when a night ends—the sun rises/Amit Berlowitz
NeoL / 2016年4月12日 16時45分
when a night ends—the sun rises/Amit Berlowitz
VACANTが今年新たにスタートしたアートプロジェクト「VACANT VERNACULAR」では、世界の各都市からアーティストを招き、東京での展覧会やフィールドワークなどを通して「都市とアート」の関係を考察していく。第二回目のプログラムとなる本展覧会では、イスラエル・テルアビブを拠点に活動するAmit Berlowitz(アミット・バーロウィッツ)をゲストアーティストに迎えて、イスラエルの美しい景色を背景に撮影された写真シリーズ作品と映像作品4点を展示。本展会期中には、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のサテライトイベントであるKG+ 2016にも関連展覧会を出展を予定。
「制作を続ける限り、私は〈意味〉の探求を止めないでしょう。むしろ私の場合は、この探求こそが人生に意味をもたらしているのです」-アミット・バーロウィッツ
イスラエル・テルアビブを拠点に活動するアミット・バーロウィッツ日本初の個展となる本展は、サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』を題材とした写真シリーズ『Godot』(2015)をはじめとして、浜辺で旗取り競争に興じるイスラエルの子供たちの様子を捉えた『Flags』(2014)、仮面を被った女性がピアノ協奏曲にあわせてカメラの前を舞う『Dance』(2014)など、4つの最新映像作品から成る。
作品に登場するイスラエルの美しい景色や人は「ヴァナキュラー(土着)的」でありながら、作品を構成する「土地・人物・言葉」といった要素は、作品内で行われている(発生している)単純な動作、あるいはその反復によって「場・身体・音」という普遍的なものへ変化していく。作品が純粋無垢な美しさに輝き、何気ない日常の風景に物語性を宿しているのは、バーロウィッツの言葉が示す<意味>が、むしろ慣習的な意味づけから物事を解放して、見ている側が持つ身体的な記憶を呼び覚まし、各個人が所有する物語を引き出すために用いる、原初的な〈意味〉であるからに他ならない。
http://amitberlowitz.com
アミット・バーロウィッツ(Amit Berlowitz)
写真家・映像作家。アメリカ生まれ。パリ第1大学にてビジュアルアーツ美術学修士課を修了。現在、テルアビブを拠点に活動。
主な個展に、2011年「Métonomie(s)」(パリ、Gallery Mor-Charpentie)、2009年「In Between Everything that Is」(テルアビブ、Braverman Gallery)など。主なグループ展に、2014年「Le Chroniques Purple」(東京、VACANT)、2012年「Another world possible」(エルサレム、Jaffa 23)、2012年「Private/Corporate VII」(ベルリン、Daimler Art Collection)。2011年、イスラエル文化省「Prize for Encouragement of Creativity 」を受賞。『Les Chronique Purple』『The Purple Journal』、『Correspondencia』、『Code Magazine』、『Picnic Magazine』、『Artforum』など多国籍の雑誌に写真を提供する他、ライターとしても活躍。
<関連イベント>
「KG+ 2016」出展
(KG+は、KYOTO GRAPHIE京都国際写真祭と連携し、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に、2013年よりスタートしたアートプロジェクト。)
展覧会名: when a night ends-the sun rises
会期: 2016年4月22日 (金)— 4月28日 (木)
開館時間 : 12:00 - 19:00 (会期中無休)
会場 :MFSroom(京都府京都市左京区下鴨梅ノ木町71-5)
入場料 : 無料
http://www.kyotographie.jp/kgplus/2016/
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主催 : VACANT
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
後援:駐日イスラエル大使館
関連記事のまとめはこちら
http://www.neol.jp/culture/
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