「私にとってこのアルバムは、困難なことを乗り越えて、ありのままの自分に満足できるようになることでもあった」アーロ・パークス『Collapsed In Sunbeams』インタビュー／Interview with Arlo Parks about “Collapsed In Sunbeams”

NeoL / 2021年3月8日 20時0分

ロンドン出身で、ナイジェリア、チャド、フランスをルーツに持つ弱冠20歳のシンガーソングライター／詩人のアーロ・パークスが、年明けにデビューアルバム『Collapsed In Sunbeams』をリリースした。2018年にファーストシングル「Cola」を発表以降、音楽ファンから熱い視線を集めてきた彼女は、世界中がシャットダウンされた2020年、ついに待望のデビューアルバムの制作に取り掛かる。その間も少しずつ新曲を発表し、フィービー・ブリジャーズやビリー・アイリッシュといったアーティストたちから賛辞を贈られたほか、英BBCが期待の新人を選出する「BBC Sound of 2020」にも名を連ねた。そして完成したのは、耳心地の良い声が奏でる詩の朗読からスタートし、次第に言葉の数々が繊細かつ暖かみのあるサウンドに乗せられていく、独特の光に包まれた魅力的な作品だ。ここでは、アーロがロンドンの自宅から電話インタビューに応じ、シンガーソングライターになるまでの経緯や、アルバムに込めた想いなどを語ってくれた。　（→ in English)

―昨年から大変な一年でしたが、大丈夫でしたか？

アーロ・パークス「私は大丈夫、ありがとう。ワイルドな一年だったけど、ゆっくりと考えたり、映画を観たりする時間ができたから、気分はいいんだ」

―デビューアルバムのリリースおめでとうございます！

アーロ・パークス「ありがとう！ついにリリースされたことが信じられなくて。すごく長い時間が経ったように感じる。私の携帯の中にある小さなDropboxのリンクに過ぎなかったものが、今は世界中に広まっているなんて、エキサイティングだよね」

―ご自身が手がけた作品を世界中の人が聴いていると考えると、どんな気分ですか？

アーロ・パークス「なぜだかわからないんだけど、まだ少し緊張している気がする。みんなが楽しんでくれていることについてはワクワクするんだけど、『どうしよう、本当に世界にリリースされちゃったんだ！』という気持ちもあって。いまだにちゃんと信じられない（笑）」

―これまでの経緯についてお聞きしたいのですが、歌や曲作りはいつ頃に始めたのですか？

アーロ・パークス「基本的には、7歳か8歳の頃に短編小説を書き始めたことがきっかけだった。それから少しずつ、イメージに惹かれるようになって。自分が小さな世界を作り上げているように感じられるものを作りたくなった。文章に関しては長文を書きたいと思わなくて、数行で感情的なものにしたいと思っていたから、私にとっては詩を書くことが理にかなっていた。そしたら、私が詩に興味を持っていると気づいた先生が詩集をくれて。その後、14、5歳でギターを弾き始めて、GarageBandを使って独学でプロデュースを覚えた。その頃から曲作りを始めたんだ」

―自分の書いた言葉と音楽を一つにしようと思ったきっかけは？

アーロ・パークス「多分、当時聴いていたアーティストの影響だと思う。パティ・スミスやキング・クルールやフランク・オーシャンといった人たちの音楽を聴いていたんだ。物語を歌うことで、そこにさらなる深みを与えることができた。音楽はずっと好きだったから、自然とはまっていったんだと思う」

―あなたの書くリリックはとても美しくて、いつも素晴らしいストーリーテラーだなと思って聴いています。曲を聴いていると、頭の中にディテールまではっきりとシーンが浮かんできて、その瞬間が大好きです。

アーロ・パークス「ありがとう。それはまさに私がやりたいと願っていたこと。私はずっと、ポラロイド写真を見ているような感覚になる曲を作りたいと思っていた。もしくは、映画のワンシーンを見ているような気分になって、細かいディテールまで感じられるような。いつもそんな曲作りがしたいと思っているんだ」

―曲作りをする時は、どのようなことからインスピレーションを受けていますか？

アーロ・パークス「あえて構えて考えていないときにこそ、最高の歌詞が生まれるんだと思う。最近は『I've Seen the Future and I'm Not Going』（Peter McGough）という回顧録を読んでいて、そこからたくさんのインスピレーションを得ている。80年代のニューヨークのダウンタウンとアートシーンについて書かれた本なんだ。あとはインディーズ映画や外国映画からもたくさんのインスピレーションを受けていて、最近はエドワード・ヤン監督の『恐怖分子』を観たりして」

