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映画『ピース オブ ケイク」多部未華子&綾野剛インタビュー

NeoL / 2015年9月1日 12時0分

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映画『ピース オブ ケイク」多部未華子&綾野剛インタビュー

ジョージ朝倉原作のラブストーリーが、多部未華子と綾野剛によって実写化された映画『ピース オブ ケイク』。若さゆえに純粋で不器用な恋の模様は、老若男女問わず観た者の胸を“キュン”と締め付ける。加えて、体当たりで感情と感情をぶつけ合う多部と綾野の演技も見どころだ。初共演にもかかわらず息の合った掛け合いで魅せた二人に、今作に対する意気込みから撮影時のエピソードまでたっぷりと語ってもらった。


――志乃と京志郎を演じるにあたり、お二人がそれぞれ一番大切にした部分はどういったところでしたか?

多部「初めて原作を読んだ時、恋をした女性が抱くもどかしさや、次の恋愛こそは!って思う気持ちや、逆に仕事に邁進するなど、共感できるところが本当にたくさんありました。実は最初、原作に出てくる志乃ちゃんとは見た目が全然違うので、どうしようかと悩みました。でも、原作を読んで感じた志乃ちゃんに共感する気持ちが、演じた時に自然と出ればいいかなと思って、そこはあまり意識しないようにしました。」

綾野「僕は、志乃との関係を大切にしてました。京志郎自身はわりとどっしりしていて、屈託がないというか。来る者を拒まず、去る者を追わずというところから、来る者をきちんと選び、去る前にちゃんとつなぎ止めるってことが最終的にできたらいいのかなと思っていました。」

――田口トモロヲ監督とは、お二人とも俳優としての共演経験はありますが、監督としては今回が初とのこと。現場での印象はいかがでしたでしょうか。

多部「監督には撮影に入る前から、こういう時女の子はどんな心境になる? どういう行動に移す? どういう台詞回しがいい?と、すごくいろいろ質問されました。トモロヲさん曰く「おじさんが考える志乃ちゃんより、同世代の多部ちゃんが考えたほうがわかるんじゃないか」ということで……。それまでトモロヲさんが撮られた作品を観ていた印象から、今回もすごく熱い撮影現場になるのかなと思っていたのですが、そうではなく、とても繊細でナイーブな方だという印象を受けました。」

綾野「僕も多部さんと同じ印象です。役者をやられている時のトモロヲさんを出して現場にいらっしゃることはまったくなくて。今回は監督に徹せられてたと思うんですが、細かいところまでこだわる繊細さが際立っていたように思います。細やかな演出をしてくださることはもちろん、時には役についてトモロヲさんとディスカッションすることもありました。」

――劇中では喜怒哀楽をさらけ出した二人の関係性が印象的でした。お二人は志乃と京志郎の恋愛観について、どう思いますか?

綾野「僕はいつも役と自分を切り離して考えるので、共感ではなく、理解できるところはあるという感じです。完成した作品を観て「京志郎、それ以上笑うと志乃は本当に怒っちゃうよ」と、客観的に思うというか。もし普段の生活の中で同じようなことがあったとしたら、相手が本気で怒っているか、そうでないのかは判断できるようになろうとは思いました。」

多部「私は志乃ちゃんの恋愛観、共感できます。例えば……誰にでもすぐについていくところとか。」

綾野「誰にでもすぐについてくの?」

多部「ついていっちゃいます(笑)。もちろん、その人のことを知りたいっていう興味があることが前提です。それは男性だけではなく女性でも、友達になれるかもしれないという出会いも含まれています。志乃ちゃんのそういう気持ちもわかりますし、付き合ってからのネガティブ思考もすごくわかります。わかるところばかりでした。」



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――お二人の息の合った掛け合いも見どころの一つですが、現場で話し合われたりしたんですか?

綾野「特に話したりはしませんでした。初共演ではありますが、お互いに今までやってきた仕事もありますし、多部さんの出演作も観ていましたし。そういった中で受ける印象もありつつ、実際にお会いすると非常に気持ちのいい女性で、ちゃんと役を生き抜くということが徹底して表現できる人でもあって。思いっきりやってくれるだろうなっていうのは容易に想像できましたから、こっちも思いっきり受けようと思いました。そういう意味でも、何の心配もありませんでした。」

――多部さんはいかがでしたか?

多部「始めから受け入れ態勢でいてくださったので、こちらもぶつかっていけました。実際も本当にぶつかっていくシーンが多かったんです。好きという気持ちを伝える以外にも、喧嘩や別れなどいろいろ。でも、綾野さんがそういう姿勢でいてくださったので、私も遠慮なく、気を遣わずにできたと思います。」

――撮影で苦労されたシーンはありましたか?

綾野「具体的にこのシーンがというよりも、相手の気持ちを受け止めることのほうが圧倒的にエネルギーを要するので、どちらかというと気持ちの面です。志乃のパワーをきちんと受け止め、成立させるようにするというのが一番難しかったです。」

多部「私の場合、毎日毎日気合を入れて臨まないといけないシーンばかりだったので、とにかく日々の撮影、1シーン1シーンに一生懸命でした。今思い出すのは菅田(将暉)さん演じる川谷との、焼肉を食べるシーンやバイトの飲み会のシーンで実際にお酒を飲みながら撮影したことです。特に焼肉を食べるシーンでは、台本に“京志郎の愚痴を酔っぱらいながら語る”とだけ書いてあって、劇中で話している言葉は全部アドリブなんです。普段はお酒を飲みながら演技をするなんてことはないんですけど、今回は臨場感を出すためにも監督と話し合って、実際に飲みながら撮影することにしました。」

――特に気に入っているシーンはどこですか?

綾野「松坂桃李くん演じるオカマの天ちゃんのシーンは特に好きです。『恋愛で格好つけてどうするのよ』という台詞は、素敵だなと思います。」

多部「私は志乃ちゃんと京志郎が一緒に入るお風呂のシーンです。」

綾野「ちっちゃいお風呂にね。あの日は朝、現場に行って、風呂入って、帰りました(笑)。でも、改めて思い返してみると、どこでもかしこでも隙があれば近づいていたような気がします。付き合いたてのカップルのイメージを、そのまま。」



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――多部さんが演じる志乃は、心機一転引っ越した先で“クワズイモ”を大切に育ててます。お二人が今現在育てているもの、もしくはこれから育ててみたいものは何ですか?

多部「今まさに育てているのは、犬です。トイプードルを飼っているんですが、本当、私がいないとダメなので、リアルに「育ててます」と言えます。」

綾野「僕がこれから育てたいものは、漬け物です。近いうちに糠床を手に入れて、育ててみたいです。」

――今作は松坂桃李さんがオカマ役で登場するのをはじめ、ゲストには宮藤官九郎さん、映画監督の廣木隆一さんといった面々も出演しているという濃い作品ですよね。映画が完成した今、どんな作品になったと思いますか?

綾野「これだけ一筋縄ではいかない役者が集まっているわけですから、王道のラブストーリーができると思ったら大間違いという。なんていうか、壁ドンをしてみたけど身体を支える手が痺れてくるとか、相手の肩にもたれかかったけどなで肩すぎて滑っちゃうとか、そういうちょっと抜けたところが実に軽快に描かれているので、そこが共感を呼ぶ作品かなと思います。」





peace-of-cake

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後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。






ピースオブケイク:メイン

作品情報

『ピース オブ ケイク』

9月5日(土)新宿バルト9ほか、全国ロードショー

公式サイト:http://pieceofcake-movie.jp



作品紹介
原作は、03年から08年に『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載され、単行本が累計発行部数50万部(全5巻)を誇る、ジョージ朝倉による人気コミックス。現代女性の切ない恋や仕事における、リアルな心情を描いた作品が、20代・30代の女性を中心に熱烈な支持を得ており、ファン待望の実写映画化となりました。
主人公・志乃役には多部未華子、志乃が初めて恋に落ちる相手・京志郎役に綾野剛が熱演。脇を固めるのは、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸と個性豊かな人気俳優陣が2人の恋路を見守る。



ストーリー
恋愛でカッコつけてどうする!!

これまで仕事も恋愛も自分から行動することなく、流されるまま生きてきた志乃。このままではいけないと心機一転、引っ越しを決意。新居のベランダでばったり出くわした隣人の男・京志郎に運命を感じる志乃。しかし京志郎は、新しいアルバイト先の店長!京志郎には同棲中の彼女あかりがいたり、志乃を誘惑するアルバイト仲間が現れたりと志乃の恋は前途多難。今度こそ、本気の恋愛がしたい志乃は果たして幸せを手に入れることができるのか?!




配給・宣伝:ショウゲート

(C)2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会

原作:ジョージ朝倉「ピース オブ ケイク」(祥伝社 フィールコミックス)

監督:田口トモロヲ

主題歌:「ピース オブ ケイク -愛を叫ぼう-」加藤ミリヤ feat.峯田和伸(Sony Music Labels)

脚本:向井康介

音楽:大友良英

出演:多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸





撮影 中野修也/photo Shuya Nakano

文 片貝久美子/text Kumiko Katagai




多部未華子
スタイリスト 轟木節子/Setsuko Todoroki

ヘアメイク フジワラミホコ(LUCK HAIR)/Mihoko Fujiwara (LUCK HAIR)




綾野剛
スタイリスト 澤田石和寛(SEPT)/Kazuhiro Sawataishi(SEPT)

ヘアメイク 井村曜子(éclat)/Yoko Imura (éclat)

jacket ¥78,000(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)

shirts ¥28,000(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)

pants ¥38,000(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)

JOHN LAWRENCE SULLIVAN ジョン ローレンス サリバン 03-5428-0068

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http://www.neol.jp/culture/

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