現代アートの新なジャンル 2018 年のフランケンシュタイン‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま‐展
NeoL / 2018年9月11日 18時48分
表参道のGYREギャラリーにて新たな展覧会『2018 年のフランケンシュタイン‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま‐展』を開催する。
近年、バイオアートと呼ばれる生命を首題や素材にした芸術の潮流が世界的な隆感を見せ始めている。新しい世代のアーティストは、遺伝子工学や細胞工学などのこれまで不可能だった手法を用いて、バイオテクノロジーの飛躍的な発達が投げかけるさまざまな問題や、その頭角を現しつつある。
イギリスのSF 小説家メアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」を発表して2018 年で200 年。
その小説の中で科学者が生物の断片をつなぎ合わせて生み出した怪物は、その後、何百という芸術作品のテーマになってきたが、そこで提起された「創造物による創造主への反乱」や「神に代わり生命を創り出すことの矛盾」といった問題は、AI や遺伝子組み換え技術が飛躍的に発展する今日、古びるどころか、ますます現代的なものになってきている。
本展では「フランケンシュタイン」で提起された問題のいくつかを今日のものとして再考すべく、バイオテクノロジーや生物を使った芸術潮流「バイオアート」の騎手として注目される国内外のアーティストの作品を中心に紹介する。
1890 年に自殺したと言われるゴッホの左耳をDNA を合成して再生するドイツのディムット・ストレーブ、路上のゴミからDNA を抽出し
個人の顔を再現するアメリカのデューイ・ハグホーグ、アレキサンダー・マックイーンの皮膚を幹細胞技術で再生しレザージャケットに仕立てるイギリスのティナ・ゴヤンクなど日本で初公開となる作品や資料を通して、フランケンシュタインの諸問題を今日の芸術の3 つの文脈ー「死者の蘇生」「人新世における生命」「生政治」ーから読み解くことを試みる。
2018 年のフランケンシュタイン‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま‐展
9月7日( 金) ‒10月14日(日)11 時 ̶ 20 時
出展作家:ディムット・ストレーブ、ティナ・ゴヤンク、ヘザー・デューイ・ハグボーグマーク・ダイオン、BCL、Aki Inomata、本多沙映、平野真美
EYE OF GYRE / GYRE 3F 東京都渋谷区神宮前5‐10‐1
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http://www.neol.jp/art-2/
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