360 Reality Audioによる新たな臨場感あるクラシック音楽プロジェクト 「Yoshida Tamotsu Classic」
NeoL / 2021年4月9日 12時0分
「Yoshida Tamotsu Classic」とは、大滝詠一「A LONG VACATION」、山下達郎「FOR YOU」など、数々の名作を手がけてきた吉田保(よしだ・たもつ)による新プロジェクト。ソニーの新しい音楽体験「360 Reality Audio」の特性を活かした、旧来までのクラシック音楽の録音方法とは異なるアプローチにより、全く新しいクラシック音楽作品を提案する。
シリーズ第一弾となる「Yoshida Tamotsu Classic / Composition I」は4月16日配信リリース。モーツァルト「クラリネット五重奏曲」というクラシック・ファンにはお馴染みの楽曲を題材に、「360 Reality Audio」の特性を活かした、まるでホールで演奏者に囲まれているような臨場感のあるサウンドに仕上がっている。
レコーディングには東京藝術大学 音楽環境創造科の亀川徹教授を筆頭に、演奏者として東京都交響楽団の首席クラリネット奏者でもある三界秀実(Cl. )のほか、佐原敦子(Vn.1)、加藤えりな(Vn.2)、吉田篤(Va.)、豊田庄吾(Vc.)が参加。リリースはラダ・プロダクション内の新レーベル「panorama note」から。アートワークは現役藝大生で画家の友沢こたおによる描き下ろし。
このプロジェクトは、6月に国内初となる「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」制作に特化したスタジオ「山麓丸スタジオ」を設立する音楽制作会社「ラダ・プロダクション」と、東京藝術大学 音楽環境創造科の亀川徹教授との共同研究プロジェクトとして始動。「360 Reality Audio」での音響体験を活かしたレコーディング、ミックス制作の研究開発の一環。また、レコーディングの技術協力、協賛には株式会社エムアイセブンジャパン、株式会社ジェネレックジャパン、株式会社シンタックスジャパンが参画。
本シリーズ第二弾は、スティーヴ・ライヒ「マレット・クァルテット」のリリースを予定。日本が誇る音響の匠、クラシック音楽の名手が集い、クラシック音楽の歴史に新たな1ページを刻む。
Yoshida Tamotsu Classic
『Composition I』
収録曲:
1. Mozart / Clarinet Quintet in A Major, K. 581: I. Allegro
2. Mozart / Clarinet Quintet in A Major, K. 581: II. Larghetto
3. Mozart / Clarinet Quintet in A Major, K. 581: III. Menuetto
4. Mozart / Clarinet Quintet in A Major, K. 581: IV. Allegro con variazioni
配信プラットフォーム:Amazon Music HD
<吉田保プロフィール>
吉田保(よしだ・たもつ):レコーディング & ミキシング・エンジニア。1968年東芝EMI録音部入社。1976年、RVC(当時)録音部入社。1979年、CBS・ソニー六本木スタジオ、チーフ・エンジニア就任。1989年、(株)サウンド・マジック・コーポレーション設立。 1999 年日本ミキサー協会設立当初より副理事⻑就任。 2014年、かつて手掛けたアーティストを中心に、自らリマスタリングを手掛けた「吉田保リマスタリング・シリーズ」をソニー・ミュージックダイレクトよりリリース。「古典的な三点定位」「深いリバーブ」が特徴。大滝詠一と山下達郎の諸作品でのエンジニアリング・ワークがとくに有名。現在、日本レコーディングエンジニア協会(JAREC)の理事長を務める。 エンジニアを務めた主なアーティストは、 大瀧詠一、 山下達郎、竹内 まりや、稲垣潤一、吉田美奈子、浜田省吾、 松田聖子、Kinki Kids、ハイ・ファイ・セット、ティナ、スクエアー、アトランティックスター、RAG FAIR 、キンモクセイ等多数。現在ソニー360 Reality Audioの特性を用いたクラシックの新解釈シリーズ、「Yoshida Tamotsu Classic」をリリース。
<三界秀実プロフィール>
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、1989年同大学卒業。安宅賞を受ける。1991年東京藝術大学大学院を修了、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。東京都交響楽団首席奏者を経て現在東京藝術大学准教授。桐朋学園大学非常勤講師を兼任。東京クライス・アンサンブルのメンバー、アール・レスピラン同人、オイロスアンサンブル(木管合奏)、ザ・クラリネットアンサンブル等室内楽での活動も活発に行なう。2002年より宮崎国際音楽祭に、2006年より霧島国際音楽祭に参加。また日本音楽コンクールを始めとする数々のクラリネット部門のコンクール審査員も勤める。2013年にはCD「スパーン・ポイント」を、2019年には「アーベントリート」をリリースし、共にレコード藝術誌において特選盤に選ばれる等、好評を博す。
クラリネットを小島皓二、故大橋幸夫、村井祐児、鈴木良昭の各氏に、室内楽を山本正治、海鋒正毅の各氏にそれぞれ師事する。
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/music-2/
外部リンク
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