―ロックダウン中も曲作りはしていましたか？

アーロ・パークス「うん、アルバムもロックダウン中に書いたしね。今も曲は書いていて、デモを作って何ができるか試したりしている。困難なときは、間違いなく音楽に頼っていると思う」

―アルバムの制作はいつ頃始めたのですか？

アーロ・パークス「最初にできた何曲かは2020年1月に書いたはず。その頃はアルバムのために書いているという感覚ではなくて、ただ曲を書いていた。それで確か3月になってから、ロックダウンがスタートして。その頃にアルバム制作を本格的にスタートしようと決心したんだと思う」

―タイトルを『Collapsed in Sunbeams』にした理由は？

アーロ・パークス「ちょうどその頃、ゼイディー・スミスの『美について』（原題：On Beauty）という本を読んでいて、このフレーズ（"Collapsed in Sunbeams"）に、何だかとてもほろ苦さを感じたんだ。感情に圧倒されるような感覚で、でもその感情がポジティヴなのかネガティヴなのかはわからなくて。そして、太陽は成長を促す癒しの力なのだということを思い出させられた。私にとってこのアルバムは、困難なことを乗り越えて、ありのままの自分に満足できるようになることでもあったので、このフレーズが自分の中で腑に落ちたんだ」

―このアルバムをご自身の言葉で表現するとしたら？

アーロ・パークス「とても繊細なアルバム、かな。ジャンルに関しては、インディーとソウルとポップが少しずつ、かな？（笑）そして、詩に根ざしているアルバム。私に言わせるとそんな感じだと思う」

―アルバムの中で一番誇りに思っている曲は？

アーロ・パークス「多分、私にとっては『Hope』だと思う。曲に込めたメッセージもそうだし、自分たちがイメージした通りのドラムの音を入れられた気がするし。それに、ちょっと話し言葉が入っているのも気に入っている。きっとライヴでも、会場中の人たちが“You’re not alone”って歌ってくれたら盛り上がるだろうな。本当に特別な時間になると思う」

―収録曲の「For Violet」では、歌詞に日本人アーティストのNujabesの名前が出てきますね。昔からNujabesが好きだったのですか？

アーロ・パークス「昔から知っていたわけではなくて、確かJ・ディラのようなローファイヒップホップにはまっていたときにNujabesのことを知って。それで『Feather』を聴いたら、どこかに飛んでいったような気分になった。彼の音楽には、何だかとても異世界的な魅力があるよね。私はいつも心を落ち着かせたいときに聴いているんだけど、すぐに落ち着くことができる。彼の音楽が本当に好きなんだ」

―音楽以外の分野で親しみのある日本の文化はありますか？

アーロ・パークス「私が唯一知っていることといえば、スタジオジブリの映画についての幅広い知識があるだけかも（笑）」

―私もジブリ映画を観て育ちました。

アーロ・パークス「そうなんだ！このアルバムの曲作りをしていたとき、全作を観直してみたんだけど、ジブリ映画にはどこかとても心温まる魅力があるよね。大好きだよ」

―一番好きな作品は？

アーロ・パークス「そうだな…『ハウルの動く城』か『もののけ姫』かな」

―好きな作家は？

アーロ・パークス「すごくたくさんいる。実は村上（春樹）のことは昔から大好きだった。特に『ノルウェイの森』と『1Q84』がお気に入り。私が彼の文章のスタイルに惹かれるのは、彼の本の中には常にとても人間味のある人物が描かれているから。彼らはまるで自分の知り合いのように感じられるんだけど、それと同時に、彼の文章には何だかこの世のものとは思えないような質感があって、現実がちょっとずれているように感じられるんだよね」

―よくわかります。

アーロ・パークス「それに彼はとても優雅でありながらも簡潔な描き方で、非常に難しい、胸が張り裂けるようなトピックに取り組んでいる。私はそんな彼の文章が大好き。他の作家だと、ジョーン・ディディオンやオードリー・ロードが大好きだし、パティ・スミスの文章も大好き。詩人に関しては、パット・パーカーやアレン・ギンズバーグ、オーシャン・ヴオンが好きで……実は今、自分の本棚を見ながら、そこに並んでいる名前を読み上げているんだ（笑）」

