“水”と“海”をさまざまな表現を通して体感。キューバ人アーティスト、マベルポブレットによる国内初の個展「WHERE OCEANS MEET」
NeoL / 2023年3月13日 12時0分
Photo courtesy of Alejandro Gonzales
キューバ出身のアーティスト、マベル ポブレットの国内初の展覧会が東京、銀座のシャネル・ネクサスホールで4月2日(日)まで開催中。“海”を中心に、島国キューバに住むポブレットにとって身近な現象である“移民”、そして“旅”や”人間の儚さ”などをテーマにした作品34点を紹介。
マベルポブレットは、写真、ミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法を取り入れて多彩な制作活動を行い、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティストの一人。2017年のヴェネチア・ビエンナーレで《SCALE OF VALUES》が展示され注目を集めた。ポブレットは、フィデルカストロ政権下のキューバで育った若い世代のアイデンティティや、世界とのつながりといった、彼女自身の経験に基づいて創作活動を行い、その作品を通して、キューバ社会と今日の世界を語ることで、観る者に自身の体験を共有し、さまざまな問いを投げかける。
本展は、マベルポブレットの大切なテーマである“水”、そして“海”を、さまざまな表現を通して体感できる展覧会。“海”は、ともに島国であり、“海”と共存するキューバと日本の共通点を示すモチーフでもあります。海は私たちを隔てると同時に、結びつける存在でもある。海を渡り国境を越える移民は、現代のキューバ社会において身近な現象で、マベルポブレットの作品でも重要な位置を占めている。時には救い、また時には災いをもたらす存在である海。その本質的な役割について、彼女は良し悪しを判断することなく、観察し、語り、問いかけている。
本展では、人間の儚さを考察し、ピラミッド型の折り紙で構成された〈My Autumn〉シリーズ、移民をテーマにした〈Homeland〉シリーズ、旅先で撮影した写真のイメージを断片化し、再構成した〈Travel Diary〉シリーズに加え、映像作品《SUBLIMATION》(〈Buoyancy〉シリーズ)といった、写真や映像、インスタレーションなど様々な手法で表現した新作34点を紹介。
©CHANEL
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「WHERE OCEANS MEET」マベルポブレット展
会期:2023年3月1日(水)ー4月2日(日) 会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00ー19:00 (最終入場18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F
URL:https://nexushall.chanel.com/program/2023/mabel
主催:シャネル合同会社
シャネル・ネクサス・ホール事務局Tel:03-6386-3071
※本展は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023に巡回
マベルポブレット(Mabel Poblet)
1986年キューバ・シエンフエゴス生まれ。
キューバの現代アート・シーンにおける新星の一人として高く評価される彼女は、ミクストメディアおよび、写真やビデオ、キネティックアート、パフォーマンス、パブリックアートなど、多彩な技法・手段を用いて創作してきた。また、ポブレットの作品はフィデル・カストロ政権下のキューバで育った若い女性としてのアイデンティティや、より一般的には世界との関係といった、彼女の人生経験と直接的に関係している。世界の主要な芸術祭に参加、各国で開催した個展は20以上を数え、また150以上のグループ展に出品してきた。2017年にはヴェネチア・ビエンナーレのキューバ館でインスタレーション作品《SCALE OFVALUES》(〈Homeland〉シリーズ)を展示している。
彼女の作品は、タンパ美術館やフォンタナルス=シスネロス美術財団(CIFO)、ラテンアメリカ美術館(MOLA)、およびクライスラー美術館等に収蔵されているほか、最近ではパブリックアート作品《Genesis》が米国ノースカロライナ州のスティーブンタンガー舞台芸術センターに落成した。
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/art-2/
外部リンク
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