Our Body Issue : Interview with Eva Hedricks from Charly Bliss “秘密は人を締め付ける力がある。全てを公開することによって解放されて、自分が好きな人生を歩めるようになった”

NeoL / 2019年7月2日 17時30分

Our Body Issue : Interview with Eva Hedricks from Charly Bliss “秘密は人を締め付ける力がある。全てを公開することによって解放されて、自分が好きな人生を歩めるようになった”



2017年に『Guppy』をリリースし、パワーポップ・バンドの新たな牽引役として華々しくシーンに登場したNY・ブルックリン発のバンド、Charly Bliss。2年ぶりとなる2ndアルバム『Young Enough』は持ち味であるポップさは失うことなく冒険心に満ちた名作だ。今作の歌詞について、ヴォーカル/ギターのEvaは自身の元彼から受けた性的虐待の体験を記したものだと公表した。新作について、そして意思決定を自身に取り戻すまでのプロセスをEvaに語ってもらった。(→ in English)



――今回の特集は“Our Body issue”というもので、アラバマの中絶禁止法を受けて、みんながもう一度自分の身体について知ること、そして自分を愛することを提案し、そこから選択の大切さを考えようというものです。まずは改めて、アメリカツアー中にお時間ありがとうございます。ツアーと新作へのファンの反応はどうですか。



Eva「ツアーはとても順調です! 今まで以上にファンとの深い繋がりが感じられて、最高の経験になっています。そういう瞬間が築けたのは、楽曲の歌詞に共感してくれている人たちがいるおかげだと思っていて。私たちは楽曲の題材や意図をオープンに包み隠さずに伝えているから、多分そのことで神経がひりつくような思いをする人たちもいると思うけれど、それが最後には私たちを強く結びつけてくれるというか。ファンの人やライブを観に来てくれた人たちとポジティヴなエネルギーのやりとりができるのがなにより大事なことで、この数週間、それを実感することができています」


――ツアー中、特に忘れられないエピソードはありますか?


Eva「バンドを結成して8年、それなりに長く活動を続けてきたこともあって、私たちの曲や歌詞を知っていてくれる人たちがライブに来てくれるようになってきて。ツアーではそんな人たちと一緒に、毎晩のように演奏ができる。それだけですごく満ち足りた気分ですし、特別な感覚を味わうことができます。それからライヴの後にそういったファンの人たちと交流できることも。私たちの曲が助けになったとか、癒してくれたと彼らが言ってくれるのを直接聞くことは、私にとって本当に意味のあることで、絶対に軽く聞き流したりはしません。そんな経験と同時に、ショーは毎晩祝福に満ちたダンスパーティーみたいにポジティヴで、気持ちを浄化してくれる、私たち全員にとって最高にワンダフルでパワフルなもの。だからいつだって、胸が高鳴る思いなんです!」



――『Guppy』から2年たってリリースされた『Young Enough』はあなたたちの新しいことをやろうという冒険心を感じさせます。バンドとしてのサウンドはタイトになっているし、シンセによる広がりもある。軸としてのポップさはよりきらめいている名作です。新作へ取り掛かるプロセスはどのようなものでしたか。



Eva「デビューアルバムの『Guppy』は2017年に発売されたけど、実際に曲を書き始めたのはリリースの5年前で。最初のレコーディングに満足がいかなくて、全部一からレコーディングしなおしたのもあって、制作にはすごく時間がかかりました。なかなかうまくいなかくて苛立ったこともあったけれど、学んだことは多かった。とにかくなにかを成功させるためには、10回やってみないといけないことだってあるっていう。だから、長い時間を経てようやくリリースできた時には出来上がったアルバムを誇りに思う一方で、曲を作り始めたときの自分たちと作品の距離が空いてしまったような感覚がなんとなくありました。それと比べると今作『Young Enough』は、1年弱という比較的短い期間に完成させることができました。私を含め、バンドメンバー全員が他の仕事を辞めて、バンド活動に集中することができたおかげで、たくさん曲を書くことができるようになったのが大きかった。レコーディングする時に選択肢が増えて、満足いくまで録りなおしたり、歌詞を見直す時間もあって。だから今回は、やるべきことをちゃんとやった上で、自分たちもフレッシュな感覚を保ったまま、作品を完成させられたんです。メインのレコーディングは昨年の4月で、アルバムは7月に完成していたのですが、今年5月のリリースまでは新しい楽曲をあまりライブでプレイしていなかったから、今ツアーをしていても、まだまだ新鮮に感じるというか。それから、このアルバムでは「ポップ」という私たちの大好きな音楽のジャンルの、より深いところに飛び込んでいきたかった。前作もポップな作品ではあったけど、ギターを主体となったグランジ色の強い曲調で、Weezerを引き合いに出されることが多かった。でも今作はLordeやTaylor Swift、Kesha、SuperorganisimやBleachersといった、よりポップなアーティストにインスパイアされた部分がとても大きくて、そういった新たな影響を感じ取ってもらえると思います」