―ライヴが開催できないパンデミックの最中にデビューアルバムをリリースしたにもかかわらず、誰もがあなたのことを話題にしていて、ミシェル・オバマのプレイリストにも選ばれていましたね。取り巻く環境が大きく変わったのではないかと思いますが、そのことについてはどう感じていますか？

アーロ・パークス「面白いことに、あなたが言うように確かにいろんなことが変わったし、たくさんの素晴らしいことが起きているんだけど、私は今も実家に住んでいるんだ。いまだにお皿洗いをしなさいとか言われて怒られている（笑）。私の生活は以前と何ら変わりがなくて、それが一番良かった気がしている。自分の夢は叶っているんだけど、今でも家族に囲まれていて、謙虚でいられる。それがいいなと思っているんだ」

―何か意外なところにインスピレーションを見出すなど、在宅期間中にアーティストとして興味深いことはありましたか？

アーロ・パークス「私にとっては、ポッドキャストと瞑想について掘り下げることができたのが良かった。これまでも興味がなかったわけではないんだけど、そのために時間を割くことはしていなかったから。あとは、一人の時間を過ごすこと。私は他の人からインスピレーションを受けることが多いんだけど、自分と向き合って、自分自身をよく知ることが、実はとても刺激的なことだとわかった。以前よりも自分自身と深く繋がれたような気がする。それに、静かな空間を設けて、その瞬間に自分が感じていることをただ受け入れてみた。この時期を振り返ると、それは間違いなく最も刺激的なことの一つだったと思う」

―昨年は音楽に癒されることが多かったのですが、在宅期間中はどんなことに癒されていましたか？

アーロ・パークス「私も自分にとっての癒しのアルバムを聴いていた。レディオヘッドの『In Rainbows』や、ソランジュの『A Seat at the Table』や、ソーコの『I Thought I was an Alien』とか…それにthe xxのファーストアルバムも。彼らのことは大好きなんだ。ただくつろいで、音に浸ることができるから、音楽には何かとても癒されるような魅力があるよね。それにレコードを聴きながら落書きしたり、作詞したり、メモを書いたりしていた。それは間違いなく私を幸せな気持ちにさせてくれた」

―パンデミックが終息したら、まずは何がしたいですか？

アーロ・パークス「正直なところ、何よりもライヴがしたい。だって、まだ地元でもライヴをやったことがないんだよ。ロンドンでライヴをしたことがないくらいだから、もちろん海外には行けていないしね」

―ぜひ日本にも来てください。

アーロ・パークス「もちろん！」

―日本に来たことはありますか？

アーロ・パークス「日本には行ったことがないんだ。マネージャーと初めて会ったとき、『世界のどこでライブができるようになりたい？』と聞かれたのを覚えている。私たちは声をそろえて『日本！』って言った。それで、『じゃあ、それが目標だね！いつか日本に行こう』って話したんだ。だから、いつか日本に行けるといいな。実現したら最高だね」

―たくさんのファンが待っています。日本のファンに伝えたいことはありますか？

アーロ・パークス「私の音楽に感動してくれてありがとう。多くの人の心に届いたことをうれしく思っています。いつか安全な状況になった時に、日本に行ってライブするのが待ちきれないよ」

―今後の予定は？

アーロ・パークス「今は詩集を制作しているところ。あとは常に新しい音楽を手がけている。それに演技や監督業ももう少し探求したい。それができたらすごく楽しいと思う」

―ガス・ヴァン・サント監督がGUCCIのために手がけたショートフィルムに出演していましたね。

アーロ・パークス「あれは素晴らしい経験だった。とても緊張したけど、すごく楽しかった。私にとっては、クリエイティヴな活動における自分の安全地帯を飛び出すような経験だった。たくさんのことが学べるから、私はいつもそういう経験を楽しむようにしているんだ」

text Nao Machida

Arlo Parks
『Collapsed In Sunbeams』
（Bing Nothing / Ultra Vibe）
世界同時発売、日本盤ボーナス・トラック5曲収録、解説/歌詞/対訳付
収録曲目：
1. Collapsed In Sunbeams　2. Hurt　3. Too Good　4. Hope　5. Caroline　6. Black Dog　7. Green Eyes　8. Just Go　9. For Violet　10. Eugene　11. Bluish　12. Portra 400　13.Paperbacks (Live for On Air)*　14.Cola (Live for On Air)*　15.George (Live for On Air)*　16.Angel's Song (Live for On Air)*　17.Super Sad Generation (Live for On Air)*
*日本盤ボーナス・トラック

―Hi! How are you doing? It's been such a crazy year but hope you're doing ok.

