LGBTQや移民等をテーマに既存の「境界」を崩す 磯村暖「LOVE NOW」開催
NeoL / 2018年12月11日 11時55分
磯村暖による個展「LOVE NOW」が、神宮前のコンテンポラリー・アートギャラリー「ユーカリオ(EUKARYOTE)」にて開催中。会期は、12月24日まで。
社会とアートを繋ぐアイコンとしても注目を集めるアーティストの磯村暖。各パラダイムにおける異質なものを照らし出してきた磯村は、自身の思想に基づき活動の場を広げ続けており、直近1年間においても「ARCUSproject」助成による台北關渡美術での滞在制作や、タイのワットパイローンウア寺院での滞在制作、新木場agehaで開催されたキースヘリング生誕60周年記念イベントでのコラボレーション、さらに、香取慎吾の呼びかけによる「NAKAMA de ART」の抜擢など、社会とアートを柔軟に繋ぐアイコンとしても注目を集めている。
本展では、「同性愛の罪」や「国籍を持たない罪」といった罪状が表面に書かれた「地獄の亡者像」を展示。
「地獄の亡者像」は、磯村が継続して制作に取り組んでいるアートワークの一つで、善悪が反転する可能性を示唆している。
その他、新作のドローイング作品と、在日ネパール人との協働作品「HOME PARTY, 2017」の再インストールや、LGBTQの当事者でもある磯村暖が台湾での同性婚をテーマに制作した「Joss Paper for the lovers, 2018」、そこから展開されていった「LOVE NOW, 2018」の発表など、これまで2年間の活動を凝縮した内容となる。かつての社会的な違和感を取り上げる作風から発展し、LGBTQや移民、宗教といったキーワードを組み込んで制作してきた近年の活動を、未知の異物とのtrans=横断的な関わりとして総括する本展。
国と国、性別や国籍、また生と死といった既存の「境界」は、磯村の解釈でやわらかく崩され、混ざり合い、なくなっていく。その過程を、今回開催される“LOVE NOW”で目の当たりにすることができるだろう。
LOVE NOW
会期:2018年11月30日(金)〜12月24日(月・祝)
会場:EUKARYOTE
住所:東京都渋谷区神宮前3-41-3
営業時間:12:00〜19:00
休廊:月曜日
http://eukaryote.jp/exhibition/love_now/
関連記事のまとめはこちら
http://www.neol.jp/art-2/
この記事に関連するニュース
-
相互に作用、適切に調和し、異なる種が共存し、新しい表現が生まれる。磯村暖、大山日歩、胡桃志歩、丹羽啓、本間賛、釣光穂、山岸紗綾 「GOLDILOCKS ZONE」
NeoL / 2025年1月22日 12時0分
-
未来の描写から課題を浮かび上がらせる。牧田愛、井田大介、アンドレア・サモリー「来たる世界2075 テクノロジーと崇高」
NeoL / 2025年1月20日 12時0分
-
【京都 蔦屋書店】人のアクティビティを表現した独自のキャラクターを制作するアーティスト、堀川由梨佳の作品展「Multifaceted≒○○」を2月5日(水)より開催。
PR TIMES / 2025年1月15日 12時45分
-
永井 豪×石川 賢 50周年記念原画展 『変形!進化!ゲッターロボ』
PR TIMES / 2024年12月27日 10時45分
-
「Made in 青森 −自然と歴史の交差点」開催のご案内
PR TIMES / 2024年12月25日 14時45分
ランキング
-
150歳は人生120年の折り返し前!?この年代に注意すべきことは肥満?
JIJICO / 2025年1月23日 7時30分
-
2引っ越しシーズンで現場は混乱…「内見できない物件」問題に2つの要因
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月23日 9時26分
-
3中居問題の根底にフジのキャスティング至上主義 「大物を引っ張り出せるのが偉い」という時代錯誤
東洋経済オンライン / 2025年1月23日 12時0分
-
4「ハイネックが似合わない人」の3大特徴。それでも似合わせる“意外と簡単な方法”は
女子SPA! / 2025年1月23日 8時47分
-
5「ありがとう」と言えない50代社員は孤立していく…職場で「感謝される人」が日常的にやっていること
プレジデントオンライン / 2025年1月23日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください