2025年冬ドラマ22作、“視聴率無視”で採点 「オリジナルに懸ける日曜劇場の矜持」「記憶に残る秀逸タイトル」
マイナビニュース / 2025年2月8日 10時30分
出演者:永瀬廉、山下美月、西畑大吾ほか
寸評:主人公が「恋愛偏差値ゼロ」という設定と格差恋愛はラブコメの王道で、仕事疲れを感じやすい火曜深夜帯らしく気楽に楽しめる。ただ、どちらかと言えば、「御曹司の恋愛というより、失敗と成長をじっくり見守る」というテイスト。永瀬のコミカルな演技が最大の醍醐味であり、キャストに合わせたこの脚本・演出なら配信再生も取れるだろう。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】
『地獄の果てまで連れていく』 火曜23時56分~ TBS
出演者:佐々木希、渋谷凪咲、井上祐貴ほか
寸評:こちらもテーマは復讐。供給過多である以上、重要なのは過激さだけでなく、いかに意外性で引きつけるか。渋谷のモンスターぶりが作品の反響や評価に直結するコンセプトとも言える。自分の子どもを殺めかねないサイコパスをどう生かすか。ホラーとしての伸びに期待。
採点:【脚本☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆】
『問題物件』 水曜22時~ フジ
出演者:上川隆也、内田理央、船越英一郎ほか
寸評:問題物件というモチーフは新鮮で、自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷、水の呪いなどの多彩な現象も興味を引く。ただ、「けっきょく背景には刑事事件があった」という刑事ドラマのパターンで飽きてしまう人も。さらにミステリー、アクション、ホラー、癒しなどの要素が混在し、焦点がつかみにくい感もある。前期『全決』がそうだったように、ホラーに全振りするくらいの思い切りがほしかったのではないか。「上川が犬!?を演じる」というトリッキーな設定だけで、出演俳優の数が少なさをカバーするのは難しい。
採点:【脚本☆ 演出☆☆ キャスト☆ 期待度☆】
『プライベートバンカー』 木曜21時~ テレ朝
出演者:唐沢寿明、鈴木保奈美、橋爪功ほか
寸評:前提として「大富豪の資産を守るためなら何でもやる主人公」を令和の新たなヒーローとする違和感を拭えるか。とはいえ経営コンサルや何でも屋のような仕事もこなす型破りな活躍で引きつけたいところ。相続、愛人、裏金などのダークなモチーフが好きな人、金融知識に興味がある人向けの作品だろう。鈴木保奈美の役柄が視聴者目線を担保。
採点:【脚本☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆】
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』 木曜22時~ フジ
出演者:香取慎吾、志尊淳、安田顕ほか
寸評:「最低男」「ニセモノ」という前振りに反する主人公の“いい人”ぶりに肩すかし。香取に最低男を演じさせるという意外性を重視したのだろうが、「嫌なやつ」「人生崖っぷち」というムードは感じられない。その一方で物語は、現代社会の家族、労働、政治などの問題をストレートに扱い、人情と温もりが感じられる仕上がりに。近年避けられているテイストだけに希少価値は高く、ひさびさの香取は演技うんぬんとは別に主演としての華が感じられる。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆☆】
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