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AI時代の新潮流! 音声×AIがもたらすビジネス革命 第7回 音声AIシステムを導入「しただけ」にならないための“意識改革”

マイナビニュース / 2025年1月31日 17時0分

また、影響力がある人を味方につけることも大事です。社内推進力のある人が音声データ活用を推進すれば、その影響力が周囲を巻き込む力となります。
○推進チームを作る

ほかの有効な対策には、音声データの活用を推進する専任チームを設置することも、あげられます。特に企業では規模が大きくなるほど部門数が増えて、部門をまたぐデータ活用の調整が難しくなります。兼務では進捗が滞りがちですが、専門チームが経営層のビジョンと現場のニーズを橋渡しすることで、スムーズなデータ活用が実現しやすくなります。
○中間管理層による一体感の醸成

複数部門にまたがって音声データの活用を進めるには、中間管理層の協力が欠かせません。中間管理層がAI活用の価値を理解していないと、「CRMに情報を入力する」「音声データを使う」という作業だけを担当者に指示してしまいます。すると現場の担当者は、会社として目指す姿や自分たちにどのようなメリットがあるのかが見えず、単に作業が増えただけだと感じてしまうのです。

また、中間管理層には現場の要望を経営層に伝える役割もありますが、現状維持にこだわる管理層が多い場合、変革が起きにくくなります。ベテランほど変化に抵抗感を持ちやすい傾向があり、新しい働き方を求める担当者の声が、中間管理層で止まってしまうケースもあります。中間管理層の積極性が足りない場合、この層を対象とした教育で意識を変え、経営層と現場をつなぐ役割を十分に果たせるようにすることが肝心です。

音声AIは魔法ではなく魔法の杖です。正しく魔法の呪文を唱える人がいて初めて役に立ちます。AI活用が進むこれからの時代、上述したような意識改革の取り組みを行い、魔法の杖を使える人材を増やしていくことが求められます。

會田武史 あいだたけし 株式会社RevComm代表取締役。三菱商事株式会社にて自動車のトレーディング、クロスボーダーの投資案件・新会社設立、M&A案件等に従事。2017年7月に株式会社RevCommを設立。電話解析AI「MiiTel Phone」、Web会議解析AI「MiiTel Meetings」、対面会話解析AI「MiiTel RecPod」を提供。著書に『音声×AIがもたらすビジネス革命 VOICE ANALYSIS』(幻冬舎)がある。
株式会社RevComm https://www.revcomm.co.jp/書籍『音声×AIがもたらすビジネス革命 VOICE ANALYSIS』 https://www.amazon.co.jp/dp/4344947908 この著者の記事一覧はこちら
(會田武史)



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