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AI強化の「Galaxy S25」に極薄の「Edge」も! 「Galaxy Unpacked」現地レポート

マイナビニュース / 2025年1月23日 21時0分

そうした取り組みの1つとなるのが、サムスン電子標準アプリをGeminiに対応させたこと。従来、Geminiと接続して情報の検索や入力などができたのは、「Gmail」「YouTube」などグーグル製アプリが主でしたが、今回両社の協力によって「Samsungカレンダー」「Samsung Notes」などサムスン電子製アプリもその対象となり、Galaxy S25シリーズであればGeminiから、それらアプリを対象とした指示もできるようになっています。

さらに、Geminiが複数のアプリをシームレスに連携した処理をこなすことも可能に。例えば、Geminiに「高たんぱくのベジタリアン向けスナックのアイデアを見つけて、メモに追加して」と話して指示すれば、Google検索でアイデアを検索し、さらにSamsung Notesにその情報を記録することなども可能になるそうです。

それに加えて、Geminiと直接会話ができる「Gemini Live」も、Galaxy S25シリーズでは音声による対話だけでなく、画像や動画など複数の種類のデータを処理できる「マルチモーダル」に対応。写真をアップロードすることで、Geminiに被写体の情報を聞いたり、写真の構図に対して意見してもらう様子なども示されていました。

ですが、2社の提携関係はスマートフォンとAIだけにとどまりません。2024年には、グーグルが開発しているXRデバイス向けOS「Android XR」に対応したデバイスを、サムスン電子が開発していることを明らかにしています。今回のGalaxy Unpackedでは、そのモックアップを展示するとともに、2025年後半にそのデバイスの詳細を明らかにするとの説明がなされました。

Galaxy S25シリーズでAI技術を一層活用する姿勢を示したサムスン電子ですが、一方でTM Roh氏はセキュリティの重要性も訴えています。とりわけGalaxy S25シリーズでは、Now Briefのように個人情報を扱うことでパーソナライズが進められていることから、同社では個人情報を基本的にデバイス上で管理し、専用のセキュリティプロセッサなどを用いてデータ保護に重点を置いているとのこと。クラウドのAIも活用はするものの、必要な場合に限定し、なおかつ処理が終わったらデータを削除するとしています。

また、AIによって生成された画像などに関しても、知的財産保護のためAIで生成した画像にはC2PA標準の「CR」ロゴを表示し、画像を見分けられるようにしているとのことです。AIは個人が持つデータの学習利用や、生成したコンテンツの著作権などが問題となってきているだけに、サムスン電子もAIを積極活用する一方で、安心して利用できる配慮にも力を入れているようです。

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