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「管理職になりたくない」"偏ったマネジャー像"が原因か? 女性リーダー育成をトップらが語る

マイナビニュース / 2025年1月31日 18時3分

画像提供:マイナビニュース

都内企業の女性活躍推進に向けた取り組みや、キャリアアップを目指す女性従業員のサポートに注力する東京都が1月28日、「東京女性未来フォーラム2025~企業が"女性活躍"を考える場~」を開催した。

主に企業向けのシンポジウムで、東京都の小池百合子知事と企業経営者らが女性活躍・ダイバーシティ経営の推進に向けた"共同宣言"を行ったほか、経営者らによるトークセッションやワークショップなども実施。今回は"女性リーダーの登用"などをテーマにしたパネルディスカッションの模様をお届けしたい。
○女性も男性も「管理職になるのはちょっと…」その原因は?

パネルディスカッションには、パネリストとしてパナソニック コネクト 取締役 執行役員の山口有希子氏、ベネッセホールディングス 人材開発センター準備室・室長の佐藤邦彦氏、吉村の代表取締役社長の橋本久美子氏が登壇。モデレーターは東レ経営研究所 DE&I共創部 部長・宮原淳二氏が務めた。

パナソニック コネクトの山口氏は、「私も現場でヒアリングしていますが、管理職の話を出すと、男性からも女性からも『管理職になるのはちょっと……』という意見が出てきています」と明かす。「理由を聞くと、『そもそも忙しすぎる』『自分の生活も大切にしたいと思うと、管理職は難しい』と言われる。そこで、現在は今までとは違ったマネジャー像をきちんと作るプロジェクトを進めています」と現状を報告した。

これに「うちもまったく同じです」と同調したのがベネッセの佐藤氏である。佐藤氏は「いわゆる『管理者罰ゲーム問題』ですよね。我々も今、制度を変えようと準備していますが、マネジャーはどの仕事をどこからどこまでやるのか、という部分がちゃんと定義できていない。だから何でも拾って何でも頑張る"曖昧なハイプレイヤー"が昇格し、マネジャーになる」と問題点を指摘する。

女性リーダーについても、「うちは女性の管理職比率が30%以上で、教科書に沿った感じの数字は出ているが、まだまだ女性管理職のロールモデルが少なく、『私に管理職はできません』と言う女性社員も多い」と課題を挙げる。

その解決策のひとつとして佐藤氏は、「マネジャーの仕事をどう軽減させるか、ということを先に取り組まないといけない」と主張。さらに、マネジャーとしての"マインド"と"スキル"を分けて考える必要があると訴える。

「マネジャーに求められるスキルをちゃんと分解して、どのスキルがどのレベルなのかをきちっと把握する。今までは1人のマネジャーがあらゆるスキルを持ってないとダメで、何か足りなければ苦しくなる状況でした。

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