天才芸術家・ジャコメッティの実話をもとに映画化

“天才”と呼ばれたスイス出身の芸術家・アルベルト・ジャコメッティの素顔を描いた映画『ジャコメッティ 最後の肖像』が公開中。



彫刻家として広く知られるが、実は日常的にデッサンを描き、肖像画などの制作も精力的に行っていたというジャコメッティ。本作は、そんな彼が最後に手掛けた肖像画のモデルを務めたジェイムズ・ロードの回顧録『ジャコメッティの肖像』を映画化したもの。
舞台は1964年のパリ。個展が始まったばかりのジャコメッティがロードに、「肖像画のモデルになってほしい」と声を掛けた。憧れの作家直々の指名に名誉と好奇心を感じたロードは、2日あれば終わるとの言葉を信じてジャコメッティのアトリエへ向かった。ところが、愛人・カロリーヌの突撃訪問やジャコメッティのスランプもあり、セッションを重ねても肖像画は進まない。いつになったら肖像画は完成するのか。本能と信念のままに生きるジャコメッティのすべてを記しながら、ロードは不安に駆られていく──。



監督は、『プラダを着た悪魔』『ラブリーボーン』などを手がけ、自身もジャコメッティの大ファンだというスタンリー・トゥッチ。苦悩する天才・ジャコメッティと彼に翻弄されつつも尊敬の念を抱くロードの奇妙な関係に引き込まれる。



ジャコメッティ 最後の肖像
監督・脚本：スタンリー・トゥッチ
出演：ジェフリー・ラッシュ、アーミー・ハマー、クレマンス・ポエジー、トニー・シャルーブ、シルヴィー・テステュー
（2017年／イギリス）
公開中
©Final Portrait Commissioning Limited 2016
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