――ジャンルは同じだけど、インスピレーションがかなり変わったということですか。


Eva「どちらもポップ・ミュージックではあるけれど、とにかく同じようなアルバムを2度作りたくないという思いがあって。だから『Guppy』になかった新しいサウンドや、違う楽器を取り入れることを試すことからはじめました。それに、ライヴのパフォーマンスにも新しい要素を入れたかった。だから、前作とは地続きでありながら、アイデアが自然と拡張していった感じ。ただ、自分たちが本当に好きなジャンルに歩み寄るというか、立ち位置を近づけたいという思いを持ってやっていました。だから、変化したともいえるし、今までやってきたことの続きともいえます」


――プロデューサーのJoe Chiccarelliとの作業中に8時間飲まず食わずでプレイしたそうですが、他に思い出深いエピソードはありますか。彼は本作でどんな役割を果たしてくれました?



Eva「彼がこの作品のために本当に親身になってくれたこと自体が、忘れがたい経験になっています。アルバム収録予定の曲をほぼ書き終えた頃に、なんだか心許なくなってしまう瞬間があって。バンドメンバー4人で同じ曲について長い時間考えていると、だんだんと正解を見失ってしまう。何か違うと感じたときでも、そこになにが足りないのか、うまくハマるパーツがわからなくなってくる。なにかもう少し良くできる気がするのに、その答えを探し続けていると、逆にみえなくなってきてしまうような。だから、レコーディングの1ヶ月前に急遽ジョーに参加してもらうことに決めました。彼はとても忙しくて、私たちが時間をとれたのは実際は2日間だけ。小さな練習スタジオに来てもらって、彼の前で何度も何度も、作りためた曲を繰り返し演奏しました。彼は曲のメロディーを少し変化させたり、アレンジを加えたりしていって。長い時間をかけて作り上げたものを変えろと言われると、どうしても「嫌だ!これは私の作品!」なんて感じることもあってはじめは躊躇うこともあったけど、彼のアドバイスはどれも本当に的確で、楽曲に新たな輝きを加えてくれるものだと思えたことが、特に印象的な瞬間でした。バンド内で曲を作るのは主に私と兄で、いつもはそれぞれが別々に曲を書いて、出来上がりそうなタイミングでバンド練習時に持って来て皆で完成させていたのだけれど、今回のアルバムでは、最初から兄と一緒に曲を作ることにもこだわりました。膝をつきあわせて、持ち寄ったアイデアを合体させる。それを実の兄とやるっていうのは、やっぱり癇に障る瞬間もあります。だから、私はいつでも『“彼”こそが最高!』と思うことにしていました。でも、その作業を通じてお互いに対する尊敬が深まったから、兄と曲作りをしたことは、私にとって思い出深いですね」


――兄妹で一緒に働くのは大変なのか、楽なのかどうなんでようね。一人で作詞するときより、コラボした方がフレッシュで新しい曲が書けますか。


Eva「どちらでもあって、きっと一緒に学んでいくべきことなんだと思います。どうやってお互いを助けあうか、そしてふたりが心地よいと思える環境づくりも重要。ただアイデアを出し合うだけでなくて、ときには反対の意見を言い合うことの大切さにも気づけました。私はバンドメンバーみんなとの関係だけでなく、兄との今のあり方もすごくありがたいものだと思っていて。兄妹で一緒にバンドをすることは簡単なことではないけれど、その難しい関係性もバンドに特別な輝きをもたらしてくれていると思います。アルバムの中心であり、タイトル楽曲でもある「Young Enough」は特に、ふたりでなければ作れなかった。兄であるサムのアイデアを元に、ふたりで時間をかけてメロディーを考えて。なにかを一緒にやることで、互いを高め合うことができると気づくことは大切で、素晴らしいことだと思いました」





――“Chatroom”のMVはサスペンスムービーのようです。ミーガン・ファンとの仕事はどのように実現したのですか?


