半世紀を超える時間の連なり 東野翠れん展覧会『Pendant 1957-2018』
NeoL / 2018年8月24日 17時16分
15歳の頃より、モデルや文筆家、また写真家として活動してきた東野翠れんの、写真集としては実に13年ぶりとなる新作『Pendant 1957-2018』の出版、 同名の展覧会がVACANTにて開催。 ‟Pendant (パンダン)” はフランス語で 〈〜の間〉を意味する言葉で、これまで写真における「光」を意識して撮影を続けていた東野が、自身の出産を経てからの約6年間に撮影した写真を通じて、初めて実感した「時間の連なり」を表した。
そして亡くなったイスラエル人の祖父の遺品から見つけた、約60年前に祖父によって撮られた写真との出会いが、作家自身の気付きをさらに拡張し、半世紀を超える時間の連なりとなって、ひとつの作品として結実することになった。
写真集は展覧会の初日より、会場限定で販売開始。会期中には関連ライブイベントや、作家と共に行うワークショップイベントを開催予定。
「過去の痛み、歴史の重み、個人の傷跡ではない写真。ではなにを撮っているのかということを考えると、それは〈ちょっと先の未来におく写真〉ー 平和な世界がどんなところなのか、自分が忘れないためにも、いま目の前に見える一瞬の静けさ、光、その平安な時間を、今日、生きているということを祝福する写真を撮っているのだなと思う。」東野翠れん
祖父の写真もまた、「ちょっと先の未来」に居る孫である彼女のもとに届き、彼女の生きるこの一瞬一瞬を祝福してくれている。彼女はバトンを渡すように、未来に向けて写真を撮り続ける。この「時間の連なり」が私的な体験にとどまらず、誰もが感じ取ることの出来る普遍的な写真の魅力であることを、彼女の写真は教えてくれる。
写真集は展覧会の初日より、会場限定で販売開始。会期中には関連ライブイベントや、作家と共に行うワークショップイベントを開催予定。
Pendant 1957-2018
2018 年 9 月 15 日 (土) - 30 日 (日)
閉館 : 9 月 18 日 (火)、 25 日 (火)
開館時間 :12:00 - 20:00
会場 : VACANT (東京都渋谷区神宮前 3-20-13)
入場料 : 500 円
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http://www.neol.jp/art-2/
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