14 Issue : Peter Liedberg (Designer and Hand letterer of Letterboy)
NeoL / 2018年12月17日 17時0分
オトナになるという境界線は、公的には”20歳(もうすぐ18歳に引き下げ)“となっているけれど、もちろんその年齢になったからといって突然に精神が成熟するというわけではない。なんなら、20歳を超えてもまだオトナになりきれていな人はたくさんいるようだ。じゃあ一体”オトナ”ってなんなのか。確固とした定義は難しいけれど、自分だけの換えのきかない毎日をしっかりと歩むことの延長線上に、自分なりの答えが見つかるかもしれない。
進路が少しずつ重きを増してきて、身体も気持ちも毎日少しずつ変化する14歳の頃、いま楽しく仕事したり生活している先輩たちはどんなことを考えて、どんなことをしていたんだろう。そんなファイルを作りたいと始まった「14歳」特集に、カリグラフィー・ハンドレタリングアーティストのLetterboyが登場。見慣れた文字もその手が描くと途端にアートになる、そんな心踊る瞬間を見せてくれるアーティストになるまでどんな道を歩んできたのか。
――14歳の時の自分を振り返って、客観的にみてどんな人物でしたか?
Peter「僕は、世界がどのように動いているのか、大きくなってから何をすべきかということをこの時はあまり知りませんでした。誰もどう考えたらいいかなどについては教えてくれなかったんです。僕の周りの大人はほぼみんな、会社に勤め、午前8時から午後5時まで働いていた。誰もが休暇を切望し、仕事を楽しんでいるようにはとても感じませんでした」
――14歳の時にどんな24時間を送っていたか円グラフに描いてみてください。
――14歳の時に考えていたことは?
Peter「ほぼスケートボードのことばかり考えていました。休憩時間にスケートボードをする以外、学校を楽しいとは思えませんでした」
――当時の思い出で、自分でもなぜかわからないけれど覚えているような些細な日常の出来事があれば教えてください。
Peter「学校の庭で友人とタバコを吸っている所を見つかってしまい、先生に自宅に電話され、学校の先生でもある母親に注意されたことを覚えています」
――14歳の時になりたかった職業は?
Peter「わからなかったです。どんな職業につくかなどは考えていなかったです。ただ、クリエイティヴなことをしている人たちはすごいなぁ、と思い尊敬していました。そういうことを素晴らしいと思い興味がありましたが、自分がそれをうまくやれるとは思っていなかったです」
――今のご職業についた経緯をきかせてください。
Peter「オーストラリアのパースの大学で4年間、グラフィックデザインを勉強しました。その後、デザインエージェンシーで4年間働きました。それから友人と共に2年間コペンハーゲンでお店を持って、それ以降は自分の会社を立ち上げ、グラフィックデザインをしながら、文字に特化したデザインをするようになってきました。3年前に日本に移住しました」
――この職業につくためにおこなった努力をおきかせください。
Peter「最も重要なのは自分自身での訓練でした。数年の間、毎晩自宅での机に向かって練習して技術を磨いていました」
――今の職業についてよかったことと、ちょっと辛いところはどんなものがありますか?
Peter「何かを作り出すことができ、毎回違うものが出来上がるところが好きです。 僕は常に新しい技術を学び、毎週より良くなっているのが分かります。僕は常に満足はしないので、もっと努力しようと思い、練習を重ねています」
――14歳の時に影響を受けていたり、大好きだったものや作品、人をおきかせください。
Peter「僕が見ていた全てのスケートボードのグラフィックや、NBAのバスケットボールのグラフィックや音楽でさえ僕にとても多くの影響を与えました。 私に影響を与えた人たちは、おそらく他のスケートボーダーや音楽を一緒に演奏していた人たちです」
――いま14歳を生きている人たちに知ってもらいたい、もしくは知っていると楽になったり、役立ったり、楽しかったり、寄り添ってくれたり、道しるべになるかもしれない作品や物があれば教えてください。
Peter「最も重要なのは、何かを一生懸命学び、働けば、あなたが望むことは何でもできると知ることです。そうすれば、すべてを学ぶことができます。そして、”クール"なものというような流行に流されて行動したり、仕事をしたりしないことです。自分が楽しめ、興味を持てることをしてください。あなたが将来それを仕事にすることができるなら、それは”仕事”のように感じることはなく、毎日楽しく過ごすことができます」
――最後に、おしらせやニュースがあれば。
Peter「2019年4月11-14日に東京で開催予定の、Tokyo Letterheads (https://www.tokyoletterheads.com)という、世界中から様々なサインペインターなどが集まり、サインペイントについて学び、お互いの技術を見せ合い、共に描き、学び合う交流イベントのアジア初開催を友人と共に主催しています。期間中はワークショップや展示、熟練のペインターによるデモンストレーション、作品のオークションなど、様々な催しが開催されます。一般の方もご参加頂けますので、貴重なこの機会をお見逃しなく!」
Peter Liedberg (Designer and hand letterer of Letterboy)
Letterboy OFFICIAL SITE
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http://www.neol.jp/art-2/
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