Arlo Parks: I'm all good, thank you. Yeah, it's been a wild one, but I catch little bit more time to just sit and reflect and watch films, so I'm feeling good.

―Congratulations on the debut album!

Arlo Parks: Thank you! I can't believe it's finally out now. It feels like it's been such a long time. It was just a little Dropbox link on my phone, but now it's out in the world which is exciting.

―How do you feel that now everyone around the world is listening to what you created?

Arlo Parks: I think I really still feel little bit nervous. I'm not sure why. I feel excited that people are enjoying it, but there is a sense of like, “Oh my goodness, it really is out in the world!” I still can't quite believe it, you know? [laughs]

―Could you tell us a bit about your background? How did you start writing songs?

Arlo Parks: Basically, it started off with me writing short stories when I was about seven or eight. And then I kind of gravitated more towards imagery. I wanted to create things that felt almost like I was creating this little world. In my writing I didn't really want to write long things, I just wanted to write few lines and make it emotional, so it made sense to me to start writing poetry. And my teacher gave me a book of poem because she could see that was something that I was interested in. And then I kind of picked up the guitar when I was 14 or 15, and started teaching myself to produce on GarageBand. That's when I kind of started writing songs.

―What inspired you to put your words and music together?

Arlo Parks: I guess that it was probably just the influence of the artists that I was listening to at the time. I was listening to people like Patti Smith or King Krule or Frank Ocean. It’s like singing the stories added another layer of depth to them. I'd always loved music, so I guess I just fell into it.

―You write beautiful lyrics and I think you're such a great storyteller. What I love the most about your music is when I listen to your songs, I can just imagine the scenes in detail in my head and it's a wonderful experience.

Arlo Parks: Thank you. That's what I hoped to do really. I've always been interested in making songs that felt like you’re almost looking at a Polaroid picture. Or you're looking at a scene from a film and you can feel the little detail. That's always how I've loved writing in that specific way.

―What are some of your inspirations for your songs? Do you write constantly?

Arlo Parks: I think that the best lyrics come out when I'm not really sitting and thinking about it. I'm getting a lot of inspiration from this memoir that I'm reading and it's called "I've Seen the Future and I'm Not Going." It's about the 80's downtown New York and the art scene. And I've been getting a lot of inspiration from just watching kind of independent and international films. I just watched this film by Edward Yang called "Terrorizers."

―Did you write songs during the lockdowns?

Arlo Parks: Yeah, I wrote the album during the lockdown. And I've been writing now as well, just kind of demoing and seeing what comes out. But yeah, I definitely think I turn to music in difficult time.

―When did you start working on the album?

Arlo Parks: I must have written the first batch of songs in January 2020. I wasn't even sure I was writing an album. I was just writing. And I think when it was March, and lockdown kind of started for us, that's when I really made the decision to start properly.

―Why did you decide to call it "Collapsed in Sunbeams"?

Arlo Parks: I was reading this book called "On Beauty" by Zadie Smith at the time, and to me there was something so bittersweet about the phrase. It felt like being overcome by emotion and you're not sure whether it's positive or negative. And it just reminded of me the fact that the sun is kind of this healing force that promotes growth. And to me the album kind of was about trying to grow past difficult things and become comfortable in your own skin, so it kind of made sense to me.

―How would you describe this album in your own words?

Arlo Parks: I guess I would say It's quite a sensitive album. In terms of genre, a bit of indie, a bit of soul, and a bit of pop, maybe? [laughs] And it's kind of rooted in poetry. I guess that's what I would say.

―Which song is the one that you are most proud of on the album?

Arlo Parks: I think to me it's probably "Hope," just because of the message and I feel like the drums we got exactly as I imagined them. And I like the little spoken word moment. It's going to be really uplifting to play live as well, to a whole room of people singing "You're not alone." I think that's going to be really special.

―You mention Nujabes in the lyrics for “For Violet.” Is he someone you grew up listening to?

