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AlteraがInnovators Forumを開催、FPGAとAIの融合を強調

マイナビニュース / 2025年2月12日 9時52分

最後に2つ目の新発表として、同社は「altera university」を立ち上げることをアナウンスした。ただし詳細は後日となっている。

発表内容は以上であるが、簡単に捕捉を。Agilex 3のアナウンスがあったのは2024年3月のことで、この時には「近日中に展開」だったが、それが1年あまりも必要になるとは流石に想像しなかった。

Cycloneの後継という位置づけであると思うが、Cyclone V同様にFPGAの他にArmコアを搭載したSoCモデルも出る予定なのか、それともAMDのArtix同様にFPGAのみでArmコア搭載モデルは省くのか、がまず興味あるところだ。最近だとMicrochipのPolarFireみたいに最小25K LUTながらRISC-V CPUをHard IPとして搭載するモデルもある。結構Arm内蔵Cylone Vが使いやすい(AMDのZynq Ultrascale+ほどのLUTは要らない)という声も聞くことがあるので、このあたりのラインナップ展開が楽しみである。

FPGA AI Suiteについては、Agilex 5/7にINT 9/FP16/BF16などのサポートを追加し、またTensor Blockも追加された強化型DSPが搭載されており、これを利用する事でAgilex 5 D-Seriesなら最大56TOPS(FP16/BF16)を発揮するとされているが、競合となるVersal AI Edge Gen2はFP16/BF16なら最大90TOPS、MX6/INT8なら最大370TOPSなどと説明されているだけに、もう少し性能の上乗せが必要にも感じられる。

あとPhoto10のキャプションにも書いたが、Quartus PrimeはAMDのVivado相当のツールであり、Vitisにあたるものが存在しない。しいて言えばPhoto02の右下にあたるSystem Developmentのツールがそれに該当するのだとは思うが、この部分でもう少し何か欲しいところである。これは別にAMDだけでなく、Latticeなども同様である。Latticeで言えばRadiant+PropelがQuartus Prime相当で、Solution Stackにあたる部分がSystem Development相当という格好だが、LatticeのSolution Stackの方がより実アプリケーションに近い構成になっているようにも思う。今まではIntelの一部門ということで、この辺のソリューションがCPU向けのソリューションと被る事もあってか、あまり充実していなかった感があるのだが、独立企業になったことで今後はもう少し充実してゆく事を期待したい。
(大原雄介)



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