「もしも」の眼差しで自然界を映し出す YOSHIROTTENによる初の美術館個展
NeoL / 2024年9月18日 12時0分
ナムジュン・パイク、ジェームズ・タレル、ドナルド・ジャッド、イサム・ノグチなど国際的な作家らの展覧会・作品収蔵をする鹿児島県霧島アートの森で、YOSHIROTTENが故郷の自然や光などを題材に大型インスタレーションを発表。
YOSHIROTTENは、地球・光・色彩への強い関心、デジタル表現と物質的素材への探究心をもとに、S.F.と神秘主義、自然世界と都市文化が融合する世界観を描く。「FUTURE NATURE II In Kagoshima」は、2018年に東京で開催された個展「FUTURE NATURE」の続編。
私たちが光の反射を通して見ているいまこのときの自然風景は、未知なる光に照らされたときどのように映るだろうか。またそうした光景はデジタル技術によっていかに記録されうるだろうか。
自然、科学、宇宙と認識をめぐる問いを起点にした「FUTURE NATURE」は、光そのものや技術を媒介にした自然の記録などを中心的なテーマに展開された。 今秋、YOSHIROTTENは本展において、自身の創造性を育んだ故郷鹿児島の雄大な自然をモチーフに展示空間全体を用いた巨大なインスタレーション作品「FUTURE NATURE II In Kagoshima」を発表し、ここでしか見ることのできない新たな風景を生み出す。時間帯によって表情を変える空間と、映像やプリント、アルミニウム、モニター、岩石、屋久杉など様々なメディウムを組み合わせ表現された作品は鑑賞者に新たな視座を与え、YOSHIROTTENの作品に通底する「もしも」という眼差しを持つきっかけを得ることになるだろう。
シルバーの岩, 2024 ©️YAR
スキャニングされる山, 2024 ©️YAR
霧島アートの森は霧島連峰の西部、標高約700mの高原に建てられた野外美術館。CGI・デジタルアートの先駆者で文化功労者である河口洋一郎氏が館長を務め、桜島を借景に季節折々の表情を見せる稀有な環境で国際的なアーティストたちの作品が発表されてきた。鹿児島県霧島アートの森は鹿児島県の芸術交流拠点施設であり、早川邦彦が設計した展示ホールと霧島地域の自然と調和した芸術性の高い彫刻作品が設置された広大な野外展示空間で構成されている。2000年の開館以来、国際的なアーティストたちの作品が発表されてきた。霧島の雄大な景観の中で四季折々の変化を見せる野外展示空間には、造形作家がこの地を訪れて、自然や歴史的・文化的な特徴を生かしながら構想したオリジナルの作品が設置されている。また、台北・ソウル・上海・香港を就航地とする鹿児島空港から車で30分ほどの立地。
特別企画展 ヨシロットン展
「FUTURE NATURE II In Kagoshima」
会場:鹿児島県霧島アートの森 アートホール
住所:〒899-6201 鹿児島県姶良郡湧水町木場 6340 番地 220
ウェブ:www.open-air-museum.org
会期:2024年10月8日(火)-11月24日(日)月曜日休園(祝日の場合翌日休園)
開園時間:9:00-17:00(入園は16:30まで)
観覧料:一般 1,000(700)円/高大生 700(500)円/小中生 500(300)円( )内は前売り又は20人以上の団体料金
前売券販売所:9月11日(水)販売開始(予定)南日本新聞販売所、MBC南日本放送、霧島山麓湧水町観光協会加盟店舗、霧島温泉市場、コープサービス、鹿児島大学生協、鹿児島県職員生協、宮崎県立美術館、都城市立美術館、宝山ホール、山形屋プレイガイド、集景堂、十字屋クロス、高木画荘、国分進行堂、チケットぴあ(Pコード:687-063)、ローソンチケット(Lコード:84515)、e+イープラス
主催:鹿児島県文化振興財団/南日本新聞社/MBC南日本放送協力:湧水町/霧島山麓湧水町観光協会/鹿児島第一交通株式会社/鹿児島県立鹿屋工業高等学校
協賛:ギャラリー月極/THE NORTH FACE/G-SHOCK/STONE ISLAND
特別制作協力:株式会社博展
制作協力:LED TOKYO株式会社/株式会社サンエムカラー/株式会社TASKO/株式会社BAGN企画制作:YAR/Y_D/Nozza Service
YOSHIROTTEN
ヨシロットン
1983年、鹿児島県鹿屋市出身。グラフィックデザイン・商業美術の背景を持つアーティストです。地球・光・色彩などを題材に、S.F.と神秘主義、自然世界と都市文化が混じり合う世界観を描きます。主な個展に「FUTURE NATURE」(TOLOT heuristic SHINONOME, 2018年)、「SUN」(国立競技場・大型車駐車場, 2023年)、「Radial Graphics Bio / 拡張するグラフィック」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー, 2024年)、その他、国内外での個展やグループ展など。クリエイティブ・スタジオ「YAR」代表。
yoshirotten.com
instagram.com/yoshirotten
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外部リンク
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