Eva「“Young Enough”と“Hard To Believe”のビデオを撮ってくれたのが兄の仲のいい友達(ヘンリー・カプラン)で、その人がミーガンのボーイフレンドなんです。“Chatroom”はわたしの実体験についてのパーソナルな曲だからこそ、自分が信頼できて、正直に本音を打ち明けられる女性とどうしても一緒に仕事がしたかった。本当にこれだ!というものが見つかるまで、遠慮なくアイデアを出し合えるような相手と。“Chatroom”は、私が過去に関係をもったひとに性的暴力や、コントロール、虐待を受けたことについての曲なのですが、ミーガンと話しているうちに、彼女も過去にパートナーから似たような暴力を受けた経験があることを知って。その時に、この人こそがわたしのメッセージを的確に伝えてくれる人だと確信したんです。なにがこの曲のビデオに適しているかについて、私たちの間には強力な相互理解がありました」


――おっしゃるように本作では性的虐待やトラウマ、女性蔑視、マインドコントロール、そしてシスターフッドについて歌われています。他の女性と手を組み支配下から解き放たれるというのは象徴的です。


Eva「そのことについて語ることは、とても重要なことだと思っています。“Chatroom”のビデオでは、性的虐待という状況で、女性たちが互いを助け合う様子を描いています。性的な虐待から抜け出すことがどうしてこんなにも難しいのかを考えた時に、ふだん困った時に周りの人に相談したり信頼できる誰かに助けを求めることができるオープンな人でさえも、体験を語ろうとしないということでした。わたしも、この体験についてだけは誰にも話をしたくなくて、長い間自分の中に閉じ込めてしまっていて。でも自分の心の中だけに長く溜めていると、不安が増して、それが結局どんどん大きな毒になってしまう。だから、このアルバムで自分の体験を歌詞にして吐き出したことは、自分に対してのセラピーでもありました。でも、書くこと以上に助けになったのは、起こった出来事について正直に人に打ち明けて、きちんと向き合ったことだったように思います。そして、人と話していくうちに、悲しくも同じようなことが世界中で起きていて、多くの女性が被害に遭っていることに気がつきました。家族や友達、そしてライブに来てくれた人の中にも、そういった女性たちがいて。わたしは彼女たちと直接顔を合わせて、『その気持ちわかるよ』と話をすることで、自分を恥じることや、暗闇に引きずり込まれるような気持ちから救われました。いまだに抱えているトラウマはあるし、すべてを解決する魔法のような策はないけれど、他の女性たちがわたしに強さをくれる。他人に話せば話すほど、そして取材を受けるたびに、私はそれを感じます。ミーガンとビデオを作ったときに、暗い側面をあえて引き出したことは、他にも同じような経験をしている女性がいて、乗り越えていることを例として伝えたかったからです」


――バンドメンバーがセラピストのような役割を果たしてくれたとのことですが、彼らは具体的にどのようなサポートをしてくれました?


Eva「彼らは、私と体験を共有したとも言えます。当時は起こったことの詳細を伝えてはいなかったけれど、後に事実を明かしたときに、ただ『うん、君を信じているよ』と言ってくれた。これは当たり前のことに聞こえるかもしれないけれど、これこそがすべての被害者にされるべき対応なのです。残念ながら、いつも被害を受けた側が信じてもらえるわけではないので。だから、彼らにすべてを打ち明けたときに、私を疑いなく信じてくれたこと、そして助けになりたいと思ってくれていること、そして理解してくれることだけでも、私には大きな救いとなりました。虐待を受けた人の多くは、起こったことを信じたくないと、その辛さを封じ込めてしまう傾向にある。自分の考えすぎかもとか、大げさに捉えちゃっただけなのかな、勘違いかもしれないと、自分を納得させようとするのだけど、そういう時に『それは違うよ。絶対に君は間違っていないし、相手にされて君が感じたことがすべてだ』と、論理的に伝えてくれる人がいれば助けになるんです。それが優しさなんだと思う。アルバムのリリースに際しても、曲のメッセージを明かしてそれに立ち向かうか、伏せたままでいるかを悩んでいたときにも、彼らは10000パーセントの力で私の気持ちを支持して、意向を通してくれました。自分のストーリーを人前で歌うことは自分の回復に繋がっていると自信を持って言えるけど、それでも本当にパーソナルな内容で、堪え難い経験がもとになっていることもあって、たまに神経がひりつくような思いをすることもある。でも私の隣にバンドメンバーが、幼馴染の友達が一緒にステージにいるのを見ると安心して、わたしは無敵になれるんです」





――歌詞に込められた意味を公開しようと決めるまでにどういうプロセスがありましたか。


Eva「歌詞を書く時はほかの誰かのために書いているわけではなくて、いつでも自分のために書いています。その時の思いをぶちまけるように、自分に正直に。だから、打ち明けようと腹をくくって書き始めたわけではなくて、その時の自分が心の叫びをさらけ出す場を必要としていたから、自然とそれが綴られていたというか。いずれにせよ、溢れ出て来たらもう止まらなかった。だけど、曲にこめられた意味や背景を直接的に公開するべきかどうかについては、非常に悩みました。私もいち音楽ファンとして、共感できる歌詞に自分の経験を当てはめて、この人はもしかしたら自分の秘密を知っていてこれは自分のためだけに書いてくれた曲なのではないかと思うことがあります。でも歌詞が意味する特定の出来事をあまりに率直に公開してしまうと、パーソナルに曲とつながりを感じることの妨げになってしまうのではないかと。そしてもちろん、自分のネガティヴな経験が、信頼する人以外に知れ渡ってしまうことへの恐怖もありました。メディアに向けて発信することや、インターネットを介して世界中の人が私の過去について知ることが、自分のメンタルにどれだけ影響するかとても不安でした。でも、今こうしてすべてを打ち明けたことにまったく後悔はありません。たくさんの人と深い絆を持つことができて、独りじゃないと思えたことで本当に強くなれた。そして、私が自分自身を助けるために心の内をさらけ出したことが、他の人を少しでも力づけるきっかけになっているのだとしたら、自分がここまで音楽をやってきた中で1番の成果なんじゃないかと思います。それと、自分が話をしていくうちに感じたのは、人は秘密を持つと、それが呪いみたいにのしかかり、そのときに起きた出来事や相手の人物に対する恐怖が実際よりもふくらんでしまうことがあるということ。できることなら、すべてのひとに正直になって、周りに助けを求めて、なにがあったかをきちんと自分の中で整理してみると、その重みから少しは解き放たれるはずです。自分自身の決断によって、あなたは自分を制御できる。私にとってそれは素晴らしい経験だったし、声をあげることを恐れないでほしい」



――虐待だけでなく、例えばネットなので声が女性的すぎるというバッシングもあったということですが、どうやって自分の個性を認めていきましたか。


Eva「私は小さい頃からミュージカルをやってきて、劇場では自分の声が命だと思っていて。だから、私の声がキンキンするとかいうコメントを見た時にはすごく落ち込みました。でも、長く続けていくうちにだんだん気にならなくなって、わたしの声が嫌いな人だっていると思えるようになった。ただ、感じ方は自由だし好きなように言えばいいと思うけれど、性差別的な言葉を使って非難されることには怒りが湧きます。自分自身というより、女性そのものを侮辱されている気分になるからです。男性には無限な選択肢がある。たとえばアクセル・ローズは叫んだりクレイジーなキャラクターを堂々と演じられる。それに反して、女性はいつも柔らかくかわいらしく、心優しくあるべきだという考えを押し付けられることはおかしいと思います。怒っている時や感情的になった時はありのままの気持ちをこめて歌うし、他の女性たちにもそうであって欲しいと思う。だから、そのことに否定的なコメントに対してはすごく腹が立ちます。バンドを続けていくうちに、自分は人を喜ばせたいという思いが強いことがわかって。でも曲にもよく書いていることだけれど、必ずしも全員に愛される必要はなくて、『私の好きでやっていることを、あなたが気に入らないからといってやめたりはしない』と受け流すことも大事なんだと思います。わかる人には必ずわかってもらえるし、それを誇りに思えたらいい。考えてみれば、私が好きなアーティストのKate BushやKaitlyn Hanaは他とは違った個性的な声の持ち主で、それがすごく素敵だなと思います」


――アラバマの中絶禁止法についても聞かせてください。制定を聞いて、率直にどう思いましたか。


Eva「言葉でうまく表せないほど、恥ずべきことだと思います。自分が、この案を通す国に暮らしていることすらも恥ずかしいし、恐ろしさにぞっとします。有色人種やマイノリティ、収入の低い女性たちを軽んじて、ターゲットにしているところが最悪で、高収入の白人たちは必要な時には中絶を受けることができるのです。この案を制定した政治家も、他の中絶禁止法を支持する共和党員も、どんな法案が通ろうが関係なく、彼らは実のところいつでも安全に中絶をすることができる道がある。それは考えるだけで吐き気がするほど恐ろしいことだし、目を背けたくなるくらいだけど、私は銃規制についても同じように、今真剣に向き合わなくてはならないと思います。アメリカに住む有色人種や若者による、学校での銃乱射事件がまだ無くなりません。今生きている市民たちに安全を保証できない国が、女性の身体や、女性の出産について決める権利をもつべきではないと思います。私たちはこれまでも、チケット一枚につき1ドルをチャリティーに充てる活動をしていて、それをこの先のツアーでも続けたいと思っています。そのお金は、中絶基金ネットワークの一つであるThe Yellowhammer Fundをはじめ、なにか力添えをしたいと思うところへと寄付しています。特に、今のツアー中に法案制定があって、たくさん思うことがあったので、このトピックに対して声をあげることがとても重要だと感じています。たとえ保守的な考えな人がいたとしても、声を届けるチャンスのある私たちが、率先して意見を発信していきたいです」


text & edit Ryoko Kuwahara
editorial assistant Ayana Waki





Charly Bliss
『Young Enough』
(Lucky Number / Hostess)
Now On Sale

<トラックリスト>
01. Blown to Bits
02. Capacity
03. Under You
04. Camera
05. Fighting in the Dark
06. Young Enough
07. Bleach
08. Chatroom
09. Hurt Me
10. Hard to Believe
11. The Truth

http://smarturl.it/lwlavn


Charly Bliss
2014年結成、ブルックリン発の4人組パワーポップ・バンド。ファーストEP『Soft Service』のリリース以降、グラス・アニマルズやスリーター・キニーのサポートを務めるなどし、米メディアで注目を集める。2017年にリリースされたデビュー・アルバム『グッピー』は紅一点のエヴァ・ヘンドリクスの甘いハスキー・ヴォイスと初期ウィーザーを彷彿とさせる瑞々しいロック・サウンドで、多くのパワーポップ・ファンを魅了。2019年、待望のセカンド・アルバム『ヤング・イナフ』をリリース。


(This interview is available in English)






―For this month’s issue we would like to tackle on the topic of ‘our bodies’. This was heavily influenced by the recent bill that was passed in Alabama which banned the rights on abortion. Taking into consideration these circumstances, we would like to provide a platform for everyone to talk about what it really means to love as well as take care ourselves and the importance of knowing more in depth about our body.How is the tour going and what do you fans think about the new album for charly bliss?


Eva : The tour is going so well. It’s been my favorite touring experience we’ve had so far. I think it’s because in part our fans feel really connected to the material and so much of that is because of the subject matter lyrically, for the songs. We were very open and direct about what our songs were about and I think that, even though that was nerve wracking at first it’s something that created a really strong connection between us, our fans and the people who come to our shows and it feels like this positive energy exchange that has been really rewarding. It’s been a great couple of weeks so far.


--Do you have any memorable moments during your tour that had really took you by surprise or shook you in any way?


Eva : I think that, we’ve been a band for eight years and we’ve been doing this together for a long time so truly the fact that people know the lyrics to these songs, getting to play them every night on tour and feeling really fulfilled doing this has been really special. And of course meeting people after shows and hearing that these songs have been helpful to them or healing for them is something that I don’t take lightly and something that means a lot to me, it’s just been really wonderful to have that exist simultaneously with the fact that our show feels like a celebration every night, a dance party and something really cathartic and positive, ultimately is a really wonderful and powerful balance for all of us. We are super excited.


-- Your new album, ‘Young Enough’. Can you tell us a little about the process on how you created this album and how it differs compared to the last album ‘guppy’ that you guys made and released two years ago.



Eva : Our first album ‘Guppy’ was released in 2017 but we started writing it maybe five year before it was released. We were working on it for so long, and recorded it twice because the first time we recorded it, we felt like we didn’t really get it exactly right so we scrapped it and started over. So all in all, that experience felt very frustrating and it felt like a learning experience. Sometimes you just have to do it ten times to get it right on the eleventh try. By the time it came out we were very proud of the album. But there was kind of a feeling of disconnect when it came out because we were playing the songs for so long whereas, for ‘Young Enough’ it was a much shorter writing process for us. We wrote that album in about a year or so and one of the biggest differences was that we didn’t have day jobs and we weren’t college students when we were writing it so we could really just write as our day job which I’ve never experienced before. I think that allowed us to write more songs so we had more songs to choose from when it came down to recording and also more time to rewrite songs and wonder if we had gotten it exactly right or whether we wanted to go back in and change something, or adjust a lyric. I think that allowed us to make an album that we are so proud of and worked so hard on and it still feels very fresh. We just recorded it in April 2018 and parts of it we didn’t record until July 2018 so it still feels new to us in a lot of ways and we didn’t play a lot of the songs until they came out so it’s just really different. I think another major difference about this album is that we really wanted to experiment with moving further into pop music which is our favorite genre of music. I think our first album ‘guppy’ was also a pop album but it was more guitar centric and kind of grungy, more like weezer and stuff like that. I think on this album we were inspired by Lorde, Taylor Swift, Kesha, Superorganism and Bleachers and it felt like we were able to move more into the direction of the bands that were really inspiring us in that moment.





-- It was a pretty big shift I guess, it was still pop music but I guess the inspiration was kind of different ?


Eva : It was still pop music but I guess the big shift was that we felt like we didn’t want to make the same album twice because after ‘Guppy’ we were ready to start experimenting on different sounds and new instruments and a new style of playing our shows and it felt really natural and an extension of what we already started on ‘Guppy’. But it also felt like we were in a position where we wanted to move more towards this genre that we really loved. In some ways it was a shift and in some ways it was a continuation of what we had.


--I heard that your producer Joe spent eight hours not eating or sleeping, working hard to create this album with you guys. Are there any memorable moments with him and what kind of part did he play in this new album?


Eva : He was dedicated to the project and that was a memorable experience. We had written the majority of the songs that would eventually go on the album but when me and my other four band mates work closely together , I think that sometimes when you’ve been looking at the same material for a long time, you start to lose perspective. You can see that there are some problems and it’s not quite working or fitting. You feel like it’s almost there but not quite and you’ve been looking at it for so long that you can’t quite see it anymore. So we brought Joe in a month before we went to record. All we could really afford was to have him there and he was very busy as well so we could only have him for two days in the studio with us in our tiny practice space and he just had us run and play the songs for him over and over again. He would have us swap out different melodies for other notes, rearrange the songs. When you’ve been working that hard for something it always feels very precious to you and first when someone tells you to change it, you feel like “No!, it’s my baby!”, but every suggestion that he had for us was really helpful and even being able to see the songs in a new light was a really memorable moment. My brother and I are the main major songwriters in the band and we usually write separately from each other and bring it to the practice space when it’s pretty close to done but on this album I felt like we really learned to write songs together and be in the same room with each other, bounce off ideas with each other. It’s way more nerve wracking than you would think and he’s my older brother so I will always think of him as ‘he’s the best!’ but our respect for one another really deepened and working on these songs together was memorable for me.


-- Is it hard working together with your brother? Can you guys make new material when you guys work together compared to when you guys work separately ?


