TROYE SIVAN『Blue Neighbourhood』Interview
NeoL / 2016年10月17日 4時2分
TROYE SIVAN『Blue Neighbourhood』Interview
[caption id="attachment_49451" align="alignnone" width="1485"] NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Text: Takahisa Matsunaga | Edit: Ryoko Kuwahara[/caption]
俳優としても活躍し、動画サイトで自身の音楽を発信したことから注目されたオーストラリア出身のシンガー・ソングライター、トロイ・シヴァン。昨年末にリリースされたデビュー盤『Blue Neighbourhood』が世界各地でヒットを記録し、日本でも7月のフジロックフェスティバルで初来日。美しく透明感あふれるジェンダーレスな歌声、メランコリックなビート、そして洗練されたヴィジュアルでオーディエンスを魅了させたトロイ。話を聞くと、独特の感性(カラーパレット)で世界を構築している姿がうかがえた。
──日本に来るのは初めて?
トロイ「うん。日本に来るのは子どもの頃からの夢だったんだ。ようやく夢が叶って、しかもミュージシャンとして(地元オーストラリアでも人気の)フジロックフェスティバルでパフォーマンスが出来たって。とても光栄なことだよ」
──2015年末にデビュー・アルバム『Blue Neighbourhood』をリリースしてからの半年。世界中をツアーでまわったりするなど、多忙な日々だと思うけど、戸惑いとかはないですか?
トロイ「アルバムを発売して、フジロックから声がかかったりとか、有名なTV番組に出演するなど、本当に予想もつかない出来事の連続だよね(笑)。でも忙しすぎて心が折れたりはしていないよ。今は毎日起こる刺激を楽しんでいるんだ!」
──トロイは、映画『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』(2009年公開)で主人公の幼少期を演じたことがきっかけで話題になりましたね。元々は役者志望でしたか?
トロイ「あれは、ハプニングみたいなものなんだ。ボクについてくれたマネージャーが映画業界にも通じていて、『こんなオーディションがあるんだけど、やってみない?』と言われて参加したら、たまたま出演が決まっただけ。音楽は、その前からずーっとやり続けていたことなんだ」
[caption id="attachment_49452" align="alignnone" width="1485"]
NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Text: Takahisa Matsunaga | Edit: Ryoko Kuwahara[/caption]
──ずっとひとりで活動をしていたんですか?
トロイ「うん。バンドをやったことはないんだ。なぜなら、周りに音楽を演奏したいという人がいなかったから。自分の想像のなかだけで、作品を完成させていたという感じ。でも今は、バック・バンドのメンバーやスタッフなど、音楽の知識や経験を持った人々とたくさん出会える。そこで、面白いアイデアを吸収できるのは、すごく楽しいよ。だから、共作も好きなんだ」
──また、トロイは動画サイトやSNSを積極的に活用して、自身の音楽を発信している印象があります。インターネットは表現の場として不可欠な存在ですか?
トロイ「僕が物心着いたら頃からインターネットは、日常にあって、SNSも11、12歳の頃からやり始めていて、今や生活に書かせないツール。そこで、ある時リサ・ラヴィーというシンガー・ソングライターの動画サイトを知って(https://www.youtube.com/user/lisalavie1)、彼女に僕の音楽を届けたいと思って自分の動画チャンネルを開設したら(https://www.youtube.com/user/TroyesivanMusicVEVO)、知らないうちに世界に広まっていたという感じ。また、僕の地元のパースには音楽シーンが皆無で、披露できる場所がない。だから必然的にSNSなどを使って、楽曲を発表していったんだ」
──動画サイトを使ってゲイであることをカムアウトしたことも話題になりましたね。
トロイ「家族や親しい友人には、ずっと前からカムアウトしていたんだ。自分の性格上、それを隠して生活していくことよりも、ちゃんと告白したほうが、ハッピーな人生を歩める気がしたからね。実際、カムアウトしてよかったって、今でも思っているよ。だから、世間にもちゃんと伝えたほうが自分的にハッピーだと思ったし、誰かを救うこともできるのかな?って。性的嗜好に関係なく、人生は自分の思うベストなことを選択すべきじゃないかっていうメッセージを伝えたかったんだよ」
──アルバムからは、いろんな葛藤を乗り越えて、自分にとってベスト・チョイスをしていくトロイの心の変化・過程を感じることができました。
トロイ「言われてみたら、そうなのかもしれないね。自分ではよくわからないんだ。もしかしたら、まだカオスのなかにいるかもしれないし(笑)」
[caption id="attachment_49453" align="alignnone" width="1485"]
NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Text: Takahisa Matsunaga | Edit: Ryoko Kuwahara[/caption]
──どういうテーマや思いをもって制作したアルバムですか?
トロイ「最初は『こういうアルバムが出来たらいいな』ってボヤーッとした風景みたいなものはあったけど、作っていくうちに気にしなくなっちゃったんだ。自分が純粋にいいと思ったアイデアを忠実に音にしていこうって。だから『次はどういう楽曲やアイデアが生まれるんだろう?』って、いつもドキドキ・ワクワクしながら制作していたんだ」
関連記事のまとめはこちら
http://www.neol.jp/culture/
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
渋谷慶一郎のアンドロイド・オペラ、最新シングル『BORDERLINE』本日より配信開始、AI作詞でアンドロイドが歌う“人間の痛み”を表現する楽曲とは
PR TIMES / 2025年1月15日 17時45分
-
シンガー・ソングライターの琴音、結婚を発表「はっきりさせねば気が済まない私の性格が出た結果なのかもしれません」
ORICON NEWS / 2025年1月3日 22時32分
-
抽象と具象・カラーとモノクロが混在する空間。鳥居洋介 写真展『POINT OF VIEW』
NeoL / 2024年12月25日 12時0分
-
デニムパンツと合わせて、ブルーを心地よく合わせよう【FUDGE 1月号連動企画-着こなしのヒントはスナップにあり! | DAY 09】
fudge.jp / 2024年12月23日 23時0分
-
Charlotte CHESNAISがカスタムネックレス作成ツール「AlphaBuilder(アルファビルダー)」を発表
NeoL / 2024年12月19日 20時30分
ランキング
-
1「フジテレビの疑惑」は氷山の一角である…女子アナがいまだに「大物芸能人の接待」に利用される本当の理由
プレジデントオンライン / 2025年1月17日 20時45分
-
2「やめて…逆走自転車」 何でもアリじゃないのに…無法地帯状態!? 取り締まり強化も違反行為跡を絶たず! 道交法での扱いは?
くるまのニュース / 2025年1月17日 16時40分
-
3インフルエンザ猛威、要因はコロナ禍で流行しなかったことによる免疫力低下か…子どもの脳症に注意
読売新聞 / 2025年1月17日 14時32分
-
4毛量を減らしたいときに「すいて」とオーダー 実はかえって髪が膨らむことも 現役美容師に聞く“注意点”
オトナンサー / 2025年1月17日 20時50分
-
5がんや虫歯を“検知”する歯ブラシ開発「歯医者の必要ある時に知らせてくれる」と開発者 日本でも意識高まる
よろず~ニュース / 2025年1月17日 21時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください