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「2025年冬ドラマ」オススメ5作&傾向分析 1位は“幅広い視聴者層”と“セルフアンチ” 苦境フジテレビに求められるものとは

マイナビニュース / 2025年2月7日 10時30分

少なくとも現在の地上波ドラマシーンを引っ張っているのはTBSの日曜劇場と金曜ドラマであることは間違いないだろう。
傾向[2]苦境のフジテレビに求められるものとは

生命線であるCM収入の見通しが立たないのだから、フジテレビに最大の危機が訪れているのは間違いないところ。さらに不信感からロケの許可や撮影協力にストップがかかるなどの危機がささやかれる中、現場スタッフとキャストの奮闘で放送は続行されている。

ただ、世間の人々も「騒動と作品は別物」と思っているのではないか。事実フジテレビのドラマに対する不買運動ならぬ“不視聴運動”などは起こっていないが、悲しいかな、「面白い」「驚いた」などと話題を集めている作品はない。

現在フジテレビはゴールデン・プライム帯で日テレ、テレ朝、TBSより2作も多い5作を放送している。つまりヒットが生まれたり、話題を集めたりする確率は相当高いはずだが、ここまでどちらも成果を得られていない。

それはなぜなのか。前述した保守的路線を最も行っているのがフジテレビであり、ドラマの放送枠こそ多いが、レギュラー俳優をかなり絞った作品が目立つ。ホームページの相関図を見ると、『問題物件』は6人、『日本一の最低男』(フジ、木曜22時)は7人であるなど他局の作品より明らかに少ない。その他でも一話完結型の作品はレギュラー俳優が少なく週替わりのゲスト俳優でまかなうなど、ローコストでコンパクトなドラマが増えている。

もし本当に制作費をかけられないのなら、出演俳優を絞らなければいけないのなら、どのようにその不安を補っていくのか。これまで以上に脚本・演出の工夫が求められていくだろう。

これらの傾向を踏まえた今クールのおすすめは、『御上先生』『クジャクのダンス、誰が見た?』の2作。

『御上先生』は、高校が舞台の学園ドラマと思わせつつ、文部科学省も絡めたスケールの大きさで幅広い視聴者層をカバー。御上先生が生徒たちにかける言葉は示唆に富み、『3年B組金八先生』へのセルフアンチを織り交ぜるなどの面白さもある。生徒役の若手俳優も演技力優先など随所にクオリティファーストの姿勢は称えるほかない。

『クジャクのダンス、誰が見た?』は、往年の金曜ドラマを思わせるロングミステリー。さらに家族の物語を交えることで、前期同枠で放送された『ライオンの隠れ家』と同様の高いエンタメ性を感じさせられる。

その他、『ホットスポット』(日テレ)は、脚本家・バカリズムの真骨頂。『ブラッシュアップライフ』で見せたゆるい設定と会話を一歩進めるようなプロデュースで、日曜夜の視聴に最適な感がある。

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