短くて、途方もない、92の物語に浸る
NeoL / 2018年5月30日 7時59分
死の宣告、魔法による創造、死者と生者の邂逅、予測しえない悲劇、夢の中の処刑、王の約束、不滅の種族…。
古代ローマ、中国、インドの故事や千夜一夜物語。フランツ・カフカ、エドガー・アラン・ポーの著作。アルゼンチン生まれの詩人・作家で、古今東西の幅広い書物に親しむ博覧強記のアンソロジストでもあるボルヘスが編纂した本書には、奇妙さに頭がクラクラするような話がまるで脈絡なく、だが雑然と、並べられている。そのバランスが絶妙で、読み進めるに従って彼の世界観にすっぽりとハマってしまう。
「怪奇譚」とはいえ、その文字から想像するような、恐怖小説ではないので、寝る前のひと時にも大丈夫。
あるいは、次々と現れて過ぎ去っていく92篇は、短いと数行、長くても数ページ。ちょっとしたすき間時間にスマートフォンへ伸ばす手を止めて、味わってみるのもおすすめだ。
『ボルヘス怪奇譚集』
ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサーレス
河出書房新社
830円
Amazon
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