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カレー沢薫の時流漂流 第338回 Switch 2で任天堂が転売ヤーと大乱闘スマッシュブラザーズ

マイナビニュース / 2025年2月10日 15時44分

買うならそういう時なのだが、任天堂からは「新入男性社員に女装リンクのコスプレをさせるのが慣例だった」みたいな話は出てきてほしくない。

まだどのようなソフトが発売されるかは未定だが、マリオやポケモソ、ゼルダの続編などが楽しめるのは間違いないだろう。

そこで気になるのが「転売対策」だ。
○「戦いは数だよ兄貴」と言われて本当に数をそろえるやつがいる

私はコロナ前から外に出ておらず、もちろんコロナ中も出なかったし、今も継続して出ていない。

情緒が乱れている割に極めて安定した生活をしているので理解できないが、それまで乱れた生活を送っていた者は急に不要不急の外出を禁じられ、室内での過ごし方に苦慮した者もいたらしい。

そこで、漫画やゲームなど、室内かつソロで楽しめるコンテンツの需要が激増し、当時、Switchを所望する者も爆増した。

そこに目をつけた転売ヤーがSwitchを買い占め、一時期ネット上には明らかに定価以上のSwitchが並んでいた。

その時任天堂が転売に対してどのような対策を取ったかというと「たくさん作って物量で殴る」だった気がする。

転売ヤーが買い占めた後に「みんなに行き届くようたくさん作ったから焦らず正規価格で買ってね」と言ったのだ。

ゲーム内では一番簡単な戦法だが、STRを上げるにも限界があるリアルでは難しく、本当にたくさん作った任天堂は「さすが任天堂」と賞賛されていた。

Switch 2もおそらくその戦法であり、一説には発売年に「2000万台は作るので安心しろ」と頼もしいことを言っているそうだ。
○孫の笑顔のために、待て、しかして希望せよ

しかし任天堂ほど力強い対応ができる企業は限られており、今も転売問題は解決していない。

転売に関しては、対策しない企業が悪いという声もあるが、一番悪いのはもちろん転売ヤー、そして転売ヤーから買う人間がいるから転売がなくならないという意見も多い。

しかし、転売ヤーから買う人間は「転売でもいいから欲しい」と、悪と知りながら利用しているオタクだけというわけではない気もする。

そもそも「転売」という事象、そしてそれが問題になっているということすら知らない層も、買ってしまっている人間に含まれているのではないだろうか。

任天堂の話をしている時に妖怪ウオッシの話をするのは靴流通センターにいる時ハローマックを持ち出すぐらい気が引けるが、ウオッシ全盛のころ、私が当時勤めていた会社の老が若に「孫がクリスマスにウオッシのグッズを欲しがっているからネットで買ってくれないか」と頼んでいた。

若がネットで調べると、定価の2,3倍はする転売商品が並んでいたのだが、「定価より高いですけどいいですか?」と若が聞くと老は「仕方がない」と言って買っていた。

我々にとって転売ヤーは必ず除かねばならない邪知暴虐の王だが、日頃ネットで買い物をしない老などからすれば「人気だしクリスマスだし仕方ないのか」レベルでそこに社会悪が潜んでいるとも思わないのかもしれない。

確かに老に新しいことを説明するのは面倒くさい。

だがもし老が孫へのプレゼントに定価以上のSwitch 2を買おうとしていたら、「あの任天堂さんだぞ? 信じて待て」と止めるぐらいはするべきだろう。
(カレー沢薫)



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