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作品展示、ライブパフォーマンス、映画上映など多彩なプログラム。領域横断的アートフェスティバル『水平都市 2024 (FLATLINE CITY)』第二回が開催

NeoL / 2024年10月30日 12時0分

作品展示、ライブパフォーマンス、映画上映など多彩なプログラム。領域横断的アートフェスティバル『水平都市 2024 (FLATLINE CITY)』第二回が開催



2024年11月8日(金)から10日(日)まで、新宿・歌舞伎町にある王城ビルを舞台に領域横断的なアートフェスティバル『水平都市 2024 (FLATLINE CITY)』が開催される。
『水平都市』は、2022年にアーティスト/映画監督の石原海によって創設されたコレクティブであり、「街であがいてる人たち」のための開かれたプラットフォーム。人々の交わりを通じて空間、身体、文化、政治を複合的に思考することを試み、作品展示、パフォーマンス、ライヴ、DJ、映画上映、ラウンドテーブル、レクチャーなど、領域を横断したさまざまなプログラムをラインナップする。



水平都市 2024 (FLATLINE CITY)


開催日時:

2024年11月8日 (金) 18:00-23:00
11月9日 (土) 14:00-23:00
11月10日 (日) 14:00-23:00


会場:王城ビル
https://ohjo.jp/
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目13−2


公式ウェブサイト・SNS:

HP https://flatline.city/2024/
Instagram https://www.instagram.com/flatline_city/


チケット:

11月8日 (金) 〜11月10日 (日) (前売り) ¥3,500 (当日) ¥4,000
U25 チケット (前売り) ¥2,500 (当日) ¥3,000
3DAYチケット (前売り) ¥8,000
ハプニングチケット 3DAYチケット付き (前売り) ¥15,000
チケットリンク https://flatlinecity2024.peatix.com
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開催概要





王城ビル外観 撮影:荻原楽太郎


第1回目は、2022年11月に北千住BUoYと元映画館の二つの会場にて開催され、3日間にわたり多くの来場者が集まった。北千住BUoYでは、国際的に高い評価を得ているミュージシャンのPhew、Sapphire Slows、Aisho Nakajimaらによる音楽ライブや、MoMA PS1などでのパフォーマンスで知られるPoncili Creacionのほか、東京のアンダーグラウンドシーンからアーティストMIRA新伝統、IWAKANメンバーの Andromeda、クィア・パフォーマンスメーカーLuke Macaronas、舞踏家日野昼子らがパフォーマンスを披露。また、さまざまなトピックを議論するラウンドテーブルも開催された。二つ目の会場である元映画館では、Jessica Dunn RovinelliやEva Marie Rødbroといった監督による日本初公開の映画作品を上映。全出演アーティストおよびプログラムの詳細は公式ウェブサイトにて⇨https://flatline.city/2022/


第2回目となる『水平都市 2024』は、地上5階建てのビル内部にコンクリートと鉄骨が剥き出しの空間が広がる王城ビルに会場を移し、「驚き」と「ハプニング」をテーマに展開。作品展示、パフォーマンス、ライブ、DJ、映画上映、レクチャー、ラウンドテーブルが同時多発的に行われ、来場者が自ら動き回り、時には発生するハプニングにおいて他者を頼りながら体験する仕組みとなっている。
タイムテーブルは公開されず、オーガナイズされた予定調和ではない状況のもとで、普段の生活では知覚できないような物事に触れたり、見過ごされがちな社会ついて共に考えることになる。水平都市それ自体が、来場者とともに作り上げるパフォーマンス、または演劇の舞台となる。
空間を徘徊し経験し、眠っていた身体を呼び醒ましーもしくは火照らせ、現代都市に生きる、私たちの身体にまとわりつくジェンダー、階級、人種主義などの政治性を再考し、解きほぐしていく。参加者同士が経験した個人的体験を共有しあう場を会場内に設ける。それによって、ひとりひとりの参加者が「私たち」となり、今後、未来や社会を変えていくことを期待する。そして私たちは、パレスチナ人の虐殺に反対する。
ひとりで、この身体で、都市で生きていくことの違和感やその孤独感を持つ人たちに向けて。まだ出会ったことのないあなたに向けて。社会や予定調和の出来事に、一時的にだけでも共に抗ってゆくために。水平都市で会いましょう。