Arlo Parks: No, I didn't grow up listening to him. I found out about him when I got interested in lo-fi hip hop of like J Dilla, I guess. Then I heard "Feather" and I just felt so transported. There is something very otherworldly about his music. And it's always been what I put on when I just want to feel calm and (I do) almost like straight away. I really enjoy his music.

―Are you familiar with Japanese culture other than music?

Arlo Parks: I feel like my only knowledge is my broad knowledge of Studio Ghibli films [laughs.]

―I grew up watching Ghibli films.

Arlo Parks: Oh really! When I was writing this record, I kind of went back and re-watched all of them. I don't know, there is something so heartwarming about those movies. I just love them.

―Which one is your favorite?

Arlo Parks: Hmm… I think either "Howl's Moving Castle" or "Princess Mononoke."

―Who are some of your favorite authors?

Arlo Parks: I got so many. I actually grew up loving (Haruki) Murakami. "Norwegian Wood" and "1Q84" especially, those are my two favorites. I feel like his style of writing interests me because his books always have these characters that feel so human. They feel like somebody you know, but at the same time, there is just this otherworldly quality to his writing where reality feels like a bit off, you know?

―I know what you mean.

Arlo Parks: And he tackles these really difficult heartbreaking topics in a way that's very graceful but brief at the same time. I love his writing. And in terms of other authors that I like, I really like Joan Didion. I really like Audre Lorde as well. I really like Patti Smith's writing. In terms of poets, I like Pat Parker, I like Allen Ginsberg, I like Ocean Vuong... now I'm looking at my bookshelf and reading what's on there [laughs.]

―You released your debut album during the pandemic, yet it seems like everyone is talking about you and you were even on Michelle Obama's playlist. I'm sure there was a big change in your surrounding? How do you feel about it?

Arlo Parks: It's interesting because although as you said, there's been so much change and so many incredible things are happening, but I'm still just living at home. I'm still just getting told off for not doing washing up [laughs.] I feel like my life is still very much like as it was but in the best way. My dreams are coming true, but I'm still surrounded by my family and I'm staying humble, you know? I like that.

―Has your quarantine life been interesting for you in any way as an artist? Was there any surprising inspiration?

Arlo Parks: I guess for me it was being able to delve into podcasts and meditation. It's not that I didn't have interests, but I just never really made time for them. And I think actually spending time by myself. I take so much inspiration from other people, but just sitting with myself and getting to know myself is actually really inspiring to me. I feel like I just connected to myself better. And I just made space for stillness, just accepting how I was feeling in moments. I think that that was definitely one of the most inspiring things about this period of time.

―Music gave me a lot of comfort last year. What were some of the things that gave you comfort?

Arlo Parks: I listened to all my comfort albums as well. So I listened to "In Rainbows" by Radiohead. I listened to "A Seat at the Table" by Solange. I listened to "I Thought I Was an Alien" by Soko… Also the xx's first album, I really like them. There is something very soothing about music because you can just kind of sit there and let it wash over you. And I took to doodling and writing lyrics even or writing notes when I listened to records. It’s definitely something that made me happy.

―What would you like to do the most when this pandemic is over?

Arlo Parks: For me, honestly, it's going to be about playing live. Because I haven't even played a show in my hometown yet. I haven't played a show in London, let alone, the rest of the world.

―Please come to Japan, too.

Arlo Parks: Yes, of course!

―Have you been to Japan before?

Arlo Parks: No, I've never been there. I remember the first time we met, my manager asked me, "Where in the world do you want to get to a point where you can play?" And we both said "Japan!" We were like, "Right, that's the goal! We are going to get there." And hopefully, one day we can make it over there. That would be great.

―A lot of fans are waiting for you. Do you have any message for them?

Arlo Parks: I appreciate you guys allowing themselves to be moved by my music, and I'm glad it made its way to so many of your hearts. I can't wait to be over there playing in real life when it's safe.

―What's next for you?

Arlo Parks: I'm working on this collection of poetry at the moment. And I'm just working on new music, I kind of always am. I'd love to explore acting or directing a little bit more, that would be a lot of fun.

―It was nice to see you in the short film Gus Van Sant made for Gucci.

Arlo Parks: That was incredible. I was very nervous, but it was a lot of fun. And it was kind of outside of my creative comfort zone. I always enjoy those experiences because you learn so much.

text Nao Machida