ポーラ美術館にて「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ー機械時代のアートとデザイン」が開催中
NeoL / 2023年12月24日 12時0分
「第1章 機械と人間:近代性のユートピア」より
ポーラ美術館にて1920年代のパリを中心に、ヨーロッパやアメリカ、日本における機械と人間の関係性を多彩な作品や資料によって紹介する企画展「モダン・タイムス・イン・パリ 1925―機械時代のアートとデザイン」が開催中。会期は2024年5月19日(日)まで。
1920年代を迎えたフランスの首都パリでは、第一次世界大戦からの復興によって急速に工業化が進み、「機械時代」(マシン・エイジ)と呼ばれる華やかでダイナミックな時代を迎えた。特にパリ現代産業装飾芸術国際博覧会(アール・デコ博)が開催された1925年は、変容する価値観の分水嶺となり、工業生産品と調和する幾何学的な「アール・デコ」様式の流行が絶頂を迎えた。
日本では1923年(大正12)に起きた関東大震災以降、急速に「モダン」な都市へと発展するなど、戦間期という繁栄と閉塞の狭間に、機械や合理性をめぐる人々の価値観は大きく変化した。
本展覧会では、コンピューターやインターネットが高度に発達し、AI(人工知能)が生活を大きく変えようとする現在から、機械に対する賛美と反発が同時に現れた100年前の文化の様相を振り返る。絵画や彫刻のみならず、ポスター、香水瓶、蓄音機など幅広い作品や工業製品は、私たちが未来をどのように生きるかを問いかけてくるだろう。
作品点数:約170点
おもな出品作家:フェルナン・レジェ、コンスタティン・ブランクーシ、ルネ・ラリック、ラウル・デュフィ、ロベール・ドローネー 、キスリング、A.M.カッサンドル、ジョルジョ・デ・キリコ、マン・レイ、古賀春江、杉浦非水、ムニール・ファトゥミ、空山基、ラファエル・ローゼンダール ほか
■主な展示風景(Photo by Ooki JINGU)
<第1会場|展示室1>
「第1章 機械と人間:近代性のユートピア」より
「第2章 装う機械:アール・デコと博覧会の夢」より
「第3章 役に立たない機械:ダダとシュルレアリスム」より
<第2会場|展示室2>
「第4章 モダン都市東京:アール・デコと機械美の受容と展開」より
「エピローグ 21世紀のモダンタイムス」より
展示風景 空山基 Courtesy of NANZUKA
©Hajime Sorayama
■展覧会概要
「モダン・タイムス・イン・パリ1925 ― 機械時代のアートとデザイン」
会期:2023年12月16日(土)―2024年5月19日(日)※会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室 1、 2
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
会場構成:中原崇志、永田耕平
展覧会Webサイト:https://www.polamuseum.or.jp/sp/moderntimesinparis1925/
■展覧会公式図録
ポーラ美術館ミュージアムショップにて好評販売中。
定価:3,080円( 税込
編著:ポーラ美術館
言語:日、英(一部)
判型:B5変 型/ 224頁
製本:並製
ISBN:978-4-86152-942-9 C0070
ポーラ美術館ミュージアムショップ:https://shop.polamuseum.or.jp/
■ポーラ美術館について
2002年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も収集・展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館⽇:会期中無休 ※悪天候による臨時休館あり
所在地:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭1285
TEL:0460-84-2111
入館料:大人¥1,800/シニア割引 65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300 中学生以下無料障害者手帳をお持ちのご本人および付添者(1名まで)¥1,000
※すべて税込団体割引あり
公式Webサイト:https://www.polamuseum.or.jp/
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/art-2/
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