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宇宙を旅したラーメン具材が地球に帰還! - Space BDのISS利活用プロジェクト

マイナビニュース / 2025年2月4日 17時49分

画像提供:マイナビニュース

Space BDは2月4日、同社が展開する宇宙利活用プロジェクト「スペースデリバリープロジェクト -RETURN to EARTH-」の第3弾として国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられた搭載品が、約10カ月間の宇宙の旅を経て地球に帰還し、米国航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)など関係機関の検品を完了したことを発表した。

国営施設であり宇宙空間を活かした実証実験などを行うISSにおいて、JAXAからの選定を受けさまざまな民間事業者による宇宙利活用を進める「ISS利活用事業」を展開するSpace BD。その一環として、ISS「きぼう」日本実験棟の中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)に搭載する簡易材料曝露実験ブラケット(ExBAS)を活用し、スペースデリバリープロジェクトを行っている。

同プロジェクトではSpace BDが広く参加団体を募り、対象品の選定から打ち上げ、そして地上回収までのあらゆるサポートを遂行するとのこと。2022年2月と2023年3月にも実施されており、それぞれ約9か月、約3か月にわたって、企業ロゴプレートや研究開発素材などを宇宙空間に曝露した後、地上での回収が行われた。

そして今回はスペースデリバリープロジェクトの第3弾として、大阪のラーメン店「人類みな麺類」のラーメン素材(麺・スープ・ネギ・めんま・チャーシュー・ラーメンどんぶり素材)をはじめ、研究開発素材や企業商品素材(アルミ・鋼板・エコカラット・外壁タイル・衛生陶器)、ロゴプレートなどを対象物として、宇宙空間への輸送・曝露実験を実施。2023年11月10日に米国より対象物が打ち上げられ、同年11月24日には船外ポートへと取り付けられ、宇宙空間への曝露が開始された。

この曝露実験において、対象物は宇宙線・紫外線を浴びながら地上約400kmの上空を秒速約7.9km(時速約2万8000km)で飛行しており、これは地球を約90分で1周する早さだという。その後、同プロジェクトで過去最長となる約10カ月間もの宇宙空間曝露を経て、2024年9月5日にポートから取り外され、エアロックへと搬入。同年12月18日に地球への着水を果たし、2025年1月にJAXAおよびNASAによる検品が完了された。

Space BDによると、今回帰還した商品素材やロゴプレートなどの対象品には、宇宙線や紫外線の影響で変色した様子が確認できたとのこと。また同社は今回のプロジェクトについて、「食」分野でのサービス活用が実現し新たな宇宙利活用の可能性を見いだせたとしており、今後も宇宙の一大産業化に向け多種多様なコラボレーションを進めていくとしている。
(鶴海大輔)

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