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Microsoft、10〜12月期は純利益10%増、予想上回るもクラウド成長鈍化が影を落とす

マイナビニュース / 2025年1月30日 10時24分

画像提供:マイナビニュース

米Microsoftは1月29日(現地時間)、同社2025年度第2四半期(2024年10〜12月)決算を発表した。8四半期連続の増収増益。売上高・利益ともにアナリストの予想平均を上回ったものの、同社の成長を牽引してきたインテリジェント・クラウド部門の成長率が市場予想を下回り、成長鈍化のへの懸念が広がった。

10〜12月期の売上高は前年同期比12%増の696億3200万ドル。純利益は同10%増の241億800万ドルだった。1株利益は3.23ドル。市場予想は売上高687億8000万ドル、1株利益3.11ドルだった。以下は事業部門別の売上高。
○More Personal Computing

売上高146億5000万ドルで、前年同期から横ばい。Windows OEM/デバイスの売上高は前年同期比4%増。Windows OEMは順調に伸びたが、デバイス売上高の減少に相殺された。

Gartnerが1月16日に発表した10〜12月期の世界PC出荷台数(速報値)は1.4%増だった。同社の分析によると、AI PCの採用やWindows 11 PCのリフレッシュサイクルへの期待が高まっているものの、AI PCの価格が普及を抑制しており、また中国や欧州の一部などでは景気の不透明感からPC需要が伸び悩んでいる。

ゲーミングの売上高は前年同期比7%減だった。Xboxコンテンツ/サービスが同2%増 。Xboxハードウェアは同29%減だった。

検索およびニュース広告は、トラフィック獲得コスト(TAC)を除く売上高が前年同期比21%増だった。検索件数が増加し、検索あたりの売上も上昇した。
○Intelligent Cloud

売上高255億4000万ドル(前年同期比19%増)。市場予想258億3000万ドルをわずかに下回った。

サーバー製品およびクラウドサービスは前年同期比21%増。Azureおよび他のクラウドサービスは同31%増で、そのうち13ポイントがAIサービス(同157%増)による増加だった。
○Productivity and Business Processes

売上高294億4000万ドルで前年同期比16%増だった。

コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高は前年同期比15%増。Office 365のコマーシャルシート数が7%増加し、売上高が同16%増だった。中小ビジネスからの売上が増え、さらに1ユーザーあたりの売上が上昇した。コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスは同8%増。コンシューマ向けMicrosoft 365の契約者数は8630万人、前期から190万人の増加。

LinkedInの売上高は前年同期比9%増。LinkedInセッションは同9%の増加で、エンゲージメントが過去最高だった。
(Yoichi Yamashita)

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