廃材や樹脂、電動器具などを組み合わせ、独自の世界観と手法でアウトプットを施すmagma exhibition ′′TRICK HEARTS′′開催。9組の作家やブランドとのコラボレーションも展開
NeoL / 2024年7月22日 12時0分
渋谷PARCO 4F・PARCO MUSEUM TOKYO (パルコミュージアムトーキョー)」にて、2024年8月10日(土)から9月2日(月)までの期間、杉山純と宮澤謙一によるアーティストユニットmagma(マグマ)による展覧会magma exhibition′′TRICK HEARTS′′が開催。
2008年に結成し、廃材や樹脂、電動器具などを組み合わせ、独自の世界観と手法でアウトプットを施すmagma。これまでの彼らの活動は作品制作にとどまらず家具、プロダクト、小道具、舞台美術、空間ディレクションなど多岐にわたる。また、クライアントワークではLAのアート・クリエイティブ集団Brain Deadとのコラボレーションをはじめ、Nike、New Balance、ユニクロ等のアートワーク制作、ゆず、 サカナクション、PUNPEEなどミュージシャンへの作品提供など、様々なプラットフォームでmagmaのスタイルはそのポテンシャルを発揮してきた。
およそ7年ぶりの大規模個展となる本展。タイトルの′′TRICK HEARTS′′は、古くからあるトリックアートの表現形式を、アイロニカルな アナログ感とクレイジーな色彩が融合したmagmaならではのフィルターを通した新しい解釈を意味する。さらに会場では新作群に加え、本展にあわせて国内外9組の作家やブランドがmagmaとのコラボレーション作品を発表。様々なマテリアルが行き交い、心地よく調和するまたとないこの空間を訪れよう。
magma Exhibition ′′TRICK HEARTS′′(′′トリック ハーツ′′)
●会期 : 2024年8月10日(土)~2024年9月2日(月)
11:00~21:00 ※入場は閉場の30分前まで
※最終日9月2日は18時閉場
●会場 : 渋谷PARCO 4F・PARCO MUSEUM TOKYO(東京都渋谷区宇田川町15-1)
●入場料 : 無料
●展覧会公式HP: https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1521
※企画内容は予告なく変更になる可能性がございます。
主催/企画制作:PARCO/ en one tokyo inc.(Gallery Common)/magma
企画協力:CEKAI Management Corp/The Bees Knee’s/株式会社LIXIL 宣伝美術:安田昂弘(CEKAI)
magma
【ステートメント】
私たちは視覚的に欺かれることをたのしんだり、また好んで特殊な視覚上の刺激を求めたりする。人間の感覚の不確かさや、無意識のうちに抱く先入観や固定観念を逆手に取ることにより、先人たちは「だまし絵」や「シュールレアリズム」といった表現を生み出した。そういった古典的な表現を踏襲しつつ、時にユーモラスに、また時に「見ることとは何か」を問いながら、進化する現代的な「いたずらなしかけ」が心を動かすことができるのか、新しいものの見方を提示することができるのか、という挑戦である。
コラボレーション
本展にあわせて国内外9組の作家やブランドがmagmaとのコラボレーション作品やグッズを発表。
ATELIER KOHNO
セラミック、木工を経験後、2011年頃から紙で作品製作を始める。作品は、作成した型に紙を貼り重ね、乾燥後、型を抜くため、紙のみで出来ている。店舗ディスプレイや撮影用オブジェなど製作。作品は、取扱店やウェブサイトで販売中。東京、大阪、パリなどで個展を開催。
Eric Elms
ロサンゼルスを拠点とするアーティスト。自身が商業デザイナーとして築き上げてきた長いキャリアにおいてイメージメーカーとして作成したグラフィックやハーフトーンの印刷技術、図像などを自分なりに再解釈しアート作品へと昇華させている。彼が織りなすグラフィックの要素を様々なレイヤーに施すことで、抽象表現を編み出している。これらの作品を作成する傍らニューヨーク、パリ、ロサンゼルス、東京などで個展を開催。
また、エリックはS.E.E (Studio Eric Elmsスタジオ エリック エルムズ)と呼ばれる多角的なアプローチを行うクリエイティブ スタジオを維持しており、厳選されたクライアントとプロジェクトを行なっている。
MARUHIRO
マルヒロは商品のプロデュースと販売をする陶磁器メーカー。昭和32年露天商に始まったマルヒロは、波佐見焼の食器やインテリア雑貨を企画している、自社工場を持たない陶磁器メーカー。分業制の中でマルヒロは、デザインした商品を各工程の職人へお願いする「プロデューサー」と、出来上がった商品を流通させる「商社」の役割をしている。
次世代を見据えながら焼き物屋の枠にはまらない、楽しい産地の会社でありたいと思っている。
MIWA ITO
大阪生まれ。近畿大学芸術学科ガラスコース卒業、アメリカのPilchuck Glass School, Pittsburgh Glass Centerなど国内外で吹きガラスを学び、現在は大阪のGGG Glassblowing Studioにてスタッフとして勤務しながら自身の制作も行っている。幼い頃から映画やアニメ、カートゥーンなどのポップカルチャーを好み、特に大胆な色使いや説明のない非現実性に魅了され、今もなお影響を受けている。最近ではガラスという"液体と個体を行き来する素材"の面白さを改めて再認識し、自身の技術成長を楽しみながら、今作りたいものを等身大の作品として制作している。
Stefan Marx
1979年ドイツ生まれ。ハンブルクからベルリンを拠点に移し、活動するアーティスト・イラストレーター。ドローイング、スケートボード、本、スケッチブックなど、彼が「愛するもの」を活動源とし、作品集の出版、アートエキシビション、パブリックアート、レコード ジャケットのデザインなど幅広い分野で才能を発揮している。ドローイングや絵を通して彼の世界観、思想、スケートボーダーとしてのインディー精神を表現し、独自の目線で世界を描く。弱冠15歳でインディペンデントTシャツレーベル「Lousy Livin’Company」を立ち上げ、少数生産ながらクオリティー・クリエイティビティの高いT シャツをデザインしている。また、ブランドや企業とのコラボレーションも多数手掛けており、「マゼンタ・スケートボード」や「ファイブ ボロ」等のスケートボードブランドから「イケア」までプロジェクトは多岐にわたる。これまでに「Nieves」や「Dashwood Books」等の出版社から数々の作品集が出版されている。
YAMASTORE
大阪の中崎町に実在するいろんなモノを取り扱うお店。クール&ユニークな古着、国内外の愛のあるアパレルブランドやアーティスト作品、古物はアメリカをメインにいろんなところを駆け巡り、かつての誰かのモノを現代の誰かに巡り合わせるという思いで収集している。
Yukari Nishi
1978年生まれ、西宮市在住。西のペインティングを特徴づけるシュールリアリズムの表現は、理想化された20世紀半ばのアメリカ的なノスタルジーを感じ させるものである。彼女が描く世界の牧歌的な風景は、顔のない人物像や感情を持たないぬいぐるみ、生気を感じさせない動物たちによって構成される。そのどこか現実離れした夢のような光景は好奇心と不快感を掻き立てると同時に、光と影によるドラマチックな演出や、安全で快適な家庭内の空間に突如持ち込まれる不和は、不条理、ニヒリズム、パラノイアと行ったネオ・ノワールのテー マを想起させる。西の作品は彼女の周りのメディアから引き出されたイメージの集合体であり、現実と嘘構の間に存在する四次元の世界に入り込むことで、私たちに何が現実で何が現実でないのか、その認識の再考を迫る。京都芸術大学を卒業後、国内外のギャラリーやアートフェアにて絵画やミクストメディア作 品を発表している。近年のプロジェクトには個展「Index #7」がある。その他の グループ展やアートフェアには、IMAGRATION (Each Modern、台北 )Intersection of Monsoons (Tang Contemporary Art、香港)、 Art Fair Tokyo、TaipeiDangdaiなどがある。
アレキサンダージュリアン
闇花屋/FLOWER PUSHER
いけばな草月流師範。鹿児島県立樹木女学院を首席で卒業。好きな飲み物はファイブミニ。
成田 輝
1989年青森生まれ。
2013年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。2015年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程 美術専攻彫刻コース卒業。
オリジナルグッズ
本展にあわせてオリジナルグッズを販売。
・TRICK CUP (×MARUHIRO 250cc シルバーカップ)
・TRICK PLATE (× MARUHIRO 21cm プレート)
・DOCKING DOG (KEY CHAIN)
・INDEPENDENT (KEY CHAIN)
・TRICK WATER (MAGNET)
・TRICK COFFEE (MAGNET)
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/art-2/
外部リンク
- 廃材や樹脂、電動器具などを組み合わせ、独自の世界観と手法でアウトプットを施すmagma exhibition ′′TRICK HEARTS′′開催。9組の作家やブランドとのコラボレーションも展開
- 出力したコラージュにオブジェを配置し、三次元的な光景を作り上げる中田有美の絵画。個展『Empty View』開催
- 自らの身体性を起点として、社会と言語の構造から「かたち」を浮かび上がらせる。MES 個展「祈り/戯れ/被虐的な、行為」
- 自分自身と脳内の自分の乖離を見つめる。松井えり菜 個展「アストラル・ドリーマー」
- 自分の中の大切なクリーチャーが絵画や木彫などで立ち現れる。細川京佳 個展「ワニニーニ・ニーニニ」
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