“家族”と“政治”…奇跡に保たれていたバランスが崩壊へ 『日本一の最低男』様々な描写が感慨深い第5話
マイナビニュース / 2025年2月6日 6時0分
香取慎吾主演のドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系、毎週木曜22:00~ ※FODで見逃し配信)の第5話が、きょう6日に放送される。
今作は、ある不祥事で退社に追い込まれてしまった元報道番組のプロデューサー・一平(香取)が、再起を図るため政治家を目指し、その戦略として亡くなった妹の夫と子どもたちと同居し、ニセモノの家族=“ホームドラマ”を演じることを決意する…という物語。
戦略のための“ホームドラマ”だったが、次第に子どもたちとの生活に喜びを感じ始め、本来の目的である政治家への道のりも着実に進みつつありと、それぞれが順調過ぎるほどに順調な一平なのだが、その“奇跡的に保たれていた均衡”がいよいよ崩れ始める――。
○邪な動機から始まった戦略にほころびが
前回のレビューで、今作は“奇跡”の物語と評したが、正確には“奇跡的にバランスが保たれている”物語と言い換えてもいいだろう。主人公の一平が子ども嫌いでありながら、めいっ子のひまり(増田梨沙)やおいっ子の朝陽(千葉惣二朗)と無理にでも心を通わせる“ホームドラマ”を演じることが、結果的に政治家としての戦略にもつながる――“家族”への邪(よこしま)なプラス行動が、“政治”にもプラスになって働き、なぜだか“家族”と“政治”どちらもうまくいくという状況が生まれているのだ。
そんなバランスが見え隠れしたからこそ、ともすれば“奇跡”≒“都合がいい”と取られがちな展開をもドラマチックに演出することができ、視聴者が共感できる作品へと仕上げていた。
そんな中、前回の第4話では、難攻不落と思われたひまりの心がついにほぐれたことで、“ホームドラマ”が完成しつつある。ここから、一平の目指す政治家への道も順調になってしまえば、それは“奇跡的なバランス”ではなく、ただの“都合がいい”展開に陥ってしまいそうだ。だがやはり、邪な動機から始まった“家族”と“政治”。ほころびはどこかで意図せず生じていくもので、“奇跡的に保たれていた均衡”が徐々に崩れ始める。
○負のスパイラルでこれまで以上のハラハラ展開に
今回の第5話は、正助(志尊淳)が働く保育園の労働環境を改善するために、一平が一肌脱ぐというあらすじ。これまで以上に“家族”ではなく“政治”寄りの物語なのだが、ここで効いてくるのがやはりバランスの問題だ。“家族”が良好になってきたことで、“政治”へ悪い影響が及び始め、さらには一平の“政治”の思いがより強くなってくることで、せっかくうまくいっていたはずの“家族”も…という、負のスパイラルが起きてくる。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
「日本一の最低男」中山忍が姉・中山美穂さんの役を引き継ぎゲスト出演 「“お姉ちゃん、どう演じたい?”と大切に演じました」
映画.com / 2025年1月31日 6時0分
-
『日本一の最低男』は“美しい奇跡”が積み重なる物語…今後のキーポイントになる第4話
マイナビニュース / 2025年1月30日 6時0分
-
一平(香取慎吾)は本当に“最低”なのか?…『日本一の最低男』めいっ子と“無責任”に関わっていく第3話
マイナビニュース / 2025年1月23日 6時0分
-
邪だったはずのベクトルが誰かの琴線に…『日本一の最低男』粗暴な主人公がセンシティブなテーマと向き合う第2話
マイナビニュース / 2025年1月16日 10時0分
-
『日本一の最低男』初回 中山美穂さん出演シーンにネット感動「また会えて嬉しい」「ミポリン出てきた瞬間涙」
クランクイン! / 2025年1月10日 6時0分
ランキング
-
1上沼恵美子「しょうもない」中居正広を一刀両断からの“キムタク褒め”に「腹が立つ」リスナーの怒り
週刊女性PRIME / 2025年2月6日 18時0分
-
2フジモン オファーを断っている人気番組をサラリ告白「あの、ここで言うけど…」
スポニチアネックス / 2025年2月6日 16時57分
-
3はじめしゃちょー、“富士山”望むゴージャスな自宅風呂を公開「貴族のお風呂や…」「リアルテルマエロマエやん笑」
ORICON NEWS / 2025年2月6日 17時33分
-
4水上恒司、用意したスピーチ止められる サプライズゲスト予想的中で仕切り直しも【2025年エランドール賞】
モデルプレス / 2025年2月6日 19時21分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください