[女性限定試写会ご招待]自分を肯定することからコミュニケーションは始まる『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』
NeoL / 2018年11月28日 18時44分
楽しく生きたいという気持ちは誰しもが抱く思いだろう。しかしその思いとは裏腹に、人は顔を合わせれば仕事や人間関係の不満を口にしている。人生には思い通りに行かないことが多すぎて、楽しんで歩むにはあまりにも険しい。だからこそ、楽しく生きている人はそれだけで魅力的だ。
本作の主人公、鹿野靖明の人生には思い通りに行かないことがたくさんある。幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、思い通りに動かせる体の箇所は首と手だけ。24時間体制で他人の介助がなくては生きていけないなか、障碍者施設で生活することよりも地元・札幌で自らボランティアを募り、シフトを組んで介護のやり方を教えながら自立生活を送ることを選んだ。ボランティアの一人である医学生・田中に会いに鹿野の自宅を訪れた美咲は、ひょんなことから鹿野の自立生活を手助けしていくことになる。
異空間に入り込んだ美咲は、言わば観客の目線となって鹿野と対峙していく。「なんだこのわがまま男は、なんでボランティアたちはこんな奴のところに集まっているんだ?」その謎は、ストーリーが進むにつれて美咲と観客の前に明らかとなっていく。
鹿野に多大な影響を与え、自立生活を始めるきっかけとなったアメリカの自立生活運動家エド・ロングはこう語っている。
「主張すれば与えられる。主張しなければ与えられない。だからこそ、主張することを恐れてはいけない」「自立とは、誰の助けも必要としないということではない。どこへ行きたいか、何をしたいかを自分で決めることだ。一番大事なことは、精神的に自立することなんだ」
“バナナ食べたい。食べなきゃ寝れない”と夜更けにせがむ鹿野は、ともすればわがままと捉えられることもある。
しかし一体世の中にどれだけ、何をしたいかを自分で決めて主張できる人がいるだろうか。美咲は夜更けの町を奔走し、ようやく手に入れたバナナを叩きつけて鹿野の顔を思い切りにらみつける。これが、美咲の主張。そして美咲のにらみ顔を見て満足そうな鹿野だ。
本作は2003年、鹿野靖明(1959-2002年)と彼を支える学生&ボランティアの姿を綴った原作が基となっている。制作陣のラブコールに応え鹿野を演じた大泉洋は、厳格な食事制限で見た目、そして介助指導・医療監修の専門家たちから指導を受け動きの役作りを経て、かつての鹿野の親友をもって「本人がいると思った」と言わしめるまでの似姿となった。また見た目だけではなく、その愛される人柄を体現するにもベストキャスティングであった。また、脇を固める映画オリジナルキャラクターの美咲と田中を演じた高畑充希と三浦春馬も、監督自身が「彼らしかいない」と起用理由を語っている。人生に迷いながらも正しく生きたいと強く望み、気づけば鹿野を慕っていく二人の姿に自分を重ねる観客も多いだろう。
人生は誰にとっても思い通りにはいかないもの。だからこそ助け合って歩んでいこう。なんだ、人間同士ってこんなにシンプルなものだったのか。このへんてこなタイトルの映画はそんな、あなたに楽しく生きるためのヒントと勇気をくれる一本となる。
『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』女性限定試写会
日時:12月13日(木)開場 18:30/開映 19:00
会場:松竹本社3F試写室
(東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル3階)
招待人数:10組20名様
空メールを送信するとプレゼントに応募できます。(←クリック)ご応募お待ちしております。
後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。
『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』
http://bananakayo.jp
12月28日(金)全国公開
©2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会
【STORY】
札幌で暮らす鹿野靖明(大泉洋)は幼少から難病の筋ジストロフィーを患い、車いす生活。体で動かせるのは首と手だけで、介助なしでは生きられないのに病院を飛び出し、ボランティアたちと自立生活を送っていた。夜中に突然「バナナ食べたい」と言い出すワガママな彼に、医大生ボラの田中(三浦春馬)は振り回される日々。
しかも恋人の美咲(高畑充希)に一目ぼれした鹿野から、代わりに愛の告白まで頼まれる始末!最初は面食らう美咲だが、鹿野やボラたちと共に時間を過ごす内に、自分に素直になること、夢を追うことの大切さを知っていく。そんなある日、鹿野が突然倒れ、命の危機を迎えてしまう…。
キャスト:大泉洋
高畑充希 三浦春馬
萩原聖人 渡辺真起子 宇野祥平 韓英恵 ・ 竜雷太 綾戸智恵 / 佐藤浩市 / 原田美枝子
監督:前田哲 脚本:橋本裕志 音楽:富貴晴美
原作:渡辺一史「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(文春文庫刊)
主題歌:「フラワー」ポルノグラフィティ(SMEレコーズ)
配給:松竹 製作幹事:松竹・日本テレビ
text Shiki Sugawara
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http://www.neol.jp/culture/
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