11月8日(金)19:00-23:00 オープニングパーティー
参加アーティスト第一弾として、音楽作曲家であり、BjörkやArca、FKA Twigsとのコラボレーションで知られるDoon Kanda、AphexTwinによるレーベル RephlexRecordsから『Seapunk』をリリースし、インターネットアートと電子音楽の関係を探り続けるUltrademon、東京のアンダーグラウンドミュージックシーンを語るに欠かせないオーガナイザーでもあるDJ CENTERFOLD、ノイズ/エクスペリメンタルを軸にアッパーなプレイもみせるDJ 学びらによるライブやDJを予定。さらにアーティスト/パフォーマーの三好彼流、アーティストの謝花翔陽、ロンドン拠点のパフォーマンスアーティストChris Owen、舞踏家のKana Kittyらパフォーマー達によるパフォーマンスも行われ、フェスティバル幕開けにふさわしい特別な一晩を提供。





Doon Kanda



11月9日(土)、11月10日(日) 14:00-23:00
王城ビル全体を使った多彩なプログラムが展開。
会場内各所でゲリラ的に行われるパフォーマンスには、東京を拠点に活動するKOM_i、花代、MESといったアーティストのほか、上海拠点のYiHaoや、ロンドン拠点のAnna Nazo、Chris Owenといった世界各国より招聘したアーティストたちが参加。音楽のプログラムとしては、Phewによるライブや、ローカルシーンを代表しLil MofoやMAYUDEPTHといったDJによるDJセットも。さらに永井玲衣 + 八木咲によるせんそうってプロジェクトが主催する対話セッションや、アーティストの百瀬文 + 金川晋吾 + 森山泰地によるラウンドテーブルも予定。会場内にはgalerie tenko presentsがキュレーションしたロンドンのアーティストLouis Backhouseによる大型インスタレーション作品やAki Yamamoto + HIKARU TAKATAによる作品が展示される。映像関連のプログラムとして、小宮りさ麻吏奈 + 鈴木千尋による繁殖する庭プロジェクトの手がけた映像作品や、日本未公開となるJessica Dunn Rovinelli監督およびValentin Noujaïm監督のレイブやパーティーシーンにおけるマイノリティコミュニティをテーマとした短編映画プログラムや、パレスチナに生きる人々の悲痛な叫びを捉えたパレスチナ特集の映画プログラムも上映。会場には来場者が共に飲み語らえるスナックや、ラウンドテーブルなど交流をうながすプログラムも各種予定。追加アーティストおよびプログラムは随時ウェブサイトおよびSNSで発表。





KOM_i





YiHao



参加アーティスト・プログラム第一弾(アルファベット順)

Aki Yamamoto + Hikaru Takata/Anna Nazo/Chris Owen/Cõvco/Doon Kanda/DJ CENTERFOLD/DJ 学び/Fiona Xintong Ye/galerie tenko presents/Kana Kitty/Karu Miyoshi /KOM_i/Lil Mofo/loneliness books/Louis Backhouse/Luke Macaronas/MAYUDEPTH(四季協会)/MES/Phew/Tasho Ishii / ultrademon + 上田愛華/YiHao/あたたかい家/石原海/金川晋吾/皮/謝花翔陽/せんそうってプロジェクト(永井玲衣+八木咲)/西原尚/花代/繁殖する庭プロジェクト(小宮りさ麻吏奈+鈴木千尋)/百瀬文/森山泰地/メランかおり
追加アーティストは公式ウェブサイトおよびSNSにて発表


【パフォーマンス】





ー KOM_i


声と身体を主に用いて表現活動を行なっているアーティスト。『水平都市』のために制作したスペシャルなパフォーマンスを披露する。





ー MES


新井健と谷川果菜絵が2015年から共同制作を行うアーティストデュオ。東京拠点。光や熱をとおして世界の暗さを静かに/激しく照らすインスタレーションとパフォーマンスを制作。主な作品に《DISTANCE OF RESISTANCE/抵抗の距離》《サイ》《WAX P-L/R-A/E-Y》等。レーザーVJとして演出活動、パーティー「REVOLIC-revolution holic/革命中毒-」の主催も行う。





ー 花代


1970年東京都生まれ。玉川大学文学部美術学科彫刻専攻在学中にパリへ留学、その後1989年に向島で半玉修行を始める。1995年に花柳界を引退し渡英。現在、東京・ベルリンを拠点に、写真家、芸妓、ミュージシャン、モデルとして多方面で活動を展開。自身の日常を幻想的な色彩で切り取る写真やコラージュ、またこれらに音楽や立体表現を加えたインスタレーションを発表。国内外での多数のグループ展・国際展に参加、ライブ・パフォーマンスも行う。古典舞踊の演目を披露する。





