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企業の未来は「社内転職」にあり? 新たなキャリア形成の仕組みをビズリーチの発表会で見た

マイナビニュース / 2025年1月29日 10時4分

ビズリーチの執行役員 HRMOS事業部 事業部長 小出毅氏は、「本サービスは企業の課題に応じて活用でき、シニア社員のキャリア再構築にも役立つ。実際、シニア層を対象に部分的な導入を進めたいと考える企業もあり、具体的な議論が始まっています」と述べる。

また、「どのような状況においても、まずは社内に眠っている人材のレジュメを可視化することで、企業がその方の活躍するポジションを見つけたり、新たに作り出したりすることが可能になる」との見解を示している。

近年、定年延長の議論が進む中、会社で埋もれているシニア社員の価値を再発見し、有効活用することが重要な課題となっている。

本サービスは、シニア人材が新たな活躍の場を見つける契機となる可能性がある。
転職市場への影響

発表を聞いて最初に思ったのは、「人材の流動性が低いといわれる転職市場にブレーキをかけないか?」という疑念だった。

しかし、発表会の質疑応答で南氏は「自分が予想した以上に、日本企業において雇用の流動化は進んでいない」と述べる一方で、コロナ禍の期間に大手企業で働く若手の20代、30代の社員がビズリーチに登録する動きが増えたことを明かした。

若手社員が主体的にキャリアを考え、行動を起こし始めていると言う。

今回のサービスは、働く側にキャリアの選択肢を増やし、可能性を広げることを狙いとしている。

結果的に「自社の囲い込み」という面もあるが、公募案件を通じて自社でキャリア形成を進めた後に他社へステップアップする道も開かれる可能性がある。

短期的には人材流出を防ぐ一方で、長期的には転職市場の流動性を高める役割も果たすだろう。

さらに、会社内で埋もれたシニア人材を活性化する仕組みとしても機能する可能性がある。

本サービスがどのように転職市場全体に影響を与えるか、引き続き注目していきたい。

金井唯 かないゆい 編集者、ライター。採用広告の営業、制作ディレクターを経たロスジェネ世代となり、HR領域を担当する。主に働き方や職場環境など扱うほか、モノ好きであるためアウトドアギアなども手掛ける。ライフワークはスノーボードとストリートスナップ。※プロフィール画像は札幌の写真家・水上ゴロウ氏が撮影 この著者の記事一覧はこちら
(金井唯)



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