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『高畑勲展—日本のアニメーションに遺したもの』開催中、未発表の制作ノートや絵コンテなどの貴重な資料も公開

NeoL / 2019年9月16日 8時54分

『高畑勲展—日本のアニメーションに遺したもの』開催中、未発表の制作ノートや絵コンテなどの貴重な資料も公開



展覧会『高畑勲展—日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』が、東京国立近代美術館で開催中。


本展は、東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーションが主催し、スタジオジブリの企画協力のもと開催するもので、日本を代表するアニメーション監督である高畑勲の業績を総覧することができる展覧会。


初の長編演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)で、悪魔と闘う人々の団結という困難な主題に挑戦した高畑は、その後つぎつぎにアニメーションにおける新しい表現を開拓してきた。


70 年代には、「アルプスの少女ハイジ」(1974年)、「赤毛のアン」(1979年)などのTV名作シリーズで、日常生活を丹念に描き出す手法を通して、冒険ファンタジーとは異なる豊かな人間ドラマの形を完成させた。80年代に入ると舞台を日本に移して、「じゃりン子チエ」(1981年)、「セロ弾きのゴーシュ」(1982年)、「火垂るの墓」(1988年)など、日本の風土や庶民生活のリアリティーを表現するとともに、日本人の戦中・戦後の歴史を再考するようなスケールの大きな作品を制作。遺作となった「かぐや姫の物語」(2013年)では、デジタル技術を駆使して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現上の革新を達成した。


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常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追求した革新者・高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えた。


本展では、高畑の「演出術」というポイントに注目し、未発表の制作ノートや絵コンテなどの資料を公開するほか、他のクリエイターたちとの交流や共同制作の過程を明らかにする。高畑の多面的な作品世界の秘密に迫ることができる。





『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』
2019年7月2日(火)~10月6日(日)
会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー
時間:10:00~17:00(金、土曜は21:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(9月16日、9月23日は開館)、9月17日、9月24日
料金:一般1,500円 大学生1,100円 高校生600円
※中学生以下および障害者手帳をご提示の方とその付添者1名は無料

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https://www.neol.jp/art-2/

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