東京都現代美術館にて第13回 TOKYO ART BOOK FAIRを開催
NeoL / 2023年10月24日 12時0分
11月23日(木・祝)から11月26日(日)の4日間にわたり、東京都現代美術館にて第13回TOKYO ART BOOK FAIR(以下、TABF)が開催される。今年は、国内外から約300組の独創的なアートブックを制作する出版社、ギャラリー、アーティストらが集結し、作り手たちが本の魅力を伝える。
今年で7回目を迎える、1つの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する企画「ゲストカントリー」にて特集するのは北欧5カ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド)。また、TABFが企画する2つの展覧会では、ヨーゼフ・ボイス、アーノルフ・ライナー、フルクサスを柱に現代美術作品を蒐集していた清里現代美術館と、自身のコンビニエンスストアを埋め尽くすほどのコラージュ作品を生み出しアーティストとなったトーマス・コンの貴重なアーカイブの一部が紹介される。そのほかにも、資生堂の企業文化誌『花椿』、TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceがプロデュースするフリーマガジン『NOT FAR』、そしてスキン&マインドブランド、BAUMがTABFのために制作する小冊子『Trees: Five Perspectives』にまつわる、それぞれの特別ブースが設けられる予定だ。
ゲストを招いてのトークショーや子ども向けのワークショップ、作家によるサイン会、ライブパフォーマンスなど多様なプログラムも展開し、進化を続けるアートブックのいまを体験する場の創出を目指していく。
<基本情報>
イベント名:TOKYO ART BOOK FAIR 2023
会期:2023年11月23日(木・祝)12:00-20:00 2023年11月24日(金)- 26日(日)11:00-19:00
会場:東京都現代美術館
住所:〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
公式サイト:https://tokyoartbookfair.com/
入場料:一般 1,000円(税込)
※一部のイベントには別途参加費が必要です。
チケット販売は11月9日(木)12:00よりスタート予定。公式サイト、SNSにて詳細を案内。
URL:https://artsticker.page.link/TABF2023
<展示エリア>主催:一般社団法人東京アートブックフェア、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
<公募ブースエリア>主催:一般社団法人東京アートブックフェア 特別協力:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
協賛:ビームス カルチャート、株式会社 資生堂、 BAUM(バウム)、ニューバランス ジャパン、株式会社イニュニック、芝パークホテル
協力: アルテック、NORDISK、NORDISK CAMP SUPPLY STORE、TOKYO BIKE
〈EXHIBITORS〉
国内外から約300組の独創的なアートブックを制作する出版社、ギャラリー、アーティスト一覧はこちらにてチェック。
URL:https://tokyoartbookfair.com/exhibitors
〈EXHIBITIONS〉
1990年に4人の兄弟が私財を投じて設立し、2014年に惜しくも閉館した清里現代美術館は、ヨーゼフ・ボイス、アーノルフ・ライナー、フルクサスを柱に現代美術作品を集めた個人美術館だった。次男の伊藤修吾が同館の館長を務め、中学校の美術の先生であった三男信吾はコレクション蒐集、展示のディレクションを担当し、長男修身、四男勝朗は資金的に運営をサポートしていたといわれている。彼らの残した美術書籍、資料、エフェメラをアーカイブ化するため、2022年9月から清里現代美術館の膨大な美術書籍・資料をまとめ、出版するプロジェクト「清里現代美術館アーカイブブック プロジェクト」がスタートした。2023年5月に刊行した第1巻『Ephemera(エフェメラ)』に続き、第2巻『Fluxus(フルクサス)』、第3巻『Joseph Beuys(ヨーゼフ・ボイス)』を今後刊行予定だ。本展では、清里現代美術館旧蔵のコレクションの一部を展示し、同館のプライベートな蒐集を通じた斬新な感覚・感性・問いかけに触れる機会を創出する。
Thomas Kong “ARTS FOR SALE”