ー YiHao


中国・上海を拠点にするクィアアーティスト。キャンピーで人間味溢れるドラァグスタイルを取り入れている。UCCAやポンピドゥーセンターでのパフォーマンスや、Rick Owensとのコラボレーションでも知られる。ドラァグパフォーマンスを行う予定。





ー Chris Owen


ロンドンを拠点に活動するアーティスト。『水平都市』のために来日し、Monique Feiのラテックスコスチュームを纏い、フェスティバルテーマである「街であがいている」女に紛するライブパフォーマンスを披露する。





ー Anna Nazo


政治的アイデンティティの解放を目的としたダンス、そして抵抗の形としてのアンダーグラウンドなクィアナイトライフに焦点を当てるパフォーマー。ロンドンを拠点に活動している。タトゥー施術中の脳波を使ったパフォーマンスを予定。





ー 三好彼流


アーティスト。2001年生まれ。 東京を拠点にパフォーマンス、絵画、映像、インスタレーション、タトゥーなどを用いて制作。 服が身体に与える影響に興味があり、一部を巨大化させた服を用いてパフォーマンスやコミュニケーションを扱った作品を行う。自分の服の中に他者の体を取り込み、動きや感覚を共有することで、どこまでが自分の意思なのかを曖昧にし、その境界を身体的、概念的に提示する。新作パフォーマンス『場の脂肪』を展示予定。










ー 西原尚 + 新人Hソケリッサ!


音を基軸にサウンドアートやパフォーマンスや鳴り物作りなど表現活動を行うアーティストの西原尚と全員元野宿生活者のダンスグループである新人Hソケリッサ!が、創作楽器演奏とダンスパフォーマンスを披露。





ー Kana Kitty


舞踏家。自身の表現を探求すべく、師を持たず独自に踊り始め、ギャルシャーマン舞踏を確立。ヨーロッパを始め国内外の芸術祭に招聘される一方、映画「ブルーピリオド」(2024年8/9全国公開)やDIR EN GREY「落ちた事のある空」他、映像作品への出演多数。2021・22年MUTEK 出演、その他テクノ DJとの共演、ファッションブランドのモデルなど活動は多岐に渡り、舞踏の認知拡大・次世代の舞踏の提示に努めている。会場内で舞踏パフォーマンスを行う。





ー 謝花 翔陽


1987年沖縄県出身。2011年に東京藝術大学 彫刻科卒業、2013年に同大学大学院 先端芸術表現参考を修了。それぞれ卒業時にアートアワードトーキョー丸の内に選出され、2011年は小山登美夫賞、2013年にはグランプリを受賞。2023年に東京藝術大学大学院美術研究科博士過程修了、博士号(美術)取得。近年は人体彫刻と近代魔術の視点から心身のリハビリテーションとケアについて考えており、2020年からは実感音楽・アート系クラブイベント「陰埃現実NIGH(Industrial Night)」を主催する他、音楽フェスでの演奏や舞台役者・大道芸人として様々な公演に参加し活動を広げている。筋トレと題して肉体を駆使しながら、ライブ撮影をモニターで流すノイズパフォーマンスを予定。





ー Luke Macaronas


「これは祈り。死んだ犬の静脈の中を歩く。すべてが牽引力を失った場所を」ーアーティストより





ー Rei/0:brei


写真、映像、音のパフォーマンスを通じて、「循環」や「脱(非)人間中心主義」をテーマに、人間と非人間的存在との接続を探求。音のパフォーマンスでは、胎児や水中にいるような感覚を引き出し、陶酔と浄化の儀式を試みる。闇から光を探る表現を通じ、知覚の拡張とマルチスピーシーズ的視点から新たな世界観を追求している。


【ミュージック - ライブ 】





ー Doon Kanda


1987年神奈川県生まれ。音楽作曲家、ビジュアルアーティストJesse Kandaとしても活動。10年以上ロンドンを拠点にしていたが、現在は東京を拠点にしている。2024年に初のボーカルアルバム「Lili」をリリース。これまでに「Celest」、「Galatea」、「Labyrinth」、「Luna」、「Heart」などを発表している。音楽スタイルは、クラシック、アンビエント、エレクトロニック、エーテルボーカルなど幅広く展開。2023年にはヨーロッパとアジアをツアーした。『水平都市』では新たなライブセットを披露する。





