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出力したコラージュにオブジェを配置し、三次元的な光景を作り上げる中田有美の絵画。個展『Empty View』開催

NeoL / 2024年7月20日 12時0分

出力したコラージュにオブジェを配置し、三次元的な光景を作り上げる中田有美の絵画。個展『Empty View』開催



WISH LESS galleryは、中田有美による個展「Empty View」を開催。
中田有美は、自ら撮影した写真をもとに制作したコラージュを拡大出力し、その手前に自作のオブジェを吊るして配置することで、三次元的な重層構造のコラージュを更に作り上げ、それを描写している。中田の目を通して描かれた色鮮やかな世界は遠近が乱れ、手前と奥が狂った奇妙な感覚を呼び起こす。ピントのズレた草花やガラクタなどの形状や色彩が変容することによって、脳の奥底に潜在する記憶の断片が集まり、新しいイメージとして現れるのだ。現実と虚構を行き来する仮想リアリティに迫った中田の新作群に注目。







以下、アーティストによるステイトメント。


夜眠る前、考えなくてもいいことばかり考えてしまう。ただ今を一生懸命生きていれば後ろを向かずに済むはずなのに、過去の色々なことが引っかかり、心の中の目を閉じることができない。そんな時、何もない場所を思い浮かべる。いろんな物があるのに、何もない場所。何も認識できない景色を想像すると、私の目は空洞のようになり、身体の外的なイメージは消えていく。こうして自分自身がいなくな時、やっと私は目を閉じられる。


ペインティングシリーズ「Near and Far」について


自分自身が存在していることをいつも不思議に思っています。過去の記憶は本当にあったことなのか、身体は本当に自分のものなのか、時々わからなくなります。そういった疑問を絵のモチーフに変えたいと考え、自分自身のいない自画像を制作しています。
まず、自分が撮った写真をたくさん集めて集合させた架空の風景としてのコラージュを作ります。絵の制作ではそのコラージュを大きく印刷して壁に貼り、その前にガラクタやゴミを組み合わせた立体物や、収集したものなどを吊るして立体的状況を作ります。タブローはその容易に描きづらい状況を目視して描いたものです。最終的には、ひとつの絵の中で何か読み取れそうで読み取れないような、例えば過去をはっきり思い出せないような、そんな視覚的状況を目指して色と形、筆致を組み合わせています。







中田有美 個展『Empty View』
会期 | 2024年7月27日(土)〜 8月18日(日)
会場 | WISH LESS gallery 114-0014 東京都北区田端5-12-10
開廊時間 | 木曜〜日曜 12:00〜18:00
休廊日 | 月曜〜水曜
電 話 | 03-5809-0696
入場料 |無料

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https://www.neol.jp/art-2/

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