女性写真家のパイオニア・山沢栄子の作品と生き方に迫る展覧会、東京都写真美術館で開催
NeoL / 2019年11月12日 11時2分
《コンソェロ カネガ女史(写真家)》
1955 年 ゼラチン・シルバー・プリ
ント 東京都写真美術館蔵
展覧会「山沢栄子 私の現代」が、東京都写真美術館で開催される。会期は、11月12日から2020年1月26日まで。
生誕120年を迎える女性写真家のパイオニア、山沢栄子。1920年代のアメリカで写真を学び、30年代から半世紀以上にわたり、日本における女性写真家の草分けとして活動した。当初はポートレイトの撮影を主な仕事としたが、晩年の80年代には抽象絵画のような作品を手がけ、96歳でその生涯を閉じた。
本展では、アメリカで写真を学んだ後「抽象写真」という独自の方法を確立したその活動を、アメリカ近代写真からの影響とあわせて紹介。現存する70~80年代の代表作約140点を中心に、彼女に大きな影響を与えた20世紀前半のアメリカ写真を代表する作品を、同館のコレクションから展示する。
山沢の仕事の集大成とも言える「What I Am Doing」シリーズ28点をはじめ、62年に出版した写真集『遠近』に見る写実から抽象へ至った道のり、TOPコレクションから20世紀前半のアメリカ写真、そして、カナガが私淑したアルフレッド・スティーグリッツをはじめ、早くから抽象的な写真表現を志向した写真家たちの名作が並ぶ。さらに、「What I Am Doing」『遠近』以前の山沢の仕事を総覧するシーンも設けられる。
学生時代には、思想家・平塚らいてうの活動に共鳴し、女性の生き方について強い関心を持った山沢。明治から平成まで激動の時代を「いつでも自分自身をはっきりと持って」歩み続けた山沢の生き方を追う貴重な機会となる。
《What I Am Doing No. 9》
《静物 机、皿、りんご》1961 年 写真集『遠近』より オフセット印刷
山沢栄子 私の現代
会期:2019年11月12日〜2020年1月26日
会場:東京都写真美術館 3階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-3280-0099
開館時間:10:00〜18:00(木金〜20:00、ただし1月2日・3日は〜18:00)
休館日:月(ただし1月13日は開館)、1月14日、年末年始(12月29日〜1月1日)
料金:一般 700円 / 学生 600円 / 中学・高校生・65歳以上 500円
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https://www.neol.jp/art-2/
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