10年目にして悲願達成! 近藤八段が井田五段との同世代対決制し初優勝 第18回朝日杯将棋オープン戦決勝
マイナビニュース / 2025年2月12日 11時30分
第18回朝日杯将棋オープン戦(主催:朝日新聞社・日本将棋連盟)は、本戦トーナメント準決勝・決勝の計3局が2月11日(火・祝)に東京都千代田区の「有楽町朝日ホール」で行われました。このうち近藤誠也八段と井田明宏五段の間で争われた決勝戦は124手で近藤八段が勝利。うれしい棋戦初優勝で自身の順位戦A級昇級に華を添えました。
○注目の同世代対決
藤井聡太名人・竜王がベスト8で姿を消すなど波乱続きの今大会。この日午前に行われた準決勝で近藤八段はライバルの佐々木勇気八段を、井田五段は今期絶好調の服部慎一郎七段を破っての決勝進出となりました。どちらが勝っても初優勝となる「96年生まれ対決」は先手の井田五段が得意の雁木を披露、持久戦への移行を見て中住まいに組み替えます。
戦機が熟したのを受け井田五段は中央への桂跳ねで局面を動かしますが、本局はここからの近藤八段の反撃が秀逸でした。誘いのスキと思われた桂に食いついたのが読みの入った対応。直後の桂打ちの王手がするどいクサビとなって井田五段の玉はここから絶えず不安定な位置取りを強いられました。直後の折衝で近藤八段は飛車を手に入れ、指しやすさを拡大していきます。
○体力勝ちでつかんだ優勝
守勢に回る井田五段も入玉含みの粘りを打ち出しますが、近藤八段の攻めは最後まで冷静でした。銀を打って角を、桂を打って金を取りつつ着実に駒得を重ねたのが落ち着いた寄せで後手の体力勝ちが徐々に明らかに。終局時刻は15時58分、最後は形勢の開きを認めた井田五段が投了。数手後に王手飛車取りが待ち受けており形勢逆転が難しい情勢でした。
一局を振り返ると深い読みで主導権を握った近藤八段の踏み込みのよさが光る一局に。近藤八段はこれが自身初となる棋戦優勝。1月に決めた順位戦A級昇級に続く吉報となりました。局後開かれたインタビューでは「棋士になって10年目という節目の年に優勝を決めることができうれしい、自分らしく伸び伸び指せたのがよかった」と喜びを語っています。
水留啓(将棋情報局)
(将棋情報局)
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