Photo by Masayuki Shioda


ーPhew
伝説のアート・パンク・バンド、アーント・サリーの創設メンバーであり、1979年解散後はソロとして活動を続け、1980年に坂本龍一とのコラボレーション・シングルをリリース、1981年には、コニー・プランク、CANのホルガー・シューカイとヤキ・リーペツァイトと制作した1stソロ・アルバム『Phew』を発売。1992年、MUTEレーベルより発売された3rdアルバム『Our Likeness』は、再びコニー・プランクのスタジオにて、CANのヤキ・リーベツァイト、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのアレックサンダー・ハッケ、そしてDAFのクリスロ・ハースと制作された。2010年代に入り、声と電子音楽を組み合わせた作品を次々に発売し、エレクトロニック・アーティストとしても世界的評価を高めた。また、アナ・ダ・シルヴァ(レインコーツ)、山本精一(ex.ボアダムス)等とのコラボレーション作品も発売。2021年10月、最新ソロ・アルバム『ニュー・ディケイド』はTraffic/Muteより世界発売。2022年4月にはDowser NとのDesktop Punkユニット106の1カセットを2本リリース、2023年2月にはTraffic/Muteから『Our Likeness』がリイシューされた。現在、ソロアルバムを制作中。ライブパフォーマンスを行う。





ーUltrademon
2010年代初頭、ソーシャルメディアが普及する中でグローバルなネットアートと文化的なムーブメントを通じ評価を築いたUItrademon(本名Lilium Redwine) は、過去20年間に渡り電子音楽を構成する様々な感情的要素を探ってきた。また、 音の存在を追求する実験音楽家としてサウンドアートとパーフォマンスの分野を掘り下げ、国際的な共同プロジェクトや展示を生み出している。彼女は考古学の音響についての研究者です。2013年、AphexTwinによるレーベル RephlexRecordsから発表した独創的なアルバム"Seapunk”を発端に彼女はクラブ ミュージックのリリースを重ね、作品群の中で自身の内面世界を映し出す神話的か つ抽象的な物詰を提供してきた。近年は音色に着眼して時に中世的な様式を取り入 れながらダークな楽曲を制作しており。現在ベルリンを拠点に活動を行っている。DJセットおよびダンサーの上田愛華とともに作り上げたパフォーマンスセットを披露。





ー 皮
2000年頃から制作活動等を始め2017年から2年間はイタリアのミラノでライブ活動を行う。自作楽器・自作シンセの制作、ライブやDJ・絵画・造形・編み物等なんでもこなすあなたの街の変なおじさん。自作楽器を使い、ANTIBODIES COLLECTIVEのメンバーとともにライブパフォーマンスを行う。


【ミュージック - DJ】


[caption id="attachment_130695" align="alignnone" width="300"]

Lil Mofo at En Masse, Strange Brew, Bristol, November 2023. Photo credit: Simon Holliday / simonholliday.com[/caption]
ー Lil Mofo
東京を拠点に国内外の様々なローカル・ベニューでプレイし、レゲエを軸にした愛情深い選曲で音楽好き・夜遊び好きの心を掴むDJ/セレクター。「NTS Radio」で3年、「LYL Radio」を2年ホストし、数多くのポッドキャストへDJミックスを提供。2024年〈The Trilogy Tapes〉から2作目となるミックステープを朋友OG Militant Bと共作リリースした。





ー MAYUDEPTH(四季協会)


東京を拠点にするDJ/プロデューサー。日本のクィア・パーティシーンにとって大きなうねりとなった”MOTORPOOL”では主宰のDSKEと共にレジデントとキュレーションを務めており、常に挑戦的かつオープンな姿勢でエレクトロニック・ダンスミュージックを探求し続けている。





ー DJ CENTERFOLD


イベントオーガナイザー、DJ、エッセイスト。人間性豊かな環境を東京のカルチャーシーンの中に取り入れるコレクティブether、NEON BOOK CLUBのメンバー。Hong Kong Community Radioレジデント。


【ラウンドテーブル】





ー 永井 玲衣と八木 咲によるせんそうってプロジェクト



永井 玲衣(ながい れい)
学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。詩と植物園と念入りな散歩が好き。


