食堂物語:実家のような雰囲気と優しい味に癒されていた、俳優 長村航希と「やしろ食堂」のお話

NeoL / 2020年6月15日 17時0分

食堂物語:実家のような雰囲気と優しい味に癒されていた、俳優 長村航希と「やしろ食堂」のお話


東京メトロ丸の内線。
中野坂上で荻窪行きと分岐した先にある、方南町。
環七通りと、新宿から伸びる方南通りが交差する街。
その小さな商店街を少し行ったところに「やしろ食堂」はある。


数年前のちょっとした思い出と共に振り返ってみます。
お時間あれば、どうぞ最後までご覧ください。







4年前。
18歳から22歳まで、僕はこの街で一人暮らしをしていた。
高校を卒業して、いよいよ大人ってやつになるらしい。
どうすればいいのか全然分からなかった。
気分は高校生のままだし、実感も湧かないし。
そんな不安を僕は、友達と朝までお酒を飲んだりして忘れたフリをした。


この頃はまだ俳優の仕事が全然なかったから、演技レッスンに通いながらバイト三昧。
撮影の前の日はぶつぶつセリフを呟きながら近所を歩いたり、休みの日はブックオフで買った本を読み漁った。
とにかくガムシャラで滅茶苦茶な毎日だった。


そんな中で尊敬できる友達が出来たのは、この頃に過ごした時間のお陰だったと思う。
喧嘩もたくさんしたけど、今でも刺激をくれる大切な友達がたくさんできた。


そんな友達がウチに遊びに来たら、よく一緒に行っていたお店がある。
それがこの「やしろ食堂」
だって百発百中で喜んでくれるから!
ほとんどみんな一人暮らしだったから、このお店の実家みたいな雰囲気と優しい味にメロメロになっていた。


あれからあっという間に4年が経った。







最近は地元を走るローカル線を舞台に、映画作りに挑んでいる。
まだまだ企画段階中で、一緒に挑んでくれるスタッフを探し始めたばかり。
そんな企画を一緒に立ち上げた俳優の森優作くんを誘ったら、やしろ食堂まで駆けつけてくれた!







写真を撮りたかったのでお昼の時間を少し外した時間にお邪魔したのですが、休日ということもあって店内はパンパン。
この日は常連さんがワイワイとやっている中、大学生くらいの女の子が一人で来ていた。
渋い、最高に渋いぜ!
きっとこの街に上京してきて、たまのご褒美にここで優しい味に癒されているんだろうなぁ。(全然違ったらすみません。)












メニューにある定食はもちろん、ずらっと並んだお惣菜から好きなものを注文して自分専用定食にする必殺技もある。
出ている料理以外にお刺身やお酒もある。
おつまみにして一杯やるのもいい。







お店のおじちゃんもおばちゃんも、相変わらず元気そうだった。
「おぉ!何年振りだっけ?」と、覚えていてくれた。


あの時はロクに仕事をしていなかったから、俳優やっていますって言うのが恥ずかしくて伝えてなかった。
でも今回、取材依頼の電話で「俳優の長村が…」って聞いて驚いたみたい。







そうそう。
定食をお願いすると、メインの他に小鉢が2つも付いてくる。
煮物だったり炒め物だったりして、とっても豪華なのでそれもお楽しみの一つ!


当時のお気に入りは生姜焼き定食。
厨房でおじちゃんが熱々のフライパンにタレを入れると、じゅわっと甘辛い香りがお店に広がってたまらなかった。


引っ越してすぐ、ドキドキしながら入って初めてお願いしたのはカツカレー。
どうしよう。今日はどっちにしよう。
いや、やっぱりここはカツカレーだ!
優作くんはカレーカツ定食にした。


ここで勘の良い方は、もうお気付きかもしれません。
カツカレーは、カレーライスにカツ。
カレーカツは、カツにカレー。


ホントにすみませんがこの後、カレーとカツしかお見せできません。
メニューは他にも、たくさんあります。
カツカレー屋さんではないです。
いっぱいメニューあります。


僕も優作くんもカメラマンも、誰も気が付かなかった。
なんて日だ。







こちらが何にも考えず、自分が食べたいものを頼んで、お茶をすする優作くんと僕の様子です。







待っている間に映画企画の話も。


優作くんと一緒に芝居をしたことはないけれど、共通の友達が多かったのでお互い名前は聞いたことがあった。
ドラマのオーディションで初めて顔を合わせたのをきっかけに、何故かテレビ局や撮影スタジオ、道で何度もバッタリ会った。
連絡先も知らないし約束した訳でもないのに、本当にたまたま。
超デジタルなこの時代に、こんなにもアナログな出会い。
今っぽくなくてなんだか面白いし、大切にしてみたいと思って話すようになった。
目指している方向性が一緒だったのと、優作くんの演技を見てから純粋に一緒に演じてみたくなった。
それじゃあやってみましょう!と、トントン拍子で挑戦してみることに。
優作くんの地元である大阪から、僕の地元の名古屋を繋ぐ近鉄線を舞台にした物語にしたい。


完成までの道のりは、僕のHPにアップしていこうと考えています。
詳しくはosamurakoki.comのPROJECTから。
映画作りの右も左も分からないけれど、今まで出会った人とこれから出会う人に頼りながら妥協だけはせず、進んでいきます。


思い出した時にチェックしてもらえたら嬉しいです。












そうこうしているうちに、いよいよ本日のメインイベント!
主役の登場です!







カツカレーとミニサラダ。
とっても柔らかいトンカツにちょっと甘めのカレー。
腹ぺこで行ってちょうどいいくらい。
ガツンと食べられる最高のメニュー!







そしてこちらがカレーカツ定食。
定食は基本的にこのスタイルで、メインと小鉢が2つにご飯と味噌汁。
ご飯が足りないくらいに全部うまい!
優作くんも喜んでくれて、嬉しかった。












ちょっと遅めのお昼ご飯をガツガツ平らげて、2人とも大満足!


おじちゃん、おばちゃん。
今日もとっても美味しかったです。
ご馳走様でした!







薬局帰りに初めてこのお店に立ち寄った時、買ったものをお店に忘れて来てしまった。
戻ったらおばちゃんが「あーやっぱり!」と笑って、つられて他のお客さんも笑った。
18歳で引っ越して来てまだ街に慣れていなかったし、大人と子供の狭間で不安だった毎日。
そんな時にこのお店で過ごしたほんの少しの時間に、すごく救われた。


扉を開ければ、抜群においしい料理とお店に流れる優しい時間にいつでも触れられる。
今思うと、この街で一番の贅沢だったかもしれない。
一人で通っていたことも、友達とお腹いっぱいになるまで食べたことも、全部がいい思い出だ。


久しぶりに訪れても変わらず元気に続いていて、本当に嬉しかった。
改めて、感謝しています。
どうかずっとずっと元気で、お店が続きますように







やしろ食堂
東京都杉並区方南2-12-29
[平日] 10:30〜22:00
[土] 10:30〜21:00
定休日 日曜







GUEST
森優作 Mori Yusaku

【代表作】
映画『野火』
連続テレビ小説『べっぴんさん』
連続テレビ小説『半分、青い』
映画『蜜蜂と遠雷』


【今後の出演】
12月公開予定 映画「無頼」井筒和幸監督
5月24日公開 連続ドラマW 太陽は動かない 羽住英一郎監督
6月19日公開 映画「騙し絵の牙」吉田大八監督







Writing by
長村航希 Osamura Koki
・https://www.instagram.com/kokiosamura/


【代表作】
NHKスペシャル『詐欺の子』
NTV『ゆとりですがなにか』
NHK『ピュア! 〜一日アイドル署長の事件簿〜』
映画『闇金ドッグス9』


【今後の出演】
近日公開予定 映画「砕け散るところを見せてあげる」SABU監督
7月3日配信開始 Netflix 「呪怨:呪いの家」 三宅唱監督
12月公開予定 映画「無頼」井筒和幸監督
12月公開予定 映画「サイレントトーキョー」波多野貴文







実はもう一つ。
立川競輪場にある食堂と思い出を振り返ろうと思っていた。
今回書ききれなかったので、番外編としてHPにアップしようと考えています。
是非チェックしてみて下さい!

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https://www.neol.jp/food/

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