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説明できないものの不快さとの格闘の末に訪れるカタルシス。西祐佳里とmagmaによる展覧会「Index ♯7」

NeoL / 2023年8月17日 20時0分

説明できないものの不快さとの格闘の末に訪れるカタルシス。西祐佳里とmagmaによる展覧会「Index ♯7」

Yukari Nishi. Untitled Scene: U. 2023. Oil on canvas. 227.3 x 181.8 cm. Photo by Arito Nishiki. Courtesy of Gallery COMMON.


Gallery COMMONでは、西祐佳里とアーティストユニットmagmaとの共同制作による展覧会「Index ♯7」を開催。本展では、西の新作ペインティング19点と、magmaとのコラボレーションによる立体作品を発表する。


70〜80年代の欧米メディアに映る場面を中心にコラージュした西の作品には、アメリカのレトロなテレビ番組のような奇妙なキャラクターたちが登場。シュルレアリスムを踏襲するこの作品には、どこか不気味な雰囲気が溢れている。こうした謎めいた画面に向き合ったとき、意味や理解を求めようとする欲求が働くがために、私たちは説明できないものの不快さと格闘することになる。西はこうした作品制作と付き合い続けているうちに、作品制作それ自体を自己分析の方法として理解するようになった。西によれば、有機的で直感的なコラージュは謎に満ちた 神秘的な空間への扉が開かれる瞬間を生み出し、そしてそこからカタルシスに到達できると捉えているのだ。

本展では西の絵画作品に加えて、アーティスト・ユニットmagmaと共同制作された立体のコラージュ・シリーズも展示される。magmaは廃棄された中古品や、身の回りから日々集めたアイテムを使用して作品を制作している。西の絵画に繰り返し登場するキャラクターからインスピレーションを得たmagmaは、そのキャラクターたちをファンタジックで独創的なアッサンブラージュに再解釈した。













Artists profile

Yukari Nishi / 西祐佳里
1978年生まれ、西宮市在住。西のペインティングを特徴づけるシュールリアリズムの表現は、理想化された20世紀半ばの西洋的なノスタルジーを感じさせるものである。西の作品は彼女の周りのメディアから引き出されたイメージの集合体であり、現実を超えた四次元の世界に入り込むことで、潜在意識を探り、自身の自己内観の再考を迫る。京都芸術大学を卒業後、国内外のギャラリーやアートフェアにて絵画やミクストメディア作品を発表している。近年のプロジェクトにはThe Mass(東京)での個展「Index #5」がある。その他のグループ展やアートフェアには、IMAGRATION (Each Modern、台北)、Inquiry to the Wall (Tang Contemporary Art x Soul Art Center、北京)、Art Fair Tokyo、Taipei Dangdaiなどがある。




magma / マグマ

杉山純と宮澤謙一によるアーティストユニット。廃材や樹脂、電動器具などを組み合わせ創りだす独自の世界観で、作品制作にとどまらず家具やプロダクト、空間演出ディレクション・制作まで幅広く手がける。どこか懐かしさを覚えるアナログ感とクレイジーな色彩が融合した作品群は、国内外から注目を集めている。




Gallery COMMON
B1F 5-39-6, Jingumae, Shibuya-ku, Tokyo 150-0001
+81 03-6427-3827
gallerycommon.com

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https://www.neol.jp/art-2/

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