ハナエ『上京証拠』インタビュー
NeoL / 2015年3月30日 12時54分
ハナエ『上京証拠』インタビュー
新世代のガーリーカルチャーを牽引する“台風の目”として、注目を集めているシンガーのハナエ。3月4日にリリースされたセカンドアルバム『上京証拠』では、従来のキュートかつ上質なエレクトロポップ路線に独特の毒気と艶っぽさをミックスさせ、新たな境地を見せている。前作『十戒クイズ』から続き、現代のポップマエストロとして名高い真部修一(元相対性理論)がサウンドプロデュースを担当。人気アニメ「神様はじめました◎」のOPテーマ「神様の神様」とEDテーマ「おとといおいで」などウィスパーヴォイスが映えるキャッチーな曲に加え、アルバムの冒頭とラストでは新機軸のラップにも挑戦した。セルジュ・ゲンズブールへの憧れを語り、フレンチ・ロリータとヒップホップを同時に愛する21歳。本インタビューでは真部との関係性にフォーカスを絞り、歌はもちろん、ファッションからアートディレクションまで自分自身のトータルプロデュースに力を発揮するアーティストとしてのあり方に迫った。
──新しいアルバム『上京証拠』、檻をあしらったカバーフォトが印象的でした。ハナエさんはもともとライブのヘアメイクを自分で行ったり、音楽とビジュアルをリンクさせてアーティスト像を構築していく作業に自覚的ですね。このジャケットにもやっぱり自分のアイデアが色濃く反映されてます?
ハナエ「そうですね。まず最初に私からコンセプトを提案し、それをもとにアートディレクターの方やスタイリストさんとディテールを詰めていく流れでした。今回は〈かわいさ〉と〈色気〉と〈毒〉が見た瞬間にバーンと伝わるものにしたかったんです。それでいろいろとアイデアを出し合って。最終的に檻のイメージに落ち着きました。実はアルバムタイトルや楽曲のレコーディングよりも先に、このビジュアルは完成していて」
──へぇ、アルバム全体のトーンとすごくフィットしている感じがしてたので、ちょっと意外ですね。まず楽曲があって、その内容を伝えるアートワークを考案する順番じゃなかった。
ハナエ「はい。楽曲については私、レコーディングに入るまでほぼ何も聞かされていないので。極端な話、スタジオに行って初めて、曲と歌詞を手渡されて。『さぁ、本番です!』みたいな(笑)」
──それも凄いですね。2013年にリリースされたファーストアルバム『十戒クイズ』に続いて、今回も真部修一さんが10曲すべての作詞・作曲を手がけています。セカンドアルバムを作るにあたり、2人の間で「次はこういうテーマで」みたいな打ち合わせもなかったとか?
ハナエ「制作期間に入る前にちょこっと世間話みたいなのはあったけど、基本的にはなかったなぁ。レコーディングの合間も、好きなマンガのことだったり(笑)。くだらない会話ばかりしてた気がします。ただ『十戒クイズ』では、真部さんが作り込んできた世界観が1曲ごときっちりできあがっていて。その世界に私が飛び込んで変身していく感じだったんです。今回のセカンドでは、その流れも汲みつつ『ハナエちゃん自身のパーソナルな部分もスパイスとして採り入れていきたい』と、真部さんが言ってくださって」
──たしかに『上京証拠』というアルバムには、作り込まれたポップ・アーティストとしての楽しさと、21歳の女性が抱えた等身大のエモーションとが絶妙に混じりあってる感触があって。そこもまた魅力的だったりしました。でもそれは、ディスカッションして作り上げたものじゃなくて……。
ハナエ「あくまで真部さんが感じ、汲みとってくださったハナエ、なんですね。ただ、直接的には会話していなくても、1つひとつのフレーズに自分を重ね合わせられた部分はすごく多かった。もしかしたら普段のちょっとした世間話だったり、あとTwitterやブログで私が書いてることから、いろいろ拾ってくれたんじゃないかな。ネタ元は怖くて、まだ聞けてないんですけれど(笑)」
──ははは、なるほど。そういうプロデューサーとアーティストの緊張関係って、SNS時代ならではで興味深いですね。
ハナエ「だと思います。他の方のフィルターを通じて自分の心情を歌える経験って、なかなかできないし。おかげで一歩引いたところから自分自身を見つめられたのも面白かった。たとえばこの作品には、かわいくてキラキラした世界が大好きな私と、内気でコミュニケーションも苦手でダークな私とが、両方いる気がするんですね。かなり両極端だけど、どっちもいてこそのハナエ。そういうことも今回レコーディングしてみて再認識できました」