Eva : It’s a little bit of both. It’s something that we had to learn together. Not only just to learn but how to be helpful to each other and how to create an environment where we both feel comfortable. Not just presenting ideas but also disagreeing with ideas which is totally helpful healthy and normal. It’s something that I feel very grateful for. I feel really grateful for my relationship with everyone in the band but as for my brother, to get to do this with him and to really have our relationship challenged in a way by doing this together and grow is really special. There are several songs that we worked really closely on together but a song like ‘ Young Enough’ which is the centerpiece of the album and obviously the title of the album, I feel like we couldn’t have done it without each other. It kind of started from an idea that Sam had and then we slowly started working on melodies together. I think it’s important to realize that we work well together and that we both can lift each other up. It’s really wonderful.





――We feel like your music video ‘Chatroom’ kind of feels like a suspense movie. But how did you and Maegan Houang start working together ? How did that collaboration come about ?


-- My brother’s close friend who directed the music video for ‘ Young Enough’ and for ‘Hard to believe’ was Megan Wong’s boyfriend. So we ended up meeting her through him and when the time came to make the music video for ‘chat room’, because that song was such a personal song, I really felt like it was important to not only work with another woman but with a person who I really trusted and whom I felt comfortable being honest with and comfortable shooting out ideas together until we found something that was exactly right. ‘Chat room’ is about someone who I dated very briefly with which I experienced sexual assault, manipulation and abuse and I discovered through talking to her about it that she had been through the same thing with her partners and right from there it felt like we were working with the right person. It felt like we had a very strong mutual understanding of what was appropriate for the video.


-- As you mentioned, the song is based on sexual abuse, assault and traumas that you had from personal experiences but also the movie is about sisterhood. We thought that was a great idea. Can you tell us more about that element?



Eva : Yes. I think that it is very important to mention that. The ‘chatroom’ video is about women and women helping each other out from abusive situations. For so long , what was so difficult about what I experienced with sexual abuse is, even when someone is very open and normally the way I get through my problems is by talking to people around me and seeking help from people I trust. But there was something about it that I didn’t want to talk to anyone about. I just instinctually kept it to myself for a very long time. I think the problem with keeping things to yourself for a long time inside is that they just grow and fester and become more and more toxic. It was very therapeutic for me to write this album and write about it and get it out. But the most therapeutic aspect about this experience was being open about it and talking about it and confronting it head on. Because the more people I talk to about it and the more open I become, I realized that a lot of people have gone through this too. Of course I know that this has been occuring on a global level and sadly it is something that affects women everywhere. But there is something about learning about women in my life, women in my family who I would have never known that they had been through something similar and friends and people I meet at shows, having that face to face interaction, and ‘ No, I know how that feels like’ has really lifted me out of feeling shame and dragged down by this experience. Of course it will be something that I will always struggle with and there is no magical solution to it but in terms of strength, other women give me strength and the more I talk about it and the more we do press about it, the more I feel like that about it. Even working with megan on this video, that is another example of talking with another women about it and anyone who has experienced abuse has pulled me out of the darkest aspects of working through this.


-- Your band members played a huge role in trying to boost your mood and they were very therapeutic to you. How did they support you when you were going through those experiences?


Eva : They experienced it with me in a way. No one knew the extent of what had actually happened when it did but just opening up to someone and having them say ‘Hey I believe you’. This should always be the response that someone gives you but it’s not always the case. Even on that basic level, when I opened up to all of them about what had happened, knowing that they believed me and that they wanted to help, and that they understood was even at a very basic level very healing for me. I think that there are parts of someone who has experienced abuse that make them almost not want to believe it themsleves so you try to convince yourself that maybe you’re making it up or overreacting and misinterpreting it but just having someone say ‘No, that is very wrong and you are exactly right and your interpretation of what happened is right’ is really helpful and I think that is logical, sweet and kind. When it came time to talk about this album, they had my back in a sense that they were behind me ten thousand percent on the decisions that I made, whether or not I wanted to confront it head on or if I wanted to be more vague about the song. As much as it is positive and therapeutic to play these songs every night to people, sometimes it is a little nerve wracking because it’s very personal and it is a really vulnerable experience. But when I see them on stage standing next to me and they’ve been my friends since I was twelve or so, having them on stage just makes me feel invincible.





--You said that you were very reluctant to open up about this experience because you didn’t want to believe it yourself. What made you want to open up to people and write them down as lyrics to sing to people.


