高岩遼「Ryo Takaiwa 27th Birthday Live」Iinterview
NeoL / 2017年5月12日 19時0分
高岩遼「Ryo Takaiwa 27th Birthday Live」Iinterview
「必ずスターになる」と豪語する平成の暴れん坊将軍、高岩遼。彼の27歳の誕生日をジャズライブで記念するバースデーライブが5月12日にMotion Blue YOKOHAMAにて開催される。8人編成ヒップホップチームである SANABAGUN.、NEW SAMURAI R&R 掲げるロックンロールバンド、ザ・スロットル、ヒップな表現者集団 SWINGERZと、各組織の首謀者でありフロントマンの歌手・高岩遼が幼少を過ごした横浜の地で開催するこの「凱旋バースデーライブ」は彼自身にとっても、オーディエンスにとっても忘れがたいショーになるのは間違いない。ジャズ・スタンダードを高岩流のエンターテイメントに昇華するリッチな一夜を、お見逃しなく。
——まずは今回の「Ryo Takaiwa 27th BirthdayLive」を開催することになった経緯から聞かせてもらえますか?
高岩「高岩遼は大学でジャズを学ぶために岩手県宮古市から上京しまして。俺は、フランク・シナトラとレイ・チャールズとマーロン・ブランドと永ちゃん(矢沢永吉)とたけし(北野武)をシチューの具にして、かき混ぜたような人間になりたいと思って上京したんですね(笑)。大学時代はずっと都内を中心にジャズボーカリストとして武者修行していたんです。けれど、大学卒業後に俺のイメージするスターダムにのし上がるためにはジャズボーカリストだけでは無理なんじゃないかと思って、SANABAGUN.、ザ・スロットル、SWINGERZという組織を結成したんですけど。それでもやっぱり僕は歌手だから、ライフワークとしてジャズを歌うことが一番リラックスできるんですよね。なので、各組織の活動をやりつつ、空いた時間で男性ジャズボーカリストとして歌うことを続けてきて。内容としては、フランク・シナトラが歌いヒットさせた、ジャズにおけるスタンダードナンバーと呼ばれる古い曲を歌ってきました。そして、今年の8月27日に高岩遼が27歳になると。そこで思ったんです。『ちょっと待てよ、27歳ってスターが死ぬ歳じゃないか』と」
——いわゆる“27クラブ”ですよね。27歳で夭逝するロックやブルースのアーティストたちが多いという。やっぱりそこも意識してたんだ?
高岩「どこかで意識してましたね。だから、27歳の誕生日を迎える前に、俺のデンジャラスでビッグなバースデーパーティを、大事な場所で開催するべきなんじゃないかと思ったんです。それで、今回の会場のMotion Blue YOKOHAMAの元締めである株式会社ブルーノート・ジャパンに直談判で話をもっていって、開催が決定した次第です。大学時代に銀座でジャズボーカルの武者修行をしているときに、いろんなお客さんがお店に来たんですね。占い師のおばちゃんが何人か来て、『あんた、27歳か35歳で死ぬよ』って言われたわけです、マジで(笑)。『いや、死なねえから』と。俺は未来の空飛ぶクルマ見てえし。俺自身はまったく死ぬ気はないし、最後まで生きなきゃカッコ悪いと思ってるんですけど、ただどこかで27歳という年齢は意識してましたね」
——先ほど「ジャズを歌うときが一番リラックスできる」という発言がありましたけど、シンガーとして一番ニュートラルに歌えるのがジャズであるということですよね。
高岩「そうっすね。やっぱりジャズには期限がないというか。バンドだとフロントマンとしてメンバーの人生も背中にのしかかってきますけど、ジャズボーカルは歳を重ねる度によくなりますし、若いときの声もいいけど、ジジイになったときの声もいいみたいな感じで。そういう意味で期限がないんですよね。俺は外出したら突っ張って生きてるような人間ですけど、家に帰ってお酒飲みながら涙を流して聴く音楽って言ったら、やっぱりジャズなんですよね。ボーカリストとしても、ジャズってニュートラルな状態でリラックスして歌わないといけないんですよね。そうでなければ、ジャズの響きにならない。イキったボーカルでアプローチしてもすげえダサくなる。そういう意味でも、カッコはつけるけどニュートラルな状態で歌うのがジャズなんです」
——高岩遼がジャズのスタンダードを歌い継ぐということに関して、どういう意義を感じてますか?
