KIKO KOSTADINOVが東京・原宿にコンセプトストアをオープン
NeoL / 2024年3月25日 20時0分
photography Daisuke Shima
KIKO KOSTADINOV(キコ・コスタディノフ)が、3月23日に東京・原宿にブランド初となるパーマネントストアをオープン。2016年のファーストコレクション発表以来、ブランドを定義してきた先進的発想を拡張し続けるコスタディノフが、そのクリエーションの延長線上で初の実店舗を作り上げる。
空間を再考するというその歴史に基づき、KIKO KOSTADINOV初のリテールコンセプトは、リテールデザインに対する新しいアプローチをもたらす。東京という都市自体に触発され、そのミニマルな美学と視覚芸術の影響を組み合わせることにより、この店舗はブランドを特徴づける研究ベースのワールドビルディングアプローチを体現。
このストアは2つの異なるコンポーネントで構成されている。第一のコンポーネントとなる“ギャラリー”部分は、日本を拠点に活動する関祐介の「YUSUKE SEKI STUDIO」によるデザイン。関のデザインアプローチは、場所や空間の歴史などの文脈的要素を巧みに取り入れながら、シンプルさとミニマリズムを強調している。そうした彼のデザインアプローチは、既存の建築と対話し、それを革新的な方法で引き出し、拡張させ、環境全体の感覚を再文脈化する。関はこの空間に対して、慎重に思考を重ねた後、創造性と変容を育む場として機能する白紙のキャンバスを作り出した。リテールスペースを、どこかポエティックな舞台のような位置付けへと昇華させている。
Ryan Trecartin, Render Mart, 2024, 3D modeling view in collaboration with Rhett LaRue.
Courtesy of the artists, Sprüth Magers, and Morán Morán
第二のコンポーネントでは、定期的にアーティストが招待され、没入型のインスタレーションを作成し、常に進化し続けるイニシアチブの形を取る。これらのインスタレーションは従来の型を破り、KIKO KOSTADINOVのクリエーションを新しい視点で見ることができるだけでなく、アートとファッションの関係性を解釈する新たなる方法をも生み出す。
最初に参加を招待されたアーティストはライアン・トレカーティン。1981年アメリカ生まれのトレカーティンの幅広い表現手法には、映像、インスタレーション、彫刻、サウンドデザイン、写真ベースの作品が含まれ、アイデンティティの流動性、コミュニティの定義の展開、および主題形成の複雑さに焦点を当てています。最近の主要な展示には、『Another Surrealism』(デン・フリー現代美術センター/デンマーク・コペンハーゲン/2022年)、『World out of Joint』(クンストミュージアム・ヴィンタートゥール/スイス・ヴィンタートゥール/2022年)、『Lizzie Fitch / Ryan Trecartin: Whether Line』(フォンダツィオーネ・プラダ/イタリア・ミラノ/2019年)、『Lizzie Fitch / Ryan Trecartin』(アストゥルプ・フェアンリー美術館/ノルウェー・オスロ/2018年)が含まれる。トレカーティンの作品は、30以上の主要なアメリカおよび国際的機関のパーマネントコレクションに収蔵されている。
本インスタレーションでは、トレカーティンは2部にわたって視覚的な物語を提示。第一段階は、制作途中の状態を想起させる“保留中”の場所として存在している。長年のコラボレーターであるレット・ラルーとともに作成したフォトリアリスティックなレンダリングプラン、素材のプレースホルダー、使用済みの足場、その他の建設資材などを組み合わせて、“下書き設定”ともいえるレンダーキュー中の店舗を作り出した。制作の裏側でのリサーチと建築的美学は、第二段階へのヒントを与えている。
トレカーティンが日本の職人たちとともに2024年夏に続くインスタレーションの制作に取り組む間、観客はインスタレーションの第一段階である“下書き設定”と関わる機会を持つ。このプロセスは、トレカーティンのコミュニティベースの芸術的アプローチに沿ったものであり、コラボレーターがアーティストのプロジェクトの実現において重要な役割を果たしている。空間の最終的な反復はこのプロセスを通じて進化し、その開発とともに明らかになり、映像、オブジェクト、インスタレーション、彫刻を含む、典型的ではないリテールのコンテクストに空間を再構成し、奇妙なまでに馴染みのある一連の家庭的環境を生み出すのだ。
このユニークで斬新な空間は、KIKO KOSTADINOVのウェア、バッグ、アクセサリー、フットウェアだけでなく、コラボレーションプロジェクトや限定商品も展開する。
キコ・コスタディノフ 東京
東京都渋谷区神宮前2-32-3
11:00~19:00
tokyo@kikokostadinov.com
https://www.instagram.com/kikokostadinovtokyo/
https://kikokostadinov.com/
https://www.instagram.com/kikokostadinov/
https://www.instagram.com/laura_deanna_fanning/
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/fashion/
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ヴァレンティノ がロンドン、スローンストリートに新しいフラッグシップストアをオープン
PR TIMES / 2024年4月16日 18時45分
-
クロエ・チェンの東京・代官山での個展が開幕し、新作のアートが蔦屋書店を彩った
PR TIMES / 2024年4月11日 18時15分
-
木のおもちゃブランド『kiko+』の新作は、子どもに優しい天然素材の『ラーメン』のおもちゃ【4/8 新発売】
PR TIMES / 2024年4月8日 14時45分
-
ダントーより新たなタイルブランド<Alternative Artefacts Danto>が誕生 -ミラノデザインウィーク2024に出展-
PR TIMES / 2024年4月4日 10時58分
-
世界が注目するアーティスト、シアスター・ゲイツが登壇 「Architalkシリーズ 2024」配信スタート!
PR TIMES / 2024年4月3日 1時40分
ランキング
-
1サントリーCM「ひろゆき」起用に見る"したたかさ" 成田悠輔はダメなのに、ひろゆきは大丈夫な理由
東洋経済オンライン / 2024年4月27日 12時40分
-
2洗濯機の「水栓」を開けっ放しにしてしまうと危ないのでしょうか? 【家電のプロが回答】
オールアバウト / 2024年4月27日 20時10分
-
3元横綱・曙の「54歳で死去」はまったく不思議ではない…「野球選手14%」に対し「幕内力士58%」という死亡率の高さ
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 16時15分
-
4“100均”オススメ商品は? 男女200人の“リアルな声”
オトナンサー / 2024年4月27日 7時10分
-
5刑事役を拒否していた田村正和は、なぜ「古畑任三郎」だけは引き受けたのか…最終話で菅原文太に放った名台詞
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください