1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

Discord、ユーザー間トラブル軽減へ「無視」機能を追加、密かに距離を置く選択肢

マイナビニュース / 2025年2月11日 19時0分

画像提供:マイナビニュース

Safer Internet Day 2025(2月11日: セーファーインターネットデー)に先がけて、Discordは2月10日(米国時間)、安全性向上の取り組みの一環として、新機能「Ignore(無視)」を導入した。特定のユーザーと対立することなく距離を置ける機能である。

Discordはすでに、特定のユーザーを遮断する「ブロック」機能を提供している。しかし、「ブロック」は相手にその事実が伝わるため、「敵対的に感じる」「怖い」といった声が特に未成年のユーザーから寄せられていたという。

「無視」は実質的にミュート機能であり、適用すると対象ユーザーからの新着メッセージ、DM、サーバーのメッセージ通知、プロフィール、アクティビティが表示されなくなる。一方で、相手には非表示にしたことが知らされないため、人間関係の悪化を防ぎつつ、静かに距離を置くことができる。「無視」に追加したユーザーはリストで管理可能である。「ブロック」と「無視」を使い分けることで、不要なストレスやトラブルを回避しながら、快適なコミュニケーション環境を維持し、より安心してDiscordを利用できるようになる。

安全性の向上は、個々のユーザーのみならず、オンラインコミュニティ全体の健全な発展にも寄与する。この取り組みの一環として、Discordは同日、新たな非営利団体「Robust Open Online Safety Tools(ROOST)」に設立パートナーとして参画したことを発表した。

ROOSTは、児童性的虐待コンテンツ(CSAM)を検出・レビュー・通報するための高品質なツールをオープンソースで提供し、デジタル・セーフティの強化、特にオンライン上の子どもの安全確保を目的としている。設立パートナーには、エリック・シュミット氏、Google、OpenAI、Roblox、John S. and James L. Knight Foundation、AI Collaborative、Patrick J. McGovern Foundation、Project Liberty Instituteが名を連ねる。

CSAM検出技術の具体的な詳細は明かされていないが、大規模言語モデルを活用し、安全性インフラの強化を図る。また、既存の技術やツールを統合し、中核的な安全性技術をより利用しやすく提供することで、「組織が車輪を再発明する必要性を軽減し、特に中小企業や公益団体がオンラインユーザーの安全性を促進しつつ、自社のプラットフォームやサービスの成長に集中できるようにする」としている。

例えば、2023年11月に立ち上げられた「Lantern」がROOSTの安全性ツールの基盤の1つとなる。これは、Discord、Google、Meta、Quora、Roblox、Snap、Twitchといったテクノロジー企業が協力し、児童のオンライン上での性的搾取や虐待(OCSEA)を防止・検出するための信号共有プログラムである。
(Yoichi Yamashita)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください