとしては、決済アプリ「Samsung Wallet」が登場するのもニュースです。GoogleウォレットやAppleウォレットと同様に、スマートフォンでタッチ決済を実現するサービスで、グローバルでは2022年から提供されていたサービスですが、今回日本でも利用できるようになりました。

同様に、日本向けにも指輪型デバイスの「Galaxy Ring」が登場。薄く軽量で、普通のリングとしても違和感がないデザインだと感じました。常用して、健康管理や運動管理が手軽にできそうです。

小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら
（小山安博）