──そう考えると、アルバムのトーンと「檻」のアートワークとがよりシンクロしているように思えてきます。
ハナエ「自分を見つめるっていう意味ではそうかもしれませんね。檻って普通、束縛とか不自由さとか、ネガティブなイメージがあると思うんですよ。このアルバムには、そういった束縛から早く脱出してキラキラした世界に飛び出したいという女の子の気持ちもたくさん詰まっている。1曲目の『EXODUS』なんて、まさにそんな感じです。でも一方では、そういう堅い鉄格子に守られてる自分もいるというか……表現すべき核があるような気もして」
──ラップで歌われたエンディング曲の「S-T-A-R-S」には、まさに自分という檻にぶつかり成長していく痛みが、生々しく描かれています。いわばアルバムの最初と最後に、外に向かって解放されていくハナエさんと、ヘヴィーな内面と向き合ってるハナエさんとが両方立っているような感覚。
ハナエ「たぶん私が目指している美しいもの、キラキラした世界には、そういうダークさや醜いさが絶対必要なんだと思う。矛盾するものが違和感なく共存してる世界を創りたいっていうのかな。檻のアートワークには、そういう気持ちも込められています」
──1曲目の「EXODUS」は心が浮き立つ、まさに真部さんらしいテクノポップ・チューンですが、もともとは旧約聖書に出てくる「出エジプト」という意味で。民族の存亡を賭けた脱出を意味する言葉に、福岡から上京するハナエさんの心情を重ねている。〈♪一発当てないと 出発できないよ〉というフレーズの軽やかさがとても印象的でした。
ハナエ「上京ソングというと切ないものが多いですけど、ここまでウキウキしたものはめずらしいですよね(笑)。実は私と真部さんはどちらも福岡出身で。音楽のために上京してきたという共通点があるんです。初対面のときって、まずは『出身どこ?』みたいな話から始まるじゃないですか。で、私、福岡時代にはほとんど楽しい思い出がなかったんですね。だから上京したときは、『やったー、東京だー! いぇーい』みたいな感じだったと。たしか昔、真部さんにもそんな話をしたことがあって」
──それがああいうカタチで曲になったと。
ハナエ「もしかしたら真部さんご自身の思い出も、微妙に入ってるのかな(笑)。このアルバムで一番最初にできた『S-T-A-R-S』もやっぱり、福岡で生まれ育ち、上京してこの街で生きてる21歳の私をすべてぶち込んだ曲ですし……コインの裏表っていうか、実は同じことを歌ってる気がする。その意味では2人が同郷だったというのは、大きなめぐり合わせだったなぁと」
──福岡時代は、そんなに楽しい思い出がない?
ハナエ「まったくないですね(笑)。私、本当に友だちいなくて。中学・高校の頃はずっと1人で本を読んでて、授業が終わったらまっ先に帰るような子でした。もともとうち、親がけっこうマニアックなカルチャーが好きだったんですよ。なので家の中に、映画から音楽、小説、マンガまで面白そうなものがたくさんあって。当時はテレビで流行り物を見聞きするより、そっちを読み解いてる方が楽しかったんです。そしたらますます、周囲とのズレが大きくなってしまって……。いわゆるスクールカーストではガンガンに下の方でしたもん」
──なるほど……それ、つらくなかったですか?
ハナエ「超つらかったですよ! 今こうやってアーティストとして活動しているのも、そのとき抑圧されてた反動っていうか。『絶対見返してやる!』という気持ちを前向きなエネルギーに変換してる部分はすっごく大きいと思います」
──その頃の心のよりどころって、何だったんだろう?
ハナエ「うーん……やっぱり、音楽とファッションかな。中学生の頃、作家の嶽本野ばらさんと出会ったのがきっかけで、ロリータ・ファッションが好きになって。そこから洋服を着る楽しさに目覚めました。平日はぐっと息を潜め、土日は好きな洋服でライブに行くのが生きがいでしたね。あとTommy february6さんも大好きで、彼女が着ていたMILKに行き着いたり」
──ライブはどんなバンドを?
ハナエ「たくさんありますけど、よく通ってたのは凛として時雨。すごい追っかけてました(笑)。あと、いろんな意味で自分を一番助けてくれたのは、ART-SCHOOL。去年12月にあったイベント(Great Hunting Night SPECIAL第一話「グレートハンティング大地に立つ!!』)で、木下理樹さんと同じステージに立たせていただいたんですけど……ほんと孤独から救ってくれた。学校への行き帰りとか、もうずっーと聴いてましたから」
──ART-SCHOOLの影響って、今でもあると思います?
