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カミュが見た世界に眼差しを重ねる、米田知子の個展「アルべール・カミュとの対話」開催

NeoL / 2019年5月15日 10時7分

カミュが見た世界に眼差しを重ねる、米田知子の個展「アルべール・カミュとの対話」開催

米田知子
絡まる — マルヌ会戦の塹壕跡に立つ木々
2017, Chromogenic print, 65x83cm, ed.10
copyright the artist
courtesy of ShugoArts


米田知子の個展「アルべール・カミュとの対話」が、東京・六本木シュウゴアーツにて開催中。会期は、5月25日まで。


固有の場所や人の歴史、記憶を入念にリサーチし、その真実に迫る独特の手法で写真作品を制作してきた米田知子。本展では、『異邦人』『ペスト』など、20世紀を代表する小説を著したアルべール・カミュの軌跡を辿った「アルベール・カミュとの対話」(2017-18)を東京で初披露する。


1913年、仏領アルジェリアでヨーロッパからの入植者の家系に生まれたカミュ。2つの世界大戦、移民差別や政治問題など多くの苦難に翻弄されながら、著作を通じて、人間が遭遇する不条理の宿命を直視し、真の反抗や正義の意味、人間の共存とは何かを問い続けた。人間は平等の光と自然の恩恵を受け、自由を享受すべく存在し、暴力と権威を排除した生の尊厳を訴え、また苦悩した。


米田は、カミュの著作や時代背景、生き方を再考することの重大さを感じ、その足跡を辿るべくアルジェリアとフランスに向かった。


「アルベール・カミュとの対話」は、1914年の第一次世界大戦下のフランスで戦死したカミュの父を起点に、アルジェやティパサ、マルセイユ、パリなどを訪れ、カミュが見た世界に作家自らの眼差しを重ね合わせ制作したシリーズ。


制作のきっかけには、第二次世界大戦後に発表されたカミュの『犠牲者でもなく執行人でもなく』というエッセイがある。カミュの作品と生き方を軸に、「人間の存在と愛」の根本的意味を考えることの重大さを感じ、作品を通じて対話が出来ればという米田の願いが込められている。


米田知子「アルべール・カミュとの対話」
会期: 2019年4月13(土)‒5月25日(土)*祝⽇
休廊:4月28日(日)‒5月6日(月)
会場: シュウゴアーツ
106-0032 東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
開廊時間: 火〜土 午前11時-午後7時(日月祝休廊)

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https://www.neol.jp/photography/

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