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テザリングはWi-FiとUSBどちらがいい? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

マイナビニュース / 2025年1月28日 11時15分

画像提供:マイナビニュース

スマートフォンのモバイル通信回線を開放し、パソコンやタブレットなどの機器でインターネット接続を可能にする「テザリング」。iPhoneでは「インターネット共有」と呼ばれ、Wi-FiとUSB、Bluetoothの3つから経路を選択することができます。

そのうちBluetoothは、通信が安定し商品電力が少ないもののデータレートが(めやすとして)1Mbps程度と低く、WEBブラウジングのような大容量データを扱う処理には適しません。一方のWi-FiとUSBは数十Mbps以上を確保できるため、通信速度に関するストレスは感じにくくなっています。

現実的な通信速度という観点からすると、テザリングは事実上Wi-FiとUSBの2択となりますが、それぞれに得手不得手、一長一短が存在します。

Wi-Fiテザリングは、iPhoneと子機(パソコン/タブレット)間をワイヤレスで接続できることが最大のメリットです。最大5台の子機を同時接続できるため、デバイス間でファイルをやり取りする用途にも使えます。しかし、消費電力が大きく、iPhoneのバッテリー残量に注意しなければなりません。

USBテザリングは、通信とあわせて充電できることがメリットです。Wi-Fiよりおおむね高速で接続が安定するうえ、iPhoneのバッテリー残量を気にする必要がありません。パスワードの管理が不要でケーブル接続するだけという簡便さも特長です。ただし利用できる子機は1台のみ、iPhoneに応じたUSBケーブル(USB-CまたはLightning)が必須です。

まとめると、ワイヤレスの手軽さと同時接続台数を重視するならWi-Fiテザリング、通信速度とバッテリー残量管理を重視するならUSBテザリングということになりますが、メール送信や書類のアップロード/ダウンロードなど数分程度で完了する作業が多いことを考慮すると、実用性ではWi-Fiテザリングのほうに軍配が上がりそうです。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら
(海上忍)

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