届かなかった「戸辺攻め」 藤井竜王・名人が快勝で四強進出 第10期叡王戦本戦トーナメント
マイナビニュース / 2025年2月13日 11時30分
第10期叡王戦(主催:株式会社不二家)は本戦トーナメント2回戦がスタート。2月12日(水)には2局が行われました。このうち東京・将棋会館で行われた藤井聡太竜王・名人―戸辺誠七段の一戦は82手で藤井竜王・名人が勝利。中飛車破りの快勝譜でベスト4に進出、八冠復帰を目指す叡王挑戦まであと2勝と迫っています。
○意気揚々の戸辺七段
数日前に自身の動画投稿サイトを更新してこの日への意気込みを語った戸辺七段。振り駒で先手番となった本局は大方の予想通りゴキゲン中飛車の採用となりました。対する藤井竜王・名人も近年流行の後手超速で応戦、相手の得意に飛び込む形で急戦を仕掛けます。10局強の実戦例がある中盤戦はともに研究の範囲内と見られテンポよく指し手が進みます。
先に趣向を打ち出したのは戸辺七段でした。左金を一段目にはわせる形で美濃囲いを補強したのが自身の前例を離れるマイナーチェンジ。藤井竜王・名人も敵飛を封じる最強手で応じ、互角の押し引きが続きます。1時間の長考に沈んだ戸辺七段がやがて繰り出したのは角を切って攻めを続ける強手ですが、実戦はここからの藤井竜王・名人の対応が光りました。
○見切られていた攻め
自然な応手で自玉の安全を得た藤井竜王・名人は満を持して反撃開始。美濃の金に体当たりするように角を打ったのが「寄せははがすことなり」の決め手となりました。終局時刻は16時42分、最後は自玉の詰みを認めた戸辺七段が投了。ゲタを預けた戸辺七段の指し手に呼応するように始まった藤井竜王・名人の王手ラッシュが印象的な幕切れとなりました。
局後SNSを更新した戸辺七段が「中終盤でもう少し粘り強い手あったような気がします」と悔しさをにじませると、ファンも「エース戦法カッコよかった」「『戸辺攻め』もすごかった」とその健闘を称えました。一方、勝ってベスト4に進出、八冠復帰を目指す五番勝負登場まであと2勝とした藤井竜王・名人は「まだ挑戦を意識する感じではない」と語りました。
また関西将棋会館で行われた豊島将之九段―斎藤慎太郎八段の一戦は斎藤八段が勝ってこちらもベスト4進出を決めています。
水留啓(将棋情報局)
(将棋情報局)
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