セントラル・セント・マーティン卒業コレクション特集: Torishéju Dumi /Central Saint Martins Graduate Collections Issue : Torishéju Dumi
NeoL / 2021年6月23日 17時0分
セントラル・セント・マーティン卒業コレクション特集: Torishéju Dumi /Central Saint Martins Graduate Collections Issue : Torishéju Dumi
次なる目となるデザイナーを見出すべく、ファッションシーンの誰もが注目するセントラル・セント・マーティンの卒業コレクション。コロナ禍での修了、卒業制作を迎える学生たちは何を考え、どう己のクリエイションと向き合ったのか。第4回目はSarabande FoundationやAlexander McQueen Scholarにも選定された気鋭Torishéju Dumiによるコレクションとインタビューを紹介する。(→ in English)
――セント・マーティンのファッション科で学ぼうと思った理由は?
Torishéju「自分自身について、そしてものをつくるということについてもっと学びたかったからです」
――ロックダウン中の卒業制作、ファイナルコレクションということで、制限や限界を感じたことは?
Torishéju「ええ、時々は感じました。でもものづくりには常に制限が必要だと思うんです。(皮肉なことですが)それはデザイナー/アーティストに自分のいつものやり方や力量を超えた新たな境地や力を与えてくれることになるから」
――パンデミックの最中に修士課程を修了しましたが、ファッション業界へ進むための準備はどのように進めましたか。制作過程は全体的に何か変化がありましたか。
Torishéju「人生で準備できることは限られていて、すべてが計画通りに進むわけではありません。しかし、突然の変化にどのように適応するかというのは、あなたという人がどんな人かを定義づけるものだと思います。だから変化があったとしたら私の制作の過程ではなく、私の思考プロセスだけですね」
――卒業コレクションについて教えてください。
Torishéju「このコレクションは“キメラ”と名付けました。アートや映画におけるボディホラーのイメージからインスパイアされており、究極的なコントロールの喪失を表しています。身体というものから解放された形態、新しく、不要でありながら、自分自身であるものをつくりだすこと、秩序から生まれる無秩序。Torishéjuは常に、伝統的な男性シルエットの様相を考えるから始まります。人間というものを形どったそれらは見るものに安心感を与えますが、その形を徹底的に歪曲することで安心を阻害するのです。Torishéjuの目標は、突き出し、ねじれたこれらの新しい形で、なじみのあるものの中心部で混乱を起こすこと」
――あなたの感情が卒業コレクションに影響を与えたと思いますか。
Torishéju「ええ、感情を抜きにしてアートがつくれますか?」
――あなたにとって肉体の形はどんな意味を持ちますか。
Torishéju「全てです」
――このコレクションで最も見せたかったものは。
Torishéju「コレクションを見せるのではなく、物語を語りたかった。結局のところ、私はその両方を見せ、語ることになったと思います」
――セントラル・セント・マーティンはイギリスのファッションシーンでどんな役割を果たしていると思いますか。
Torishéju「学校ではなく、学生が大きな役割を果たしているんじゃないでしょうか。まだ活躍は始まったばかりだけど、もっとおもしろいことになると思いますよ」
――サステイナビリティはファッション業界の大きなテーマ。2番目に汚染を生み出している業界として、この業界は何ができるでしょう?
Torishéju「私はファッション業界のことを代表して何か言う立場ではないのですが、ただ、この業界で働く人々はもっとコンシャスであるべきだし、透明性を尊び、思慮深くあるべきだとは感じます。でもそれだけで汚染は止まるものではないですよね」
――今興味のあるブランドやデザイナーはいますか。
Torisheju「パートナーがCibo Mattoにハマってて、私もずっと聴いてます。すっごく良いバンド」
ーー卒業後の予定は?
Torishéju「予定。ああ! 2020年が何か教えてくれたとしたらそれは物事は予定通りに行かないということ。でも来月(2021年4月時点)Sarabande Foundationと、私のファースト・エキシヴィションを行い、“キメラ”を皆さんに初お披露目します!」
photography Asia Werbel
music Grizzle
text Maya Lee
Torishéju Dumi
https://www.instagram.com/toshiju/
https://sarabandefoundation.org/blogs/whats-on/chimera-the-exhibition-torisheju
――What was the reason you decided to take MA in fashion design?
Torishéju : To learn more about myself and craft.
―― Did you feel limited doing your final collection during the lockdown?
Torishéju : Yes, at times but I believe limitations are always needed when creating. It gives the designer/artist more space, (ironically) to think outside the box.
――How do you think doing a MA course during the pandemic prepared you for the industry? Do you think your creation process changed throughout?
Torishéju : There's only so much you can prepare for in life and not everything goes to plan. But it's how you adapt to these sudden changes that really define you. Not my creation process, only my thought process.
――Can you briefly describe your graduate collection.
Torishéju : The collection is called "CHIMERA"
The images of body horror in art and cinema that inspired this collection depict the ultimate loss of control. Forms break free of the body, creating new and unwanted shapes and selves; disorder emerges from order. Torishéju always begins with aspects of the conventional male silhouette. They give the viewer a reassuring sense of something human which she then disturbs with areas of concentrated distortion. With these jutting and twisting new forms, Torishéju's goal is to engineer chaos in the heart of the familiar.
―― Do you think your emotions play a part in your final collection?
Torishéju : Yes, what is art without emotion?
―― What do body shapes mean to you?
Torishéju : Everything.
――In your graduate collection, what did you want to show the most?
Torishéju : I wanted to tell a story rather than show a collection. I guess I ended up showing and telling both.
――What do you think about the British Fashion scene, and the role of Central Saint Martins in that industry.
Torishéju : I don't think the organisation has a role in the fashion industry but the students. I think it's just started to get a lot more interesting.
――Sustainability has been a big theme in the fashion industry. As the second most polluting industry, what do you think the fashion industry can do?
Torishéju : I am not a spokesperson for the fashion industry, I just feel that the people working in the fashion industry should be more conscious, transparent and thoughtful. But it doesn't stop there.
――What brands or artists are you interested in at the moment?
Torishéju : My partner got me really into this band Cibo Matto and I can't stop listening to them, they're crazy good.
――What are your plans, what do you want to do after graduation?
Torishéju : Plans. Ahaaaaa, if 2020 taught us anything, it would be that things don't go to plan. But I do have my first exhibition with Sarabande Foundation next month(As of April 2021), showcasing the collection "CHIMERA" and it will be opened to the public. So come.
https://sarabandefoundation.org/blogs/whats-on/chimera-the-exhibition-torisheju
photography Liam Leslie
music Grizzle
text Maya Lee
Torishéju Dumi
https://www.instagram.com/toshiju/
https://sarabandefoundation.org/blogs/whats-on/chimera-the-exhibition-torisheju
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/fashion/
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