三菱電機/JAXAの観測衛星「だいち4号」がギネス認定、“最速の地上局直接伝送”
マイナビニュース / 2025年1月24日 11時0分
2偏波観測で得られたデータを合成することで、疑似的なカラー画像を作りだせるようになっており、地表の状況の判別が簡単になるほか、災害状況の把握や、森林伐採の監視などに寄与することも期待されている。
前述の通り、人工衛星と地上との通信は、アンテナが設置されている地上局の上空付近を飛んでいる10分程度しか通信できないため、だいち4号は観測したデータをいったん、衛星内にある半導体メモリに記録し、地上局に送信できるタイミングで送るという仕組みになっている。
使われている地上局はだいち4号の場合、国内では筑波宇宙センター(茨城)と地球観測センター(埼玉)、海外ではスウェーデン宇宙公社(Swedish Space Corporation:SSC)がスウェーデンに設置したエスレンジ局と、カナダのイヌビック局の計4つ。
国内2局では1日に3~4回、2つの地上局で同じデータを受け取っている。一方、エスレンジ局とイヌビック局は緯度が高いため、だいち4号が地球を1周する100分間に1回通信しているとのこと。観測データは順次地上局へ送られるが、観測する地域によっては分解能を10mに下げるなど、データ容量を抑えた対応も行っている。
(庄司亮一)
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