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常識を打ち破るスタイルを次々と生み出した髙田賢三の没後初の大規模個展「高田賢三 夢をかける」

NeoL / 2024年4月24日 20時0分

常識を打ち破るスタイルを次々と生み出した髙田賢三の没後初の大規模個展「高田賢三 夢をかける」

初のブティック JANGLE JAP の店内装飾 1970 ©Hiroyuki Iwata


髙田賢三(1939-2020)は、日本人のファッションデザイナーとしていち早くパリに進出し、斬新なアイデアで常識を打ち破るスタイルを次々と生み出した。単身で渡仏後、1970年にパリで自らのブランドを立ち上げた髙田は、木綿の新しい可能性を打ち出したことで「木綿の詩人」と称され、早くから注目を集める。その後も、身体を衣服から解放させることを意識し、直線裁ちの着物袖やダーツをなくしたゆとりある服を生み出したり、独特の色使いや柄の組み合わせを用い「色彩の魔術師」と称されるなど、日本人としての感性を駆使した作品を数多く発表。それらは、国境や文化、性別を自由に超え、これまでの西欧中心の伝統文化にとらわれない新しい衣服を示唆することとなり、今もなお世界中で愛されている。
2020年に惜しまれつつ逝去した髙田賢三の没後初の大規模個展となる本展では、髙田のファッションの変遷を衣装展示でたどるとともに、幼少期から描いていた絵画やアイデアの源泉となった資料、衣装のデザイン画などを紹介し、多角的な視点で人物像を浮かび上がらせ、日本人デザイナーのパイオニアとして世界で活躍した髙田賢三の生涯にわたる創作活動を回顧する。






©︎High Fashion, 1971 October, Kohei Ohnishi





©︎High Fashion, 1971 October, Kohei Ohnishi





©︎S0-EN, 1971 September, Tatsuo Masubuchi


見どころ


1タイムラインでたどる髙田賢三の人生
姫路市出身の髙田賢三は1958年に文化服装学院に入学。戦後の洋裁学校ブームのなか、小池千枝氏に師事した。1960年には若手デザイナーの登竜門である「装苑賞」(第8回)を受賞し、ファッションデザイナーとして第一歩を踏み出す。渡仏後、1970年に自らのブランドを立ち上げてから、1999年にKENZOブランドを去るまでその人気は衰えることなく第一線を走り続けた。ブランドを離れた後、2000年代に入ってからも、2004年のアテネオリンピック日本選手団公式服装のデザインや、2019年には演出家宮本亞門による『蝶々夫人』 の衣装を手掛けるなど、クリエーターとしての活動は続いた。幼少期、東京の文化服装学院で過ごした学生時代、パリに渡ってからの活躍、そして晩年の活動まで幅広く紹介し、髙田の人柄を語るトピックを織り交ぜながら、彼の魅力あふれる人生を紹介。



国内外のコレクションから厳選したオールド・ケンゾー
前半では、装苑賞を受賞した記念すべき作品をはじめに、「日本のきれ」を使った初期の作品、「ニット」「ツイード」「バルーン」といった素材や技法、「アンチクチュール」「ペザント・ルック」「ミリタリー・ルック」など、1970年代に髙田が発表したテーマに着目して紹介。 後半では、「日本」「中国」「ルーマニア」「ロシア」「アフリカ」など、髙田賢三の代名詞ともいわれる世界各地の民族衣装に着想を得た1970~80 年代のフォークロア作品を一堂に展示。すでに多様性、包摂性を持ち合わせていた髙田賢三の世界を堪能できる空間となるだろう。
さらに、集大成となった KENZO ブランドでの最後のショー「30ans(トランタン)」を、映像フィルムをデジタル化し、ダイジェストで紹介。


20年間集めたリボンで作られたウェディングドレス
1982年秋冬のショーに登場したマリエ(ウェディングドレス)は、髙田が20年間にわたって集めたリボンを使って制作した大作。花の刺繍が施された色とりどりの美しいリボンが使われています。このドレスは1999 年に行われたショー「30ans(トランタン)」で、日本を代表するモデル、山口小夜子が着用した。本展ではこのドレスとともに、制作の様子も写真資料で紹介。






©︎S0-EN, 1972 September, Hiroyuki Iwata





©︎S0-EN, 1972 September, Hiroyuki Iwata





RICHARD HAUGHTON


高田賢三 夢をかける

2024年7月6日[土]- 9月16日[月・祝] 

東京オペラシティ アートギャラリー 〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2


開館時間 11:00-19:00(入場は18:30まで)
休館日  月曜日(祝日の場合翌火曜日)、8月4日[日・全館休館日]
入場料  一般1,600 [1,400]円/大・高生1,000 [800]円/中学生以下無料
前売券  一般 1,400円/大・高生 800円
前売券販売期間 5月1日[水]―7月5日[金]
オンラインにて販売 https://www.e-tix.jp/takadakenzo/


主催   公益財団法人 東京オペラシティ文化財団、毎日新聞社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
特別協賛 NTT 都市開発リート投資法人
協賛   セイビホールディングス、DNP 大日本印刷、大和ハウス工業
後援   在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、TBSグロウディア
特別協力 文化学園ファッションリソースセンター、KENZO PARIS
協力   日本航空


お問い合わせ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)


*同時開催「収蔵品展080 となりの不可思議」「project N 95 田口薫」の入場料を含みます。
*[  ]内は各種割引料金。障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。
*割引の併用および入場料の払い戻しはできません。

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https://www.neol.jp/fashion/

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