高岩「スタンダードが一番好きだから、というシンプルな理由ではあるんですけど。ただ、今やジャズの本国であるアメリカでさえ、スタンダードに関しては一部のオヤジとマニアックな若いやつらしか聴いてないと思うんですよね。そこで、日本人であり黄色人種の俺が、あえてスタンダードにトライする。その面白みとプライドですよね」
——もちろん、今後はスタンダードを歌うことと並行して、オリジナル楽曲を制作する意志も持ってると思うんですけど。
高岩「そうですね。スタンダードも歌いつつ、オリジナルのジャズの名曲を作れたらいいですよね」
——今回、会場にMotion Blue YOKOHAMAを選んだ理由も特別な思いがあると思います。
高岩「はい。俺は岩手県宮古市出身ですけど、生まれてすぐに横浜に移り住んだんですね。幼少期の7年間を横浜で過ごしたというバックグラウンドがあって。だから、横浜は俺にとって“第二のふるさと”と言える街なので、今回のバースデーパーティは凱旋ライブでもあるんです。まだ宮古で凱旋ライブをやるにはちょっと荷が重いけど、今回横浜でやって、いつか宮古で凱旋ライブができたらコンプリートという感じですね」
——Motion Blue YOKOHAMAがBLUE NOTETOKYO系列のハコであるのも重要ですよね?
高岩「そうですね。ハタチくらいのときにBLUE NOTE TOKYOでバイトしていて。1ヶ月くらいで辞めたのかな? その理由として、新人はVIP席にコーヒーを出せないんですよ。でも、コーヒーを出すくらいいいじゃん、と思って出したら、当時お世話になっていたチーフにガチギレされて。『おまえ、過信してんじゃねえよ』と説教されたんですね。俺は俺で『うるせえ、コーヒー出すくらいいいだろうが』と返して。『高岩くん、面接のときはそんな人じゃないと思ってた』みたいな話をされて。そこで『僕、歌うたってるんですけど、いつかね、ヨロシク。では』と言って、その日バイトを辞めたんです。だから、いい意味で俺の復讐劇の『エピソード1』というところで、今回Motion Blue YOKOHAMAを選ぶのはマストなんです(笑)。BLUE NOTE TOKYOにはまだたどり着けてないですけど、30歳のビッグパーティはBLUE NOTE TOKYOで開催して、チーフの方に挨拶して、丁寧に俺のティーを楽屋に持ってきてもらいたいですね」
——当時のライブの内容について言及できる範囲で語ってもらえたら。
高岩「編成としてはピアノ、ドラム、ベース、あと管楽器が3管入ります。その上で俺がうたうと。メンバーにはSANABAGUN.から谷本大河(Ts)とSWINGERZから橋詰大智(Dr)も参加します。メンバーは今イケていて、がんばってる若いジャズミュージシャンしかそろえてないので。内容としてはエンターテインメントでありたいという思いがあります。高岩遼のショーマンシップに則った、お客さんがディズニーランドに来たなと思えるくらいのイメージ。それでいてちゃんと地に足がついた状態で俺が歌うステージになると思いますね」
——27歳以降のジャズボーカリスト、高岩遼の展望をどのようい描いてますか?
高岩「いつか20人くらいのビッグバンドをバックにジャズを歌うというのが、俺の中学生くらいからの夢ですから。その夢を叶えるために上京しましたし。今後はビッグバンドスタイルの男性ジャズボーカリストとして日本のみならず世界に発信していきたいですね。あとは、今年中にジャズのソロ作品をリリースできたら、と思ってます」
——最後にお客さんに向けて一言もたえたら。
高岩「高岩遼です。“平成の暴れん坊将軍”という異名で音楽活動させてもらってます。8月24日は俺の27歳を祝うビッグパーティにするので、友人、ご家族、恋人と一緒に——ペットはダメだけど(笑)——、ジャズをよく知らない人も、ジャズを愛してる人もどこか懐かしく、そして新しいステージをお見せしますので。もしかしたらお逝きになるかもしれない(笑)、俺の27歳の門出を祝ってもらえたらと思います。ヨロシク!」
Motion Blue YOKOHAMA
「Ryo Takaiwa 27th Birthday Live」
開場 6:00 pm 開演 7:30 pm
1st 7:30 pm / 休憩(30分) / 2nd 8:45pm
ミュージック・チャージ 自由席¥4,500
BOX席 ¥18,000+シートチャージ¥4,000(4名様まで)
Motion Blue yokohama 情報公開日 2017/5/12(金)
Motion Blue yokohama 一般予約開始日 2017/5/18(木)
電話予約 045-226-1919 ※11:00am〜9:00pm
WEB予約 http://www.motionblue.co.jp ※公演当日の2:00pmまで
メンバー:
高岩遼 (Vo) 桑原あい (Pf) 荒谷 響 (Tp) 市川 海容 (As) 谷本 大河 (Ts) 中村 奏太 (Ba) 橋詰 大智 (Dr)
photography Shoichi Aoyama
interview SHoichi Miyake
edit Ryoko Kuwahara
set up CHRISTIAN DADA "BLUE"
関連記事のまとめはこちら
http://www.neol.jp/culture/
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