八木 咲(やぎ さき)
写真家





ー 百瀬文 + 金川晋吾 + 森山泰地


写真家。1981年京都府生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2016年『father』(青幻舎)、2023年『長い間』(ナナルイ)、『いなくなっていない父』(晶文社)、2024年『祈り/長崎』(書肆九十九)、『明るくていい部屋』(ふげん社)刊行。主な展覧会、2022年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」森美術館、2024年「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21」東京都写真美術館など。


【上映作品】





ー『LIFE STORY』 監督: Jessica Dunn Rovinelli (10分 / 2023)


マッケンジー・ワークの著作『Raving』に焦点を当て、ニューヨークにおけるクィア・トランス女性としてのクラブ体験を描くポートレート。映画を読み解くレクチャーも同時開催する。





ー 『Pacific Club』 監督: Valentine Noujaïm (16分 / 2023)


パリのアラブ系ゲイクラブの歴史を辿るダンスヒストリーポートレート。


【展示・物販】





ー Louis Backhouse (Curated by galerie tenko presents)



Louis Backhouse
ロンドンを拠点に活動するアーティスト。コスチュームデザイン、写真、インスタレーションを通じて、労働や家庭生活のテーマを探求。彼の作品は、Sandy BrownやRodeoといった著名なギャラリーや、ケルニッシャー・クンストフェラインなどの著名な美術館で展示されている。



中島点子
ドイツ生まれ。幼少期をベルリン、ロンドン、東京で過ごし、英国セントラル・セント・マーチンズのキュレーション学科を卒業。2021年からキュレーターとして活動を始め、翌年からGalerie Tenko Presentsをスタート。拠点を持たず、世界各国の様々なスペースで展覧会を企画するノマドギャラリー。





ー「行動のフレーム」by Aki Yamamoto + HIKARU TAKATA


都市に対する眼差しが交差する両者が日常的に撮り溜めた映像を元に構築した映像作品を発表。一貫して都市の中で行われる無意味にも思える行為の集積たち。


Aki Yamamoto
グラフィティ文化を通じて主にペインティング、グラフィックの分野で東京を拠点
に活動している。人、建築、広告など、都市に普遍的に存在する要素の中に、普段見逃しがちな視点を加えることで、街の見方を一変させ新たな視点を提示させる。近年は、〈BEAMS〉〈BUTTERGOODS〉〈GOODHOOD〉など国内外のブランドにグラフィックデザインを提供し、幅広いフィールドでの表現を追求している。


HIKARU TAKATA
日頃から様々な方法論で継続的かつ不規則的に行う都市での介入行為を制作の根底に置き、それらに関係する記録や個人的な記憶、感情や思考を素材にして制作している。これらの制作は私にとって個に内在する空間と現象、外在する宇宙的な空間と現象との繋がりを認識し、その様を捉えるために日々継続される訓練のうちの一部分となっています。





ー 「繁殖する庭プロジェクト」by 小宮りさ麻吏奈+鈴木千尋



小宮りさ麻吏奈と鈴木千尋からなるユニット。既存の制度によって去勢された存在や事象をすくい取り、異性愛規範の外側を模索するためプロジェクトを展開している。「繁殖する庭」という「場」の運営を行うほか、実際の場所にとどまらず、従来の家族制度の外野と言えるクィアネスを抱えた存在がどのような「場」を構築できるかを模索するためのプラットフォームでもある。





ー Cõvco


ロンドンを拠点にするアーティスト/DJ。言語を動き、視覚芸術、物理的構造、サウンドデザインに見出す作品を制作している。視覚およびパフォーマンスアートのプラットフォーム「INFINITE FXX」の創設者であり、国際的にグループ展を開催している。圧巻のパフォーマンスで知られており、ソロショー「Conscient Of The Soul」は、サウスロンドンギャラリーやステデリック美術館(アムステルダム)で発表され、他にも「Nexus In Paradise」がカムデンアートセンター(ロンドン)、Cordova(バルセロナ)などで行われた。映画制作やパフォーマンスを通じて、物語の新しい形を創り続けている。映像作品を展示予定。





ー loneliness books


アジア各地のクィア、ジェンダー、フェミニズム、孤独や連帯にまつわる本やZINEを集めて、アジア各地の小さな声を紡ぐブックストア。この夏、東中野にloneliness booksの実店舗となる、新しいスペース"platform3"をオープンし、本と人が集まる場所として動き出している。


水平都市について

水平都市 (FLATLINE CITY) は街であがいてる人たちのための開かれたプラットフォームである。作品展示、パフォーマンス、ライヴ、DJ、映画上映、ラウンドテーブル、レクチャー、読書会などを含む領域横断的なアートフェスティバルであり、場所や期間、内容はその時々によって変化する。水平都市は、人々の交わりを通じて空間、身体、文化、政治を複合的に思考することを試みる。






ステートメント


自分がひとりぼっちで不安げに、東京の街を駆け抜けていた日々のことを鮮明に覚えている。
映画館にも展覧会にもクラブにもライブハウスにも、ずっとひとりで通っていた。周りを見渡せば大人たちは顔見知りのように挨拶をしあっていて、アタシはいつも、観たいものが終わると誰とも目を合わせずに、居心地悪くひとりで家に帰った。(家も居心地が悪くて頭がおかしくなりそうだった) でも、家に帰っても熱狂だけはおさまらなかった。いま自分が目にしてきたものを語りたい、みんなの意見を聞きたい。自分ひとりだけの指針、というのはあるようでないに等しいことを知った。ひとりぼっちで本を読み続けること、映画を観続けること、帰る場所もなくクラブで踊り続けることに、さすがに飽き飽きしていた。自分もみんなと対話をしたくて、ねえねえこれってどう思うって聞きたくて、アタシだってテキーラで乾杯しちゃいたくて、いまにも出てきそうな声と、引っ込み思案な自分が憎たらしくて、いつも喉がカラカラだった。
ある日、もしかしたらアタシも作品を作ったら、あの場にもう少し長くいることが許されるんじゃないかって考えるようになった。でもどうやって作品なんて作るのか、あるいはどうやって発表するのか、見当もつかなかった。そもそも大人や先生のことは敵だと思っていたし、もちろん周りにアーティストなんていなかった。
ティーンだったあの頃から、10年以上が経った。アタシにも少しづつ友人や知人ができて、東京の街を駆け抜けたら、いまでは色んな人と顔見知りのように挨拶をしあえる。(挨拶をしあえる代わりに、ランダムな人と恋に落ちることはなくなった)
(恋の話はいったんどうでもいいね) がんばってなんとか作品を作って発表すると、まだ出会ったことのない人や知らない人もときどき観に来てくれる。憧れていたあの大人だって来てくれることもある。あっという間のようで、気が遠くなるほど長い10年だったような気がする。ほとんどの時間は、失敗と絶望に費やしてしまった気もする。あんなにだるがってた大学が、学問の場が、対話の場が、なんとなく恋しくなってくる。
知っていたつもりだったけど、作品を作ること、思考をめぐらすこと、この社会で何が起きているか目を凝らすというその行為は、あまりにも孤独で時間のかかる作業だった。かつてアタシが自分ひとりだけの指針なんてあるようでない、と思っていた感覚が、また時を経てぐるりと蘇ってくる。一歩でも街を歩けば傷ついてしまう可能性に満ち溢れたこの社会で生きなければいけないのだったらせめて、あなたと対話をしたい。
学校に居場所がない人たちのためのスペース、思考が停止してしまいそうなくらい疲れ果てた人のための休憩所、傷ついたひとたちの生を肯定する場所、臆病で迷える人のための大学、もっと言っちゃえば汗だくになって踊り狂うことと、スーザン・ソンタグの話をすることが(どうしてアタシはソンタグの名前を出したんだろう)、同居するような場所。
どうしても息がつまるほど悲しいとか苦しいとか、またはなんでこんなことが起きてしまったんだろうっていうこの世の不条理、あらゆる自分を取り巻く個人的な物語や感情をきっかけに、それを形成する社会そのものにじっと目を凝らして、個と社会を接続すること。なんてかっこつけてみたけど、とにかく生き延びて、観て聴いて、踊って、対話して、存在表明をするということが、この社会に対する抵抗になる。共に思考・抵抗できる場所を作ることができるのは、資本主義に覆われたこの巨大な都市で、失敗を重ねながらひとりぼっちであがいているアタシたちだと思うから。



助成

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】


運営チーム

石原海、横山純、リサタニムラ、ショーン・ウッディ・モトヨシ、イーチン・ヤン、柿本絹、やないももこ、Fiona Xintong Ye、木村史園、清水琳名、Yuri Sato+Youngjin Park、山中アツシ、方山堯 (王城ビル)、Lena Grace Suda

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https://www.neol.jp/art-2/

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