「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し」展、総合開館した庭園美術館で開催
NeoL / 2018年10月27日 11時58分
ルイ・ブーケ《ブラック・アフリカ》1931年、Ville de Boulogne-Billancourt, Musée des Années 30 © Musées de la Ville de Boulogne-Billancourt Photo : Philippe Fuzeau
「エキゾティックモダン アール・デコと異境への眼差し」展が、東京都庭園美術館にて開催中。会期は、2019年1月14日まで。
1910年代から1930年代にかけて、フランスのパリを中心に西欧で盛り上がった装飾様式「アール・デコ」。
この時期に盛んとなった非ヨーロッパ圏の文化・美術との出会いは、アール・デコの美意識と造形に大きな影響を与えた。1909年の登場から瞬く間にパリを席巻したロシア・バレエ、1925年にアメリカから渡り時代のアイコンとなったダンサーのジョゼフィン・ベイカー、1922年のツタンカーメン王墓の発見、自動車メーカーのシトロエンが行ったアフリカ縦断プロジェクト「クロワジエール・ノワール」、そして1931年開催のパリ国際植民地博覧会など。さまざまなトピックが両大戦間期のパリを賑わせた。
ポール・ポワレ《ローブ》藤田真理子・ポール・ジュリアン・アレキサンダー蔵
この時代に美術家・デザイナーたちは遠い地のどのような造形に注目したのだろうか。いち早くその価値に目を向けたのはファッションの分野。パリ随一のファッションデザイナーであったジャック・ドゥーセは、ピカソら前衛美術家たちのパトロンであったが、同時にアフリカ美術の造形にも革新的価値を見い出した。ポール・ポワレは中近東風の衣装による夜会「千二夜」を開くなど、その非日常性に着目し、色彩やスタイルの刷新につなげた。ジャポニスム、あるいはより広くアジアへの関心は、あらたにモダニティーへの触媒として、再解釈された。
ルネ・プルー《肘掛け椅子》1933年、Collection du Mobilier national © Isabelle Bideau
本展では、アフリカやアジアに取材したダイナミックな絵画、彫刻を含め、30年代美術館、装飾美術館、モビリエ・ナショナルなど、フランスの美術館所蔵の国内初公開作品を中心にした約90点を紹介する。
エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し
会期:2018年10月6日(土)〜2019年1月14日(月・祝)
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
休館日:第2・第4水曜日
年末年始(12月28日〜1月4日)
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
※11月23日、24日、30日、12月1日、12月7日、12月8日は夜間開館20:00まで(入館は19:30まで)
観覧料:一般 1,200円/大学生(専修・各種専門学校含む)960円/中学生・高校生 600円/65歳以上 600円
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
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http://www.neol.jp/art-2/
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