徐々に距離が縮まる恵美子と雅弘…内田理央の自然体の演技が光る『問題物件』第3話

○恵美子、犬頭に影響された…?

内田は、『おっさんずラブ』シリーズ(18年・24年、テレビ朝日系)で主人公の幼なじみ役を演じ、一躍人気女優に。報われぬ恋に思いを馳せる切ない演技は視聴者の心をつかんだ。そして、『嗤う淑女』(24年、東海テレビ・フジテレビ系)では悪女役に挑戦するなど、多岐にわたるキャラクターを好演している。

その内田が演じている恵美子は、明るく正直で何事にも前向き。雅弘の表情が徐々に和らいでいくのも納得だ。“マンションポエム”を考えている時の夢見るような表情、また全身を使ったコミカルな演技はユーモアにあふれる。

一方で、つかみどころのない犬頭に振り回されてばかり。ある時は、「まどろっこしい」「全然違う」と批判されたかと思うと、「さすが恵美子君」「でかした!」などと褒められ、一喜一憂の繰り返し。さらに心霊現象が苦手で、時に困った顔や怖がる姿を見せる。その演技のギャップと豊かな表現力も自然体で親しみやすく、魅力的だ。

そんな恵美子だが、犬頭に影響され始めたのか、ついに本格的に推理をするように。まるで犬頭のように目を瞑(つむ)り、「見えた!」と事件の謎に迫る。その推理の結果とは…。
（佐々木順子）