トーマス・コン(1950-2023年)は、北朝鮮に生まれ、アメリカ・シカゴを拠点に活動したアーティストであり、コンビニエンスストアオーナーだった。
コンがシカゴ郊外で営んでいた小さなコンビニエンスストア「KIM’S CORNER FOOD」の店内を飾り付けるため、60歳を過ぎてから作り始めた小さなコラージュ。お菓子や煙草の空き箱、包み紙、新聞や雑誌の切り抜き、ビニール袋、不要になったダンボールなど、身近にあるものを使ったコラージュは、いつしか店内を埋め尽くし、お店そのものをアート作品に、そして彼をアーティストに変えた。
本展では、彼が遺した膨大な作品群の一部と、一点もののアートブック、惜しまれつつ閉店した「KIM’S CORNER FOOD」のアーカイブ資料を展示する。コンは、今年5月に亡くなる直前まで、自身の店に立ち続けた。彼がレジカウンターで作り続けた作品からは、「Be Happy」のキャッチフレーズとともに、純粋でポジティブなメッセージを受け取ることができるだろう。
協力:062 Gallery
〈SPECIAL BOOTHS〉
花椿 Tribute to the Archive
1937年に創刊された資生堂の企業文化誌『花椿』はこの度、ノルウェー・オスロ在住のファッションエディター、エリス・バイ・オルセンと特別なタブロイドを作成し、配布する。このタブロイドでは、創刊号からの『花椿』を現代、そしてグローバルな視点から見つめ直し、今日に伝えるべき価値を探求した。さらに、オルセンはファッションリサーチ国際図書館のディレクターでもあり、今回のブースではその図書館の雰囲気を再現する。また、タブロイド制作に用いたバックナンバーも展示する予定だ。ぜひ手に取りご自身でも『花椿』のアーカイブをリサーチしてみてはいかがだろうか。
※同会場では『花椿』2023年号の配布も行う。
NOT FAR / TOKYO DESIGN STUDIO New Balance
TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceは、米ボストンに拠点を置くニューバランスブランドの日本との長年にわたる関わりの中から生まれ、アメリカと日本のメンバーからなるデザインチームが開発を手掛けるブランド。日本ならではの巧みな職人技や感性を通して、真や質を追い求め、デザインとイノベーションを推し進めたプロダクトを開発している。
2020年には、日本橋浜町にコンセプトストア T-HOUSE New Balanceをオープン。1Fはコンセプトショップ、2階には開発スタジオ(=東京デザインスタジオ)を設け、New Balance Lifestyleのエナジーを総括的に伝えるギャラリー兼体験型ストアとして展開している。
フリーマガジン『NOT FAR』は、T-HOUSE New Balanceのオープンに合わせて刊行された。TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceがプロデュースしているこのフリーマガジンは、編集長に江口宏志を迎え、スタジオチームがクリエイションを行うに際し、共感や歓喜を受けた素晴らしいモノやコトを、第三者の視点を通じて編集したコンテンツで、これまで #08 までリリースしている。
TOKYO ART BOOK FAIR では、10月にリリースした最新号 #08 を配布。(New Balance 会員サービス “myNB”登録者対象。その場での登録も可能。)また、TOKYO ART BOOK FAIRの会場とT-HOUSE New Balanceを繋ぐ特別企画も展開する。
T-HOUSE New Balance 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-9-2
Instagram : @newbalance_t_house
BAUM TREEDAY 「樹木がもたらす、あたらしい感性」
BAUMは、樹木のインスピレーションを受け、生まれたスキン&マインドブランド。毎年10月8日の「木の日*」に開催している、木の強さ、美しさ、賢さ、そして心地よさを発信する「BAUM TREEDAY」という活動において、今年は多種多様な樹木の美しさに着目。
TOKYO ART BOOK FAIRでは、樹木から受けるインスピレーションをそれぞれの感性で捉え、樹木に敬意を捧げる5名のアーティストの作品を一冊にまとめたZINE『Trees: Five Perspectives 』を配布する。またブースではアーティストの実際の作品を見ながら、樹木の恵みを受け取ることができる。
参加作家:
国松希根太(彫刻家)、福井守(彫刻家)、Ling-Li Tseng(建築芸術家)、Nina Kerola(アーティスト)、Min-chin Tung(彫刻家)
* 10月8日は、1977年に林野庁と木材利用推進中央協議会等が業界の発展と木材の利用促進を図るため、「木」の字(十に八)にちなんで定められている。
ZINE『Trees: Five Perspectives』は、BAUMの森林浴美容®︎を実感いただけるサンプルセットと共に、以下の時間に配布。
11:00/13:00/15:00/17:00
BAUMについて
「樹木との共生」をテーマに掲げる、スキン&マインドブランド「BAUM」は2020年6月に誕生。「樹木がくれる、美しい世界のはじまり」をメッセージに、樹木の恵みを余すところなく受けとり、感謝し、樹木資源を未来につないでいくブランドとして、製品の90%以上を自然由来の素材から製造。商品パッケージ、店頭においてもサステナブルな循環を意識した選択をしている。
アーティストの哲学、製作の様子などを含む、TREEDAYコンテンツは、BAUM公式インスタグラムアカウント、およびBAUM公式ウェブサイトにて見ることができる。
Instagram:@baum_global
URL:https://www.baumjapan.com/baum/selections/2023/1003_treeday.html
〈NEIGHBOURS〉
東京都現代美術館のある清澄白河エリアには、アートギャラリー、カフェやショップなどの施設が多く立ち並んでいる。この「NEIGHBOURS」企画では、ブックフェアの来場者の方々に周辺施設の周遊も楽しんでいただくために、エリアマップを作成。また、一部施設ではフェア来場者の方向けにスペシャルな特典を用意しており、ブックフェアだけではなく、地域全体の魅力を感じることができる取り組みとなっている。
URL:https://tokyoartbookfair.com/neighbours/
北欧映画祭 〜Nordic perspective〜
TOKYO ART BOOK FAIR 初の試みとして、東京都現代美術館の近隣(neighbours)であるミニシアター「Stranger」にて、映画祭を開催する。上映するのは、今年の「ゲストカントリー」である北欧5カ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド)のドキュメンタリー映画9作品。トーベ・ヤンソンの映画3作品をはじめ、アート、デザイン、音楽、環境問題など、さまざまなテーマを掘り下げた映画を通し、北欧の視点を読み解く。
作品に関連したアートブックの展示や、トークイベントなど、TOKYO ART BOOK FAIRならではの企画も用意されている。
上映作品:
『トーベ・ヤンソンの世界旅行』 (1993)
『ハル、孤独の島』 (1998)
『トーベとトゥーリッキの欧州旅行』 (2004)
『ザ・ヴァスルカ・エフェクト』 (2019)
『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』 (2019)
『画家と泥棒』 (2020)
『アアルト』 (2020)
『コペンハーゲンに山を』 (2020)
『アポロニア、アポロニア』 (2022)
開催期間:2023年11月24日(金)〜12月7日(木)
会場:Stranger
住所:130-0024 東京都墨田区菊川3-7-1 菊川会館ビル1F
Stranger公式ウェブサイト(タイムテーブルなどの詳細は、こちらでチェック)
URL:https://stranger.jp/movie/1829/
北欧映画祭にまつわる最新情報を発信するため、「TABF CINEMA CLUB」というインスタグラムアカウントを作成いたしました。
Instagram: @tabf_cinema
TOKYO BIKE
TABF の会期中、TOKYOBIKE TOKYOにて、会場である東京都現代美術館にご入場いただく際に配布されるMAPを提示すると、どなたでもtokyobikeの自転車をフリーレンタルサービス(90分間)で楽しむことができる。
<レンタル会場>
TOKYOBIKE TOKYO
〒135-0022 東京都江東区三好3丁目7-2
<ご利用可能時間>
11月23日(木・祝)10:00~18:00
11月24日(金) 11:00~18:00
11月25日(土)〜11月26日(日) 10:00~18:00
*全日最終受付17:00まで
*身分証明書が必要になります。
*飲酒されている方のご利用は禁止となります。
*貸出できる自転車の数には限りがございます。
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/culture/
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