ハナエ「思います。ART-SCHOOLの曲って、決して明るくはないでしょう。でも、傷ついた心や人の孤独が歌われていても、それを暗いものとして表現するんじゃなく、美しい音楽に昇華して聴き手に届けてくれる。決して器用とはいえない人が、それでもバンドを続け、素敵なCDを作って大勢の前でライブをしているって事実のおかげで、自分自身も認めてもらってる気がしたんですね。音楽の種類は全然違いますけど、私もできれば、リスナーにとってそんな歌い手でありたいなと」
──キラキラした世界の中に、ダークな部分や毒気もしっかり感じさせるポップ・ミュージック。さっきの話と繋がりますね。
ハナエ「そう。たしかに福岡時代は毎日すごく寂しかったし、暗い気持ちで過ごしていたけれど、その日々をなかったことにはしたくないじゃないですか。さっき私、『見返してやる!』という思いが原動力になってるって言いましたけど、そういう“HATE”から目を逸らさないからこそ、かわいくてキラキラした“LOVE”の部分にもリアリティーがあると思うんですね。その両方がなかったら、このアルバムはできなかったはず」
──「優雅な生活が最高の復讐である」という有名な書物のタイトルにならえば、「かわいさこそが最高の復讐である」という感じでしょうか。
ハナエ「そうですね(笑)。そういえば先日、スポーツの見出しで“どSかわいい”という素敵なキャッチコピーを付けていただいたから、とりあえずそっちにしとこうかなぁ」
──じゃあ、「どSかわいさこそが、最高の復讐である」で。
ハナエ「本当を言うと、私的には“毒かわいい”の方が語感的にしっくりくるんですけれど(笑)。復讐というとちょっと強く聞こえてしまうけれど、自分が好きなことに対して愛を持って生き、それを表現すること。実際、それを聴いて『励まされた』と話してくれる女の子たちも増えてきているので──そういうラブの連鎖を生みだしていくことが、私にとっては過去への落とし前でもあるのかなって」
──そう考えるとハナエさんの創作活動において、ファッションやヘアメイクへのこだわりは、音楽と同じくらいの意味を持っていると言えそうですね。
ハナエ「はい。もちろん作業的には全然違うんですが、私の中では繋がってますね。二十歳を超えた頃から、昔はやりたくてもできなかったことにも、思いきってチャレンジできるようになりました。たとえば今回のカバーフォトで着てるセクシーめなドレスとかも、以前なら選ばなかったと思う。もともと私、子供の頃はロリータと同じくらい、昔のピンナップ・ガールっぽいテイストも好きだったんですね。でもそういうセクシーなドレスって、十代の女の子には着こなしが難しいでしょう。その意味では少しずつ、好きなものを着られるようになってきて……今は早く30代になりたい(笑)。いろいろと楽しいことが待っていそうですから」
──音楽的な面では今回、オープニングの「EXODUS」とエンディングの「S-T-A-R-S」にも初挑戦しています。
ハナエ「よく似合わないって言われますが、ヒップホップは昔から好きだったんですよ。それも向こうのギャングスタ・ラップよりもむしろ、Aメロ・Bメロがあってサビに行くというJ-POP的展開のラップが好きで……SOUL'd OUTさんの大ファンなんです。あと一昨年くらいかなぁ、Nujabes(ヌジャベス:トラックメーカーの瀬葉淳、1974〜2010年)を知って。それまでインストはあまり聴いてなかったんですけど、すごくいいなと思いました。レコーディングの合間、そんなお話をポロッと真部さんにしたら、彼もまた大のヒップホップ好きだと判明して。2人で盛り上がって、じゃあ今回のアルバムに入れようとと」
──挑戦してみて、いかがでした?
ハナエ「そうですね、やっぱり歌よりは普段の喋り声に近いので。特に『S-T-A-R-S』みたいに自分の感情を吐き出す楽曲だと、より生々しくなった部分はあったかなと。もともと私、歌ってるときと喋ってるときでかなり声質が違っていて」
──あ、たしかに。
ハナエ「声帯の形状もあって、歌だとどうしても細くてウィスパーになっちゃうんですね。シンガーとして最初はそれがコンプレックスだったんですけど、だんだんその声質をプラスに生かす方に発想が変わってきた。でもラップだと、強いフレーズをそのまま言えるというか……『ふっざけんじゃねーよこの野郎』みたいなキーになるラインも、エモーションたっぷりに言えたかなと。福岡時代の暗い気持ちとかを思い出して、最後らへんは涙声になっちゃってますけど(笑)」
──ライムを重ねてグルーヴを出して行く感じも上手かったです。けっこう練習しました?
ハナエ「ううん、全然。これもやっぱり、メロディーと歌詞が上がってきたのがレコーディング当日だったんですよ」
──え、そうなの? 初見で歌ったってこと?
ハナエ「一応、事前に軽いデモテープはもらっていたんですけど。いつもレコーディング本番は、まるで違うアレンジに仕上がってることが多いので。今回も当日に、真部さんがベーシックトラックに仮のラップ──通称“マベラップ”を乗せたものを作ってくれてて。スタジオでそれを聴いて憶えて、すぐレコーディングっていう感じでした。あとは、そうだなぁ……事前の準備としては、カラオケで嵐の名曲『a Day in Our Life』を歌って練習したくらい」
──初見のレコーディングでこんなグルーヴが出せるというのは、ハナエさんと真部さんの歯車がかっちり合ってるんでしょうね。
ハナエ「何だろう……暗闇でフェンシングみたいに突き合っている感じ?(笑) でもやっぱり、一昨年の『十戒クイズ』があったからこそ、お互いの反射神経が鍛えられたし。そこで学習したツボも踏まえて今回、真部さんが私のいろんな声を、最大限に引き出してくださったんだと思います。ラップもその1つじゃないかな」
──そういうプロデューサーとの緊張関係の中で作品を生みだしていくプロセスって、ハナエさんにとって刺激的ですか?
ハナエ「はい。昔から私、セルジュ・ゲンスブールと女性歌手との関係に憧れてるところがあって……天才的でちょっとワルな大人の男が、世間知らずの女の子にアブナイ曲をシレッと歌わせていて。でも彼女たちの無邪気さが、知らないうちに本質を射抜いちゃってる、みたいな(笑)。「アニーとボンボン」を歌ったフランス・ギャルとかまさにそんな感じですよね。特に『十戒クイズ』の頃は、お互い、その関係を確信犯的に楽しんでたところもあって……」
──今回の『上京証拠』では、その関係性の中に「真部さんが妄想するハナエ像」という要素がより強く入ってきたと。
ハナエ「うん。だと思います」
──じゃあハナエさんにとって真部さんは、あえて言うならどんな存在ですか?
ハナエ「そうだなぁ……憧れの人であると同時に共犯者。私的にはその表現が一番しっくりくるかなぁ。それもがっつりチームを組んだ行動するというんじゃなくて、ちょっと離れたところでそれぞれベストを尽くし、1つの犯行を遂行するような共犯関係。たとえば私がライブの舞台に立ってる間、真部さんはちょっと奥まった秘密のアジトで武器を揃えてる、みたいな(笑)。そんな感じかな」
──5月には大阪と東京で、レコ発記念の「ワンマンライブ〜上京証拠、確認してみ?〜」もありますね。
ハナエ「はい。目一杯“どSかわいい”ライブにしたいです(笑)。前作『十戒クイズ』は10代の集大成というか、ガーリーでポップなハナエが詰まってました。それで言うと今回の『上京証拠』にはまさに今現在、21歳の私が詰まってます。最近、ライブとかイベントに来てくれるファンの女の子たちと接していても、彼女たちがどんどん成長してるのが分かるんですね。半年前と今とでは、会場の空気も全然違う。自分自身もこれから年齢を重ねていく上で、そういうリスナーの女の子たちが常にワクワクドキドキできる作品を届けていきたい。その時々のガーリー・カルチャーに、自分なりのダークさとか毒も盛り込んで。音楽とファッションと私自身がひとつに繋がった、独自の世界を作っていければいいなぁって。そんな風に思っています」
撮影 吉場正和/photo Masakazu Yoshiba
文 大谷隆之/text Takayuki Otani
ハナエ『上京証拠』
発売中
http://www.amazon.co.jp/上京証拠-ハナエ/dp/B00SG479DS/ref=ntt_mus_ep_dpi_2
https://itunes.apple.com/jp/album/jyoukyousyouko/id962436249
「ワンマンライブ 〜上京証拠、確認してみ?〜」
[大阪公演]
公演日:5月9日(土)
会 場:americamura FANJ twice
時 間:開場16:00 / 開演17:00
料 金:前売¥3,900(税込)
[東京公演]
公演日:5月17日(日)
会 場:SHINJUKU ReNY
時 間:開場15:00 / 開演16:00
料 金:前売¥3,900(税込)
[チケット]
4月5日〜チケット一般発売
ハナエ
1994年2月27日生まれ、福岡県出身。可愛さと中毒性をあわせ持つ歌声が魅力のガールポップシンガー。13歳の時にGreat Hunting(現ユニバーサルミュージック新人発掘育成セクション)担当者の目に留まり、2011年6月「羽根」でメジャーデビュー。TVアニメ「神様はじめました」第1期・第2期のテーマソングとなった、3rdシングル「神様はじめました / 神様お願い」・7thシングル「神様の神様 / おとといおいで」が国内外で話題となり、ジャンルを越え多くのファンを獲得する
2015年3月には待望の2ndアルバム『上京証拠』をリリース。この作品は全世界251カ国でも配信され、世界進出への期待も大きい。
資生堂 企業文化誌「花椿」の表紙に抜擢される等、アート・カルチャー・ファッションにもハイセンスな表現感覚を持ち、今後の幅広い活動に注目が集まっている。
http://hanae-web.com
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http://www.neol.jp/culture/
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