Eva : When I’m writing, I’m always writing for myself and I feel really grateful about never having to think about someone else hearing it at that point. I just try to write what feels honest to me and what feels good for me to get it out of my system. So there really wasn’t a decision made about whether I would write about this, it kind of just happened clearly because I needed to talk about it any sort of way. One way or the other it was kind of exploding out of me. But whether to talk about it in the press and directly say what the songs are actually about was difficult for me because as a music lover myself I love listening to music and feeling that the singer or the writer somehow knows my deepest darkest secret and the song is written about my life. Even if it might not be what I think it’s about I can plug into it and feel like it’s a song about my life and I was worried that if I was too direct and too honest about what I wrote the songs about, it would prevent people from plugging into it themselves. Also I was just scared. I was scared to have my aunts and uncles hear it and know that I had been through that. I was scared that on the internet people would know that I had experienced this and I was scared to have to talk about it all the time and what that would do to my mental health. But the actual experience of putting it out has been so wonderful. It really feels like it has been one of the most positive experiences of my life because I feel like it has allowed me to connect with so many people and it has made me feel really strong knowing that I am not alone and there is a possibility in something that I wrote and felt therapeutic to me and I’m just writing to get it out of me and help myself, can be helpful to other people. That is beyond anything I thought I would be able to achieve through music. So it has been a great experience. On talking about it, it makes me feel bigger than what had actually happened and bigger than the person who had actually done that to me because when you keep something a secret it has power over you and when you are honest with everyone and honest with yourself you can face it head on and get help however you need to get help. Then no one has power over you. You’re in control of the narrative and it’s your decision. All of that has really felt like a magical experience for me.


-- When you first started off some people thought that your voice was too female-like and you got a lot of comments on that. But now you turned it over and it’s a weapon that you can use, a personality, a style that you have. Can you tell us how you managed to flip that over and how you were able to do so?


Eva : I grew up doing musical theatre and I think in musical theatre, you voice is your currency so I felt devastated when I saw people commenting on my voice saying that I sounded screechy or shrill but I think that as I have done this longer I don’t feel hurt whenever someone just doesn’t like my voice. They can think whatever they want about it but when they use really gendered words to describe my voice and write it down, it makes me angry. The reason why it makes me angry isn’t anything self involved. I think it’s because I feel like men have an infinite palette to choose from. Axel Rose can scream, be crazy and try on crazy personas and sing really weird. As a woman, I really reject the idea of all we can sound like is soft and pretty and really calming. If I am angry and communicating something that I feel passionate about I’m going to sing like that and I want to hear about that from other women too. I feel like that’s what upsetting for me. The longer I’ve done this, it’s kind of been a powerful experience for me to learn to grow out of being a people pleaser. I have a lot of songs about this but I think that it is healthy to be ok with people not unanimously like the things that you do and to learn to take that on stride and say alright ‘I love what I do and I’m not going to change it just because you don’t’. I know the people who get it, get it and I’m proud of it. When I think about it, my favorite vocalists are Kate Bush, Kaitlyn Hana, I love them because they don’t sound like everyone else and so that’s also important.


-- About the bill that was passed to ban abortion in Alabama. What is your stance on this and what are your thoughts on being deprived of your rights to abort?



Eva : I think it’s absolutely shameful. I feel ashamed to come from a country that could make this happen and it’s horrible and horrifying. I think what’s most horrifying about it is that it is designed to mostly affect marginalized women and women of color and women who have a lower income because white rich people will always be able to have abortions if they still need them. Even these politicians, republicans who are actively lobbying for anti abortion laws, they will always have access to safe abortions, no matter what law is passed and it is absolutely horrible and terrible that this is even being considered and I think that something to take into consideration is that we have serious gun violation problems and gun violance affecting young people in schools and young people of color. I just really believe that until we can really pass laws that can provide safety to the people who are alive in our country, I think that it is so hypocritical to oppose a law on what a women can and can’t decide to do with her body and that she is is able to provide for her child. We’ve done tours where one dollar for every ticket is raised for charities that is something we are going to continue to do on our upcoming tours as well. We personally all donated to the yellow hammer fund and anything we can think of. I think especially it has changed the way we feel when we tour, it’s important to talk about it. Even if that means some people will be conservatives I think we are in a position where we can speak up about it and it is so important to use our voice to do that.


text&edit Ryoko Kuwahara
editorial